●前回ダメだしばかりが多かったFOSTEXのホーンツィーターですが、
言い過ぎ反省を兼ね、ヘビーでクールなベースを作ってやりました。
●まずはこちら。
左はT90Aに付属のベースで、
右は私が制作したもの。
一回り大きく、大胆な木目が特徴ですが
実はこれ
内部にセメント詰めました!

丸棒に穴を開け注入
固まったら接着剤でふたをする。
そして”重厚感たっぷり ”の台に仕上がりました。

このベースはT90Aだけでなく、T900AやT925Aでも使えますし
サイズも大きいので、安定感も増しますね。

他にはオプションで FOSTEX P30 という、
真鍮製がありました。
見た目が抜群にかっこいい。
●こちらはT90A
写真じゃ見えにくいが、これ
鏡面仕上げ ”にしてみた。
元は艶消しだったので
さりげない高級感を狙ってみました。

最後はコーティング。
錆だらけの古いTWがあったので、
錆びが出難くなるよう処理しました。
これでずいぶん安心できますね。

●左純正、右自作
●背面はこんな感じ。
●お次はこちら。
デザイン性を意識しての制作。
材料は一般的な合板。
それを円形にカット、貼り合わせて削ります。
●形が崩れぬよう気を使いながら削っていく。
板の断面はボーボーなので
ツルツルになるまでどんどん削ります(右)。
●で、ホーンの完成!
ホーン効果があるかは微妙だが、
デザイン性を重視しました。
サイズが小さいので模様が大きめですね。
←こちらパイオニアのEXCLUSIVE model2402
1台90万円のハイエンドスピーカーです。

一目惚れしたデザイン、いつかミニチュア版を
作ってみたいものです。
●本体部の制作。
MDFに穴をあけ
●接着
●乾いたら半分にカットし、先ほどのホーンといも繋ぎ。
なんだか宇宙船みたい。

すぽっとしっくり収まるよう、
何度も削り出しました。

針葉樹と広葉樹のMDFは
パッと見解るほど色が違います。
今回は味がでるよう、2種類使ってみた。
●最後は塗装。
塗っては削りを繰り返す。
模様が活きるよう、クリアーで仕上げてみた。

縦横無尽に走る縞模様。
手作り感たっぷりです。
●塗装が乾いたら、上と下にフェルトを貼ります。
これも厚みと色にこだわりました。

本体を乗せるU部は、他の物より深めなので
本体がしっかりくいこみ安定します。
ハンドメイドならでは。
●さてさて、本体にも手を加えます。
こちらはFT90H
T90Aに比べるメリハリ感が強く、
輪郭がはっきりしたダイナミックな音質です。
声質には有利かもしれません。

ただし見た目が問題、けっこう白錆だらけ。

機械でやるとヘアーラインが消えるので、
手動で丁寧に磨きました。
大変です。
●磨き終わった後が肝心で
二度と錆つかぬよう、コーティングします。

これをやらないと、いずれ錆つく。
コーティングは完璧ではないが、
錆にはかなり有効でしょう。

「これ綺麗だね」
「最近買ったの?」
「いやいや10年くらい前に買ったものだよ」

なんて会話がでることを祈ります。
●こちらはケンウッドのインシュレーター。
重みもありしっかり作られてます。
だがご覧のよう、傷だらけでかわいそう。

これもせっせと磨きました(右)
ここまで綺麗になるのであきらめないで。
●こちらはONKYO製。
上記より二周りほど小さいが、けっこう重い。
●磨いた後はコンパウンドをしっかり落としコーティング。
こういう小物は見た目が大事で
雰囲気ががらっと変りますね。


そして完全乾燥したら
●完成!!! なんかかっこいい。
●こちら積層ベースは2種類作りました。仕上げは半艶つるつる仕上げ。
スピーカーの上はもちろん、そのへんに適当に置いても、なかなかいい雰囲気出てます。

 初めて積層を意識して制作しました。積層は味があり、新鮮でいい感じです。
次はいよいよパイオニア・エクスクルーシブのミニチュア版ですかね。
●傷だらけヤバかったインシュレーターだが、磨きぬきピカピカになりました!
ゴールド色は高級感ありますね。
下の台(茶)はMDF+ツキ板。フィギアを載せてもいい感じかも。
●こちらはONKYOのインシュレーター。いつか使おう使おうと思っていたのだが、
スピーカー入れ替わりが激しく、結局使わずじまい。
インシュレーターを設置すると全体が引き締まります。プアーな低域にはもってこいですね。
●最後はこちら。これは人様が制作したもの。
集成材を使いしっかり作られてますが、傷や継ぎ目がすこし目立つので補修します。
 中に入れられたFT90Hだが、集成材が収縮し取り出せません。夏になれば外れるかも。
黄色いのはフィリップス製のコンデンサー。2個並列で約0.7uF
微妙な数値だが、スーパーTWとしてならこのくらいがちょうどいい。

最後に。
 今回の台特集はいかがでしたか。
積層は断面処理が以外に大変で時間がかかったのと、小さい物は作るのに神経使います。
ただし何でもありなのが自作の醍醐味。
結果はどうあれ、自分で考えてた物が具現化し充実しました。
エクスクルーシブは作れるのか? 考え中のほうが楽しいかもしれませんね。

さて次回は、YAMAHA3兄弟の前に、ここしばらくセッティング中だったケンウッドを先にやります。
超渋いんですよ!お楽しみに♪

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