●祝完成 !!

自分で言うのもなんですが
かっこいい!
ハイエンドなオーラも十分。
●ユニットと箱が見事にマッチしました。
この組み合わせ、普通の箱とは違う
別次元の雰囲気が漂います。
●天板はセンツキ板。
ネット&黒カバー仕様。
黒カバーだとなんだかメーカー製のような雰囲気に変わります。
●さて、積層箱ってどう?
そう思われてる方も多いと思います。
←こちらの積層はラウンドタイプだが、普通の四角箱との比較した場合。

左の濃い方は18mmくらいの集成材で、わりとしっかり感のある普通の箱。
 この2つの場合、積層の方はボーカルの輪郭がはっきりし、浮いて聴こえます。
全体音も団子になりにくく、解像度や分解能力が上がったのが容易に感じられる。

低域は容量の差で、左の方が深い音がでます。ただ極端な差はありません。
これはラウンド型なので特にだが、比較すると女性ボーカルが俄然違います。
 ユニットのポテンシャルを100%引き出せ、解像度が高いのが「 積層箱 」の特徴です。

 このフィーリングは、実際に聴いてもらうしか方法はなさそうですね。



←こちらは私の中で最強フルレンジである
Hiend10cmフルレンジユニット(左)

こんな機会は中々ないと思い
MAOPと対決することに。
●簡単な違いは、左は板の値が少し高いのと
比重・硬さが2、3割りほど高い。
箱の材料としては、とても質が良い。
右は1級2級の混合ハイブリットで、
比重よりも見た目にこだわって製作したものです。剛性・比重がオール1級より低い分、内部構造にこだわり、鉄板補強も入れてある。
剛性が低いと言っても、普通に組んだ箱に比べると比ではありません。
それと初期製作の箱なので、細部まで凝り丁寧に製作したものです。
ポート長・約50mmは大変でした。
●ユニットのコーンはどちらも白だが微妙に違い、奥のHiendは作られたような鮮やかな白で、手前のMAOPはナチュラルな白でした。

並べるとよくわかりますね。
●さて、さっそくMAOPのインプレに入ります。
オーナー様は少し鳴らしていたということで、エージングなしで優しく音出し 
まずは一言 
 「 バランスいいなー、参りました 」

 まず感じたのが全体の”
バランス ”の良さ。 
上から下まで全域で嫌みな癖がなく、非常にナチュラルで整っている。 
落ち着きもあり、まるで優秀な”
2wayスピーカー ”のような鳴り方をします。 

 次に感じたのは温度というか、ぬくもり。 
微小な雑音でも感じられるようなモニター系とは少し違い、音楽性を重視してるというか 
音楽を気持ちよく聴けるような音、そんな方向性に感じました。 

 高域、6、7kHz辺り?に微妙な華があり、最近聞いてるJBLのホーンツィーターに似てる感じがします。 
 中域、高域寄りならクリアー質、低域寄りならコモリ気味になるのが中域の声質だが、 
     そのバランスもまた見事というしかありません。 
     しいて言えばやや高域寄り、リアリティー重視の声質はマークオーディ質と感じさせます。 
 低域、聴いてて一番気持ちよく感じる帯域100〜200Hz辺りが自然で良い。余裕さえ感じられる。 

総じて
とにかく優秀な2wayを聴いているような音質で、 
ノーマルのAlpair7v3よりも中高域が少しクリアー質に感じるが、全体はナチュラルでマイルドな印象。 
中低域は箱にだいぶ左右されそうだが、小型でも物足りなさは感じず、むしろ合ってると思えるほどでした。 

 このくらい高レベルなユニットになると、箱のサイズに左右されない出力が可能であり、 
大箱でも小箱でもそれなりのポテンシャルで鳴ってくれる、そんな余裕が伝わってきました。 
ただ大箱の場合は低域がボンつく恐れもあるので、箱の剛性は必要以上に上げたほうがいいでしょう。 
 良いユニットを良い箱にセットする。 
出てきた音は素晴らしく解像度が高く、生々しい声が再現できました。 

 次は箱を FOSTEX 103-sol用のバックロード箱(大箱)に換えようと思ったが、開口径があわず残念。 
で、私が数多く聴いてきた中でも、自称最強とうたっているのHiend E-107 10cmのフルレンジ。 
内容は紙(コーティング)のWコーン+銅削りだしのフェイズプラグ 
フレームはオール鉄製でずっしり重く剛性感も抜群。 
定価はペアで1万6千円くらいだが、約1万で購入。 
こんなにもゴージャスな内容で1万円、しかも音がいいから激安に感じるユニットです。 
8cm〜12cmあたりのクラスなら、まさに最強と言えるユニットで間違いないでしょう。 

 そんなユニットを恐る恐るMAOPにぶつけてみた。箱もほとんど同条件で同仕様。 
さっそく音だしまずは一言 

 「 なんということでしょう 」(ビフォーアフターバリに(笑)

 あまりにも音が似ており、パッと聴いただけでは判断できないほどです。
高い次元になればなるほど、皆それなりの音になってくるのか? 
ステレオでは難しいので、モノラルで左右を入れ替えながらじっくり聴きこんでいくことに。 

 中域・女性ボーカルが若干クリアーなのがHiend。ややメリハリがあり、少しだけ引っ込んでいる。 
 高域は若干MAOPが伸びており、フラット感も強く自然でナチュラル。 
    MAOPをリボンツィーターとするなら、Hiendはホーンツィーターと言ったところ。 
 低域はほとんど互角。やや弾み感が強いのがHiend。 

MAOPが高級コンフォート車なら、Hiendはスポーツカーと言った感じ。
価格を考えると1/10のHiendはコストパフォーマンスに優れるが、MAOPは所有する喜びがある。 
そしてどんなソースでもソツなくこなしてくれる、そんな安心感があるのも
MAOPの特徴でしょう。 


最後に。
 今回はM様に
MAOPをお借りできたおかげで、とても貴重な体験をすることができました(感謝感謝)。 
そして入手困難なユニット達を聴き比べられるという、マニア垂涎の体験も大きな経験になりそうです。 
ユニットは自分の体にあったサイズ(箱)がベストマッチということも感じました。 

 
MarkAudio Alpair7v3 MAOP 価格はさておき、このクラスでは

 間違いなく「 最強のフルレンジ 」と言えるでしょう。

ただしHiendとの頂上対決、限られた時間の中では、優劣をつけることはできませんでした。

 フルレンジになにを求めるのか?

 その答えがここにあった気がします。

フルレンジ好きなら、一聴の価値がありすぎるほどの内容になりました。
この素晴らしい経験は、サウンドエキスパートの方でも取り上げていきたいです。 
M様、ほんとうにありがとうございましたm(_ _)m 

MarkAudio Alpair7v3 MAOP スペシャル積層バージョン 2014年
メーカー解説:やっぱ積層は深みがあっていいですね。
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 全域用:10cmフルレンジ型
再生周波数帯域 45Hz〜40000Hz
インピーダンス
出力音圧 86dB/W/m
クロスオーバー周波数
外形寸法 幅148×高さ280×奥行285mm 
重量 1台約7kg

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