今回よりページレイアウトを変更してみた。写真枚数の低減というのが正直なところなんですけどね。
今は液晶ディスプレイが全盛、仕事以外でCRTを使ってる人はほとんどいないと思いますので、幅をワイドにしました。
一枚の写真サイズは変えていないが、ちょっと見づらくなったかもしれませんね。(要望があればどしどしおよせください。)
左から順番に1→2→3→また一番左・下の段、という順番です。とりあえずこんな形でやってみます。
↑これ、もう年ほど前か?12mmのMDFで、カットしたまま放置してありました。
カットして気が済み、別の作業に移ったと思うのだが、逆に今のタイミングでの組み立ては良かったかもしれません。
真ん中が簡単な図面。
この形式というか、方式はいったいなんなんでしょうね(笑
 バックロードの図面を初めて見たとき、空気室をもっと大きくしてみたい!と感じたので、広い部屋からいきなり狭い道になる設計。
これは部屋の窓をを全開に開けるより、少しだけ開けた方が、風に勢いが出るでしょ。
 あとは注射器のような圧縮とか、そんな事をイメージして流速(空気の流れ)を速くしたい!というのが狙いなんですね。
実際に効果あるかどうかは微妙ですが、バックロードを聴いた時の音ズレのような感覚は、軽減できるかもしれません。
 この頃はちょうどStereo誌のスピーカーを作っていた時だと思うが、
コンテスト=斬新・奇抜なアイデア、人と違うものを! そんな考えばかりが先行していた時期でしたので、
実験機的な存在だったと思います。(結局、組みませんでしたが)
そんな経由ですが、忙しい中、息抜きがてら組んでみました。 はたしてどんな音がでるのやら。どうぞご覧ください。
とりあえず仮組して音だし開始。音道が長いと低域が増強されるのか!?
そこが一番の課題ですので、左上の状態から順に音だし、実験してみた。
 上の3枚の写真、左から順番で微妙な量だが低域が増量されていく。
音道のしきりは3枚が一番良く、4枚、5枚は低域も音も、ほとんど変わりませんでした。
バックロードホーンと言っていいのか分からないが、これに関しては音道が長ければ長いほど低域が増強されるは、あてはまりませんでした。
微妙な差ですが、音道を徐々に大きくした場合、なんとなく良くなったような気もしたので、写真右下に落ち着き、接着しました。

このサイズでこのような音道をつけているので、それが補強の役割を兼ねてかなり頑丈、箱鳴りはだいぶ軽減されてます。
ただ何と言いますか、変な響き方にも感じました。なぜでしょう?
 このFE-83Enは、全体音が軽く低い音も感じ難いので、箱鳴りを積極的に利用したほうが、バランスが良くなるかもしれません。
響かない音というのも味気ないものだが、”音を忠実に再現する ”とうい意味では、不要な響きはほどほどがいいでしょう。
Fバッフルは2枚重ねで24mm。裏はデーパー加工した。その他部品はターミナル、ケーブル、吸音材のみ。
フルレンジは楽でいいですね。ケーブルはだいぶ前に、六本木工学研究所より購入したものをなんとなく使ってみた「 こちら
 側面の接着前に吸音材を挿入。穴が75mmなので手が入り難く、完成後の調整はやりづらくなるが、気にせずサクサク作りました。
組み立て完成後、突き板を貼り塗装します。
突き板はチェリーの柾目で、おとなしい模様。 それを塗装で、無理やりマホガニー風にしてみました。
 ビクターSX-V1のような雰囲気が狙いだが、突き板の色が薄く塗装で濃くしすぎると木目が消えてしまうので、ほどほどにしました。
完成!! 塗装は3回塗りで、その後蜜蝋WAXで仕上げました。表面はしっとりつるつるです。
ロジャースのLS3/5Aと同じくらいのサイズなので、似たような雰囲気も出ています。
MDFがほぼカット済みでしたので、組み立てに2、3日、塗装も入れると10日ほどの制作日数となりました。
自作や改造の場合、一番時間がかかるのは調整(ネットワークやポートサイズなど)ですが、
音道の違いを聴き比べるだけでしたので、それが制作期間の短縮にも繋がりました。
このスピーカーの特徴は音道と出口ですかね。
ダブルバスレフなどで、箱の最下部にポート出口のあるスピーカーありますよね。それはなんとなくだが、音が別々に出ているように感じた事がありました。
 だからユニットから出る音と、ポートから出る音に”一体感を持たせたい ”という考えで、ポート出口をユニットに近づけた訳です。
ユニットとポートが近いとダメだね、なんて言われそうな気もしますが、これは何の問題もなく、逆に狙い通りの一体化した音が出てきました。
 ポートの開口面積は考えずに作りましたが、FE83Enだと空気があまり出てくれません。
ユニットをSA/F80AMGに変えてみると、低い音と共にボフボフと勢いよく空気が出てきました。これがユニットの差なんでしょうね。
 実はこの箱、当初はBOSE 101のユニット(10.5cm)があるので、それを搭載しようと思ってましたが、バッフルサイズがギリギリで微妙なので、FE83Enに変更した流れです。

ではレビューにはいります。
まずは一言
「 まァまァかな 」
FE83Enは全体音が軽く、中域が凸なので低域が感じ難い。その中域の凸も、厚みと言うかこもりと言うか、やや癖があるといった感じです。
高域はさらっとしており、変な癖もなくわりといい。
簡単に言うと、これは日本製・モニター調の音です。 YAMAHA NS-10Mと、よく似た傾向が感じられました。

写真の中にあるFOSTEXの指定箱(E82)や、以前作った「 こちら 」よりは、低域の量感も多く、バランスはだいぶまともになりました。
もう少し中域の凸が凹んでくれると、もっといい感じになるんですけどね。 その中域は、バックロードとバスレフの中間くらいなのかな?

私は自作スピーカーの知識と経験がまだまだですが、自作界の大御所、I様が考案した、バックロード・バスレフ。
それに似たような特性なのかもしれません。「 ブログ・ハイエンド自作スピーカー(試作と実験)
 バックロードホーンは中域が飛び出し、エコー気味に感じるところが苦手ですが、出口を絞ってやると中域の量もだいぶ減ります。
だからバックロード・バスレフや、音道の意味・有意性を、少しだけ理解できたような気がしました。
根本的な事は、FOSTEXのユニットはバックロード向きなかもしれません。
 FOSTEXよりBK83Enという箱が発売されておりますが、これはホーンの出口が背面なので、中域のさじ加減が良くなってるような気もしました。

最後に。
今回の自作箱はVK-02と命名しました。
何も考えずに、片手間に作ったスピーカーですが、ひょんな事からミューズの方舟・スピーカーコンテストの課題ユニットがFE83Enという事を知り、
応募してみようかな、なんて思いました。
 このFE83En、小箱の場合、密閉でもバスレフでも、それほど音質は変化しません。
だから作り手は悩み、難しいと感じるかもしれませんが、それが一堂にそろったコンテストとは興味津々です。
 大箱、バックロードホーンが多そうな予感もしますが、私の作ったこのVK-02で、太刀打ちできるのか?
大箱に対して低域の量感では、ぜんぜん負けてると思います。 ですが私の武器は、得意な”ネットワーク ”があります。
低域の増量は無理ですが、せめて中域の凸を凹ませたいと思いました。中域が凹めば、低域もより感じられますからね。
 ただし、まだ参加できるかどうかも分からないのですが・・・(笑
名称:VK-02 (VKはヴァリアス・クラフトの略)
メーカー解説:FE83Enの能力は引き出せてると思うのだが・・・
方式 音響迷路・BBB方式(バックロード・ダブルバスレフという意味で、トリプルBと読みます)つっこまないで(笑
使用ユニット FOSTEX FE83En
再生周波数帯域
これ見るといい塩梅でフラットですよね。
500の凹がもっとマイルドで、2Kの凹が1K辺りだったら、もっといい中域かもしれません。
インピーダンス
出力音圧 88dB/W/m
外形寸法 幅180×高さ300×奥行180mm 容量約5L(空気室2L)
重量 約4kg(1本)

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