●今回は2回目の登場となる長谷弘工業 MM-141S の紹介です。
完全に好みの音じゃなかった141。
なら今回は、板数を増やしたり2wayすれば・・・という構想から生まれました。

ベースとなる141Sは、8cmユニット用で、30mmが4枚+両サイドを20mmでサンドし幅160mm。
 10cm用の151Sは、30mmが一枚増えて幅190mm。
 12cm用の161Sは、30mmが二枚増えて幅220mm。

今回の改良は、18mmのMDFを二枚挟み幅196mm。ちょうど151と161の中間になりました。

板はジグソーでせっせとカット。
たぶんこんな事をする人は少ないと思いますが、デザイン優先で18mmのMDFにしました。
●元々はボルト留めの固定で、ユニット(バッフル)はそれによる圧着で、押さえつけ固定するタイプです。
それだけでは不安なのか、両面テープが付属してあります。

今回は中央部分のみ接着し、両サイドはネジ留め構造に変えました。両サイドを接着しないのは、保全のためです。
あと感じた印象では、接着の方があきらかに
いい音でした。
不要振動が減ったせいで、解像度が上がったせいでしょうか。
やはりスピーカーは音が命ですから
最初から接着して強度を上げたほうがいいのでは
という結論です。。





←フロントバッフル
スプルースの無垢板。
ネジはよく噛んでくれるのだが、やや軽い気がします。
●サイド板を留めるネジはこんなにあります。、
このような黒ネジはサイズも中々無いので、塗装しました。
●サイド板をネジ留めします。
板はMDFなのでかみ難い箇所も出ますが、そのつど接着剤を流し込んで対応します。
●ユニットはこちら。
おフランス製のAUDAX(オーダックス)という製品で、
10cmのフルレンジ(HP100G0)。

フランスを連想すると、シトロエンとパンでしょうか(笑
裸で聴いた場合
それはそれは上品でまったりとした音色でした。

このHP100GO、高域は10KHzちょっとでだら下がり傾向です。
●なので2wayにしました。
こちらはツィーター。
形に惹かれネット購入。
元は車用なのか?詳細はまったくわかりませんが、
値段は2千円ほどと激安でした。
ですが出てきた音は
リボンツィーターのような柔らかい音色で
とてもこの値段で変えるような音ではありませんでした。
びっくりです。
●あまりにも質のいい音だったので、ポテンシャルアップをはかります。
まずは隙間に粘土を詰め、しっかりダンプさせました。
これでブレが出にくく高解像度が維持できます。

本体ケースと土台は、共にプラスチック製で
表面が少しザラっとした艶消しタイプです。
少しでも高級感をだしたかったので、鏡面に仕上げてみました。

B&Wのような砲弾型が目をひくデザインですが、あまりにも音が良くて安いので、15セット追加購入しました。
色々使え、自作にはぴったりです。
●スーパーツィーターが完成しました。
隣は
FOSTEX FT7RP

聴けば聴くほど気持ち良くなってくるような、
そんな柔らかくて爽やかなリボンの音は好みですが、
まったく引けを取らない音です。
●こちらフォステクスのT90AとFT90H。
見た目がいいですよね。
こういうののっけてるだけで
高級な雰囲気がでてくるから不思議ですよね。
音を出さなくても、良くなった気がするほどです。
ただAUDAXとの相性はXでした。


T925Aは欲しいという方がいたので譲りしました。
FOSTXの高額ユニット売れにくいと言いますか
138ES-Rでは買い値の半分になってしまい(オークション)
売らなきゃよかったと後悔したもので(TT)
●2千円に見えないでしょ↑ 
元は表面がザラザラでしたが、鏡面にしたらかなり高級感が出ました。
シルバーの所も艶々にしてますが、ここにアルミでも貼ればもっと良くなりそうです。

 まずメインとなるAUDAX HP100G0
中域がかなり凹だクリアー質傾向、高域はややたりないが柔らかく
嫌みな癖がまったく無い心地いい音色は、141との相性が良いような気がしました。
肝心の高域は少なめなものの、中域がクリアー質なので十分でした。
なのでツィーターは+スーパーツィーター的でも十分なほどでした。

バックロードとスーパーツィーターの組み合わせは、全部で4、5種類ほど試しました。
その結果、この砲弾ツィーターとの相性が一番でした。
 デザインもそうですが、なにより超高域がさらさらしており、気持ちいいのも決め手です。
それら相乗効果を与え”ハイレベルな音が生み出された ”という結果でした。

最後に。
本体は全体のサイズ、人間工学に基づき、好まれる対比を考えて作りました。
とかっこつけた言い方ですが(^^; いつもそういうのを元に設計しています。

 今回の141S改、バックロードをよく聴いてる人でしたら「 バックロードの音じゃない 」
なんて言われるかもしれませんが、好みの音を作っていったらこうなったという感じです。

 私は昔からF1が好きなんですが、安全面を考えてパワーを減らしたり、タイヤのグリップをおとしたりと
ダウンスペックにしてるにも関らず、タイムは毎年更新してるんです。
それだけ少しづつ”進化 ”してるということなんでしょうね。
 私の自作品もそれにあてはまり、毎回これが最高!なんて書いてしまいますが、少しづつ進化してると思っています。
とにかく今回の141S改は、
結果論で素晴らしいスピーカーになりました。

 以前の141Sは こちら になります。

次回、やっと完成!超力作、スーパーツィーターのご紹介です。お楽しみに♪

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