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●まずはCH1 |
●マークオーディオが取り付けられるよう想定し、制作しました。 |
●次にCH2 |
●フルレンジ+ツィーター
フルレンジはスルー
ツィーターはクロス約7kHz
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●こちらのダイヤモンド8 CH3には本体にあらかじめツィーター用のネットワークが装着してあります。
通常ツィーターを鳴らす時はコンデンサー等ネットワークが必要だが、それの必要が無く、どんなツィーターでも裸のままポン付けできます。だからツィーターそのものの音質がよくわかり、テスト機なんかとしても使えそうです。 |
●CH3の背面
一見バイワイヤリングに見えますがそうではなく、上はツィーターを接続するもの、下はアンプのケーブルを接続する通常端子です。
フルレンジ(ウーファー)ユニットを外して鳴らせば、ツィーターのみの音で色々試せます。
そして私がもっとも得意とる切り替え式のギミック。音色を変えるギミックはイギリス系のスピーカーに多いですね。 |
●スイッチ左のフルレンジではツィーターはOFF。右の2way側でONになる。ツィーターの真価が問われるよう、クロスはやや低めの2.2kHzに設定しました。
ネットワークを作る時はクロスオーバーの数値表が役立ちますが、それはあくまでも指標であり、根本的に音が合うとは限りません。メーカーでは数値よりもコンデンサーを大きくしてるのがほとんどです。
そんなメーカー製ネットワークが私の教科書だったので、セッティングはいつも「 ヒヤリング 」でおこなってるから確実です。
←そして照準をボーカルに絞るイメージ図です。これが他のスピーカーとの差別化になり、私の作品の特徴ともなります。 |
●音に負けない力強い概観になるよう、鏡面に仕上げました。
ハニーイエローは写真だとかなり発色が良いですが、実物はもっと落ち着いており、部屋に設置してもそれほど違和感は出ません。 |
●という感じで仕上がったダイヤモンド8-CH3 ちなみにCH3はOS3(大阪)と最後まで迷いました(笑 u
「 基本的には2wayスピーカー 」に照準を合わせセッティング・製作しました。 u
それをフルレンジにしたり、ユニットが簡単に交換できる+ネットワークのギミックです。 u
ネットワークは私の得意分野なので、メーカー製同様今回も大いに力を入れました。 u
さて、ネットワークのお話ですが、2wayスピーカーのクロスオーバーは大まかに分けると u
1.5kHz、3kHz、5kHz、の3種類あたりになる。 u
1.5kHzは70年代〜80年代初頭に多くみられ、ツィーターの音数の多いボーカルを意識したセッティング。 u
3kHzは90年代〜2000年代に多いバランス型。あたりさわりのない無難な音色です。 u
DENONやONKYOなど、日本メーカーの標準と言えるほど数多いセッティングでもある。 u
そして5kHz〜は繋がりの良さを狙ったマイルドなセッティングで、自作にも多い。 u
主に-6dB/octで、重なりを多くしてモアーっとしたあまい(やさしい)音色が特徴的。 u
フルレンジ+ツィーターなどもこのタイプに属し、5kHz〜10kHz以上で合わせる事が多い。 u
外国製ではアメリカとヨーロッパで傾向が違い、アメリカでは3kHz〜5kHz、 u
ヨーロッパでは2kHz〜3kHzが多い。 u
ネットワークの特徴の一つに、-6dBとか-12dBとかがありますが、これは単純に u
音の量のコントロールです、-6dBが最も音数(重なり)が多くなる。 u
同じスピーカーを同じクロス値で仕上げても、-6dBと-12dBでは質がガラッと変わります。 u
そんなところが、ネットワークの「 奥深さ 」でしょうか。 u
だいぶざっくりした書き方ですが、ボーカルを意識したセッティングは1.5kHz〜2.5kHz、 u
重なりをギリギリまで削るのが、雑実を出さずにボーカルを浮かすベストなやり方になる。 u
うまく決まると、「 声が浮いてくる 」ほど、素晴らしい質感を得られます。u
2chでもこの立体感が出せれば、「 まるで目の前にいるかのような・・・ 」そんな鳥肌も味わえます。 u
そして最後に、必ずやるのが聞き比べ。 u
私の中のベンチマークスピーカーである ビクターSX-V1 と DENON SC-E757 を隣に置き、 u
比較しながら最終調整をおこないます。 u
どんなに凄い音だな、なんて思っていても、聞き比べると「 あれっ? 」なんて事もよくあります。 u
だから比較は、自作品にとって最も重要な工程なんです。 u
そんな経緯で仕上げたからこそ、自信を持っておススメできるスピーカーとなります。 u
ダイヤモンド8 CH3 の一言 u
簡単に言うと、ロジャースのLS3やLS2に似てるやや凹み系「 ヨーロピアンサウン 」ですかね。
前に出ない落ち着いたフィーリングなので、クラシックとの相性もわりといい感じです。 u
よく使うツィーターは意外に性能も良く、音がふわっと広がります。そしてボーカルは抜群。
紙コーンのユニットなら、もう少し色気が出せたと思うが、金属はリアリティ重視でしょうか。 u
最後に。 u
今回のダイヤモンド8、いかがでしたか。 u
ギミックは単純ですがページを見る限り、なんだかややこしいですかね。 u
説明が多すぎなのかもしれません。 u
ツィーターはそのままポン付けで鳴らせるので、音色の比較やテストにも使えそうです。 u
ただしこのD8、「 完成の域 」に達してるので、あえて交換する必要性はないでしょう。 u
それを言うと、元も子もないんですがね(笑 u
製作中の失敗も多々あったCH3ですが、なんとか完成にこぎつげました。
メーカー製と差別化した、ボーカル型スピーカーです。 u
2wayはやはりおもしろいですね。みなさんも2wayを作るとき、フルレンジ+ツィーターの u
場合でも、、あずは能率を完璧に合わせる事から挑戦してみてはいかがでしょうか。 u
きっと別格の音に生まれ変わるはずです。 u
次回は未定ですが、また見てください♪ u
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ダイヤモンドシリーズNo,8 Diamond8 CH3 2014年完成 |
●メーカー解説:リアルで生々しい声を聞くための、ボーカル型スピーカー |
方式 |
2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
高域用:2.5cmドーム型 ・低域用:10cmコーン型 |
再生周波数帯域 |
45Hz〜20000Hz |
インピーダンス |
8Ω |
出力音圧 |
82dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
2.2KHz |
外形寸法 |
幅175×高さ290(TWで+50)×奥行260mm 約6.5L |
重量 |
4.5kg |
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