●creative sound solutions (クリエイティブ・サウンド・ソリューション)略してCSS というのが
今回使うユニット FR125SR のメーカーで、Made in カナダ(たぶん)となる。
どことなくDAYTON(デイトン・USA)と似てる風貌だが、果たして実力はいかに!?
さっそくはじめましょう。 |
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●今回は12cmフルレンジということで、
私のスタンダード約5L箱を7Lへ、少し大きくしてみた。
サイズUPは奥行きになり、
フロントバッフル・幅135mmは、いつもと同じ。
ユニットの直径が125mmなのでギリギリだが、
8cmよりもかっこ良くなりそう。
そして今回の一手間は、「 ダイヤモンドカット 」
大げさな言い方だが、ようは角を全て面取りした
ちょっと多面的な
←こんな感じに仕上げてみようと思う。
こういうのはだいたい、実際に組み立てると
「 あれっ? 何か違う・・・」と感じる時があるので、
一番最初は試行錯誤、結果的に完全なワンオフ品となります。 |
●ユニットはこれ、銅色のフェイズプラグが特徴的。
高域がグングン伸びそうだが・・・
プラグはB&Wなど、他の物同様、固定されている。
ちなみに交換はできない。
エッジはゴムで、ダンパーの硬さなどなど
わりとスムーズに動く一般的な硬さ。
フレームは鉄でマグネットは大きめ。 |
●とりあえずこんなんで音出ししてみる。
するといきなり、”ドスドス ”と低い音が響いてきた。
「 なんだかすげー力強いなー 」
これは重低音期待できそうだが・・・
だがこの手のユニットはFOSTEXで経験しており、
バックロード向きと言うべきか、
密閉でもバスレフでも、低音が「 まったく変らない 」
そんな嫌な思いがよみがえります。 |
●軽くテストしたあと、箱を組み上げていきます。
最初は全ての角に角度を付けたのだが、
どうもかっこ悪い・・・
なんかかっこ悪い・・・
やりすぎもダメなのか!?
あれやこれやと試しながら組み上げ。
←こんな形におさまる。
大変でした。 |
●ツキ板貼ってマスキングして塗装。
角(45度)はわりと大きめ、大胆な角度にしてみた。
大げさかな!? と思ったが
組んでみると以外に良かった。 |
●内部調整をおこない
ユニットを取り付け |
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●完成!! いかがでしょう。
側面はウォルナット、縦の黒は塗装で、フラットベースが少し多めの、完全艶消しバージョン。
真っ黒ではなく、90%ほどの黒、炭色を狙ってみました。ブルーブラック的な感じです。
全体を塗装・鏡面も考えたが、それもかっこ良さそうですよね。
いつも角にRを付けてるが、そのRをいつか大胆に!! そして実現したのがこれなんです。
一番苦労したのがバランス感。縦横の比率を何度か変えながら、ようやく決定しました。
自分で言うのもなんですが、かなりかっこいいです。
バッフルの幅とユニットがギリギリなのも、かっこ良さに拍車をかけてるのかもしれませんね。
この比率を維持したまま、いずれ8cmバージョンも作ろうと思います。
そして隣のやつ、もっともっと、数倍大変でした(^^;
凝りすぎるのも、ある意味問題ですね。
さて、FR125のレビュー、エージング無しでの音出し まずは一言
「 リアルだ 」
まず感じたの少し引っ込んだ、クリアな中域。
凹のクリアー質の場合、ボーカルにリアリティを与えてくれる、モニター系の傾向。
高域は刺激の少ない柔らかめな音質。
ちょっと少ない、伸びが足りな気もするが、今後の変化に期待しましょう。
そして低域。
裸で鳴らした時、いきなりのズンドコ音には、期待せずにはいられないほどだった。
そして箱から出てきた低音は、以外にも普通。
まだ鳴らし始めのせいもあり硬い感じもするが、キレの良いタイトなフィーリングは悪くない。
ドロンとした伸びもまだまだだが、しっかりとした力強い音は、物足りなさを感じさせないほどです。
それよりも問題なのは高域の方かな。
低域がタイトで中域がクリアー質なので、こもった感じは無くこのままでも十分だが、
繊細なJAZZやフルオーケストラを聴くなら、やはりツィーターは追加したいところ。
そして普通のツィーター(カタログ〜30kHz)を追加してみると、
「 なんということでしょう 」
凄く上品な、極上ヨーロピアンサウンドがあふれてきた。
リボンツィーターのような、もっと上品な物を追加すると、さらに良さそうです。
ただほんとにちょっと、ほんの少しなんですけどね。
実はマークオーディオを買おうと思っていたら、このユニットの文面
「 質のいい低域 」という文句に魅入られ、こちらを購入してしまった経緯なんです。
穴径は104Φにしたので、どちらも対応できるが、マークオーディオはいずこへ・・・
買ってから調べてみると、評判も上々ですね。
簡単に言うとJBL的な、上品アメリカンモニター調ってとこ。
以前使った PARC Audioの DCU-F121W とも素材が似てるが、こちらの方が柔らかくて心地いい。
長時間聴いてても疲れない、普段使いしたくなるような、そんな音質でもあります。
箱がフロントポートなので、ボーカルもわりといけるが、やはり一番は楽器系が向いている。
フルオーケストラでも、重厚な雰囲気が味わえました。
最後に。
今回は、ちょっとだけ大きい12cmなので、箱も少し容量UPしてみました。
ついでにデザインも変更し、私的には大当たり!! の結果となりました。
デキがいいのでグレード名を「 ダイヤモンドシリーズ 」と命名。
最初は箱の角全部に斜めを入れたのだが、なんかしっくりこない。
やりすぎ注意ってところですかね。
そしていつも同様苦労した点は、デザインした図面と実物ではフィーリングが違うこと。
最初は大変なんです。何でもそうですよね。
このダイヤモンドシリーズは、しばらく続くかもしれません。
とにかくかっこいい箱に仕上がりました。
で次回!!
もう写真を載せたのでおわかりだと思いますが、The FOSTEX って感じをイメージしての制作。
ファン必見になるか!?
これも凝りすぎで、大変だった作品です。お楽しみに♪
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CSS FR125SR 2008年 1台 \8,500円 |
●メーカー解説: |
方式 |
1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
全帯域用:12cmコーン&フェイズプラグ |
再生周波数帯域 |
45Hz〜20000Hz |
インピーダンス |
7Ω |
出力音圧 |
86dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
無し |
外形寸法 |
幅195×高さ295×奥行230mm 約7L |
重量 |
5kg |
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●スペックはザックリです。 |