●さて、こちらは以前依頼で作った3way箱。
私が制作した中では、最大級の作品で、重さもはんぱありません。
●側はローズ
(仕上げ前もあり、やや白く写ってます)
ローズウッドと言えば、一般的にはこんな感じをイメージするでしょう。
今回使用したローズは板目がやや違い、凄くダイナミックなものです。
●さてユニットはこちら
マークーオーディオのアルペア7を使います。

CHRよりもメリハリがあり、中域・ボーカルにはやや有利な特性。
全体はあたりさわりのない音質だから一般受けしやすく、無難な選択だと思いチョイスしました。
実は7繋がりでもあります。

 で す が 

制作中、こんなユニットを見つけました。
●中国のHiendという聞き慣れないメーカーのもの。
定価はアルペア7とほぼ同じ。

中国製はものまねなどと賛否両論ですが、安くてもあなどれない存在が多くあるのも事実。このユニットのベースとなったモデルはこちらのようです。

 最初に手にした時、作りの良さに思わず驚きました。
目に飛び込んできた銅のフェイズプラグは表面がキメ細かく、精度の良さが伝わってくる。経験上こういうプラグは音の刺激が強すぎるものが多いので自然に避けてたが、紙コーンとの組み合わせや、色・デザインに魅かれました。一番の決め手になったのは周波数特性。果たしてどんな音色を奏でるやら!?未知数のユニットです。
●FOSTEのよう黄ばんで(肌色)ない真っ白なWコーン。
エッジはゴムでストロークも十分にある。 u
最大の特徴はこのフレームでしょう。分厚い鋳物でできており、手にしただけで安堵感が伝わるほどです。

他にダンパー、リード線、端子など、各パーツも中々の作りです。
●さて、当初はアルペア7を予定してたので、メーカー推奨?の
←これを装着しようと考えていた。
ユニット変更に中止も考えたが制作することに。

このネットワーク、正式名称かどうかはわかりませんがPST回路というものらしい。

私は以前からセッティングをおこなっていたので新鮮ではないが、参考にはなりそうです。
メーカー製でも似たような回路がまれにありますし。

←で、一応規定通りに作ってみたが、エネルギー感が損なわれる音質に納得できず。ユニットの変更もあり、オリジナルで作り直すことにしました。
●使用部材。
このコイルはメーカー製より抜粋。
大きいコイルです。
なるべく線の太いものを選んでチョイスしました。
●次はこれ
ノーマル⇔PST のよう
回路の切り替えができるスイッチを付けます。
品質の良い、金メッキ物を選びました。
●これは2回路で、一般的には
←こんな使い方をします。
●ですが私は、2回路を1回路として使用。
このやり方は昔からやってましたが、できるだけ接点を増やしたいのと、安定させたいのが狙いです。
●ケーブルはこちら
細線200本を集合させた、極太ケーブルです。
繊細かつダイナミックな音質が特徴的。

端子はS、M、L とあり、一般的スピーカーに使われるものはSとMですが、何にでも使えるようLにしました。
●それとLだと、こんな事もできます。
なるべく直でつなぎたい!!
そんな願いを実現した技。
●スイッチとターミナルを取り付けました。
ターミナルは小型ショートタイプ。
●ダイヤモンド7 CZ

これはユニットを中に収める、バッフル式タイプ。
もちろんアルペア7も装着できます。
●バッフルを留めるネジをあれこれ悩み
←真鍮製を使うことに。
最初は黒にしようと思っていたが、
きらきらが綺麗だったのでこちらにしてみました。

そしてバッフルを取り付け
     いよいよ

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