●今回の自作品は、少し良い素材を使ったエクストラモデルの紹介です。
それでは、ご覧ください。
●こちらは1年半ほど前に制作したスピーカーで、
ダイヤモンドシリーズの初代VK125
ここから始まりました。
●そして微妙にシェイプさせた2代目。
ポートの形状も変えました。
●素材違い
●こちらはやや大型タイプ。
ダイヤモンドシリーズ、初の2way作品となりました。
●そんなんで少しづつ制作したシリーズも今回で7代目になります。そこで今回は、少しだけデザインが違う3種類を同時制作することに。

サイズや構造は基本的に同じ。ポートデザインのみの変更です。図面だけじゃフィーリングがわからないので、実際に制作することにしました。
一番は”
かっこいいデザインを見つける ”のが目的です。

←これはダイヤモンド7 PD
特徴はポートの径をが大きいこと。
中型の場合、φ30〜φ40が一般的だが、これはφ50、さらに出口を少しホーン形状に、φ65となる。
←これは
ダイヤモンド7 CZ

ユニットは内蔵タイプ。

図面だとユニットの開口径よりポートを少し小さくした方がかっこよかったのだが、実際に作ってみると、同じ径の方が良く感じた。
それで上下の開口径を同じにしバランスよく配置してみた。
●扇形のホーンは何度か作ってるが、円形ホーンは初めての制作です。

12mmの合板を5枚+2枚重ね。
旋盤があると簡単に作れそうですが、手作りなので想像より難しいものでした。
●内部構造。
私が作る箱のほとんどは、
VCC(振動、制御、コントロール)を施工します。
 硬度のあるバッフルを使うと、ユニットのブレが減り解像度の向上が望める。ビクター・SX-V1の構造からヒントを得ました。
自作はもちろん、メーカー製も含め多くの実績があり、どれも著しい効果を得られてきました。今では、なくてはならいないほどの存在です。
そんなVCCですが、今回のダイヤモンド7はバッフルの面積が小さい事に加え、加工面が多く施工が難しい。
そこで写真のよう、両サイドを掘りこみ施工してみた。
サイドへのセメントは初めてです。これで効果がどれほどかはわからないが、良い響きになるよう最終調整も必要でしょう。
●さて、これも今回初試みのデカールです。
プラモデルを作ってる方には馴染みのあるデカール。
模様はタンノイを参考に、高級家具風なイメージで作りました。

←これはフォトショップで制作。
あまり濃すぎるのもあれかと思い、一体感が出るよう、60%くらいを狙ってみました。
●透明デカールをあれこれ探していると
←こんなものを見つけました。

人肌に貼り付けてあるのを見て、
たぶん木材にもいいだろうと直感。
A4サイズという大きさも魅力です。
●さっそく購入。
まずは付属の白厚紙に模様を印刷。
乾いたら上から透明フィルムを貼る。
最後に余分な所をカットして完成。

模様は裏返しになるので、反転印刷します。
透明フィルムを貼る工程にやや神経使いますが、わりと簡単にできました。
●印刷した方の白紙をはがして貼ります。
その後軽く水をのせていき、1分後上紙をずらして剥がす。
このあたりはデカールと同じです。

←これが貼った直後。
これ針葉樹なので表面の凸凹が大きい。
だから直接だとどうかと思い、クリアを塗ってから貼ることに。

表面がつるっとしたので、わりと簡単にはれました。
●ただなんだか、透明度がありませんね。
●角度によっては綺麗に見えないこともない。
ベースフィルムの厚みが、透明度を悪化させてる原因でもある。

このあと上塗り(色付け)するのでまあよしとしますが、仕上げ材としては使えない、工夫が必要な感じですね。
●2種類制作。
左は濃いめのマホガニーベース、模様はゴールド。
右は薄めのチェリーベース、模様はグレー
●だがゴールドは見えなくなってしまう・・・
←模様に薄く影を付けたので、その影だけが見えますね。
ベースのシールが透明なので、薄色(印刷)ではダメのようです。
やや失敗
●こちらはハッキリ見えますが、ほんとうはもっと薄く、うっすら見せるが狙いだったので
こちらも失敗。
悪くはないんですけどね。
片や薄すぎ、片や濃すぎという自分のイメージとは、少し違う結果となりました。次はうまくいけるでしょう。
●箱を組み立て、研磨。
下地・着色→デカール→上塗り→クリアー
という工程で、おおむね完成です。

左のチェリーは3部艶

右のマホガニーは艶消し
ビクター・SX-V1風に仕上げました。

どちらも木目のダイナミックな針葉樹合板を使いました。
木目もいい感じでかっこいいです。
ただし表面の凸凹が多いので、仕上げには苦労しました。
●いろいろと合わせていき
構想を練っていきます。
●上の2種類に加え、もう一つはこれ。
今回の目玉でもある、ローズ(厚板)で制作しました。
軽く着色し、木目を引き立たせました。
まるで上質なロース(肉)のような印象です。

良い材料、良い部品でそろえていくと、5、6万くらいすぐいっちゃいますね。



 
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