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●音質を左右するネットワークは、スピーカーにとっての最重要部品になります。

まずは違いから

左から4310、4311、4312Aのネットワークです。

特に今回「
至高の4311 」を作るにあたり、LE20が装着してある4310のネットワークが重要になってきます。
●431シリーズでは同じユニットでも違うユニットでも、シリーズによりネットワークも若干変わってきます。
今回LE20を使うにあたり、LE20が使われている4310のネット枠を参考にしました。

 
LE20を完璧なセッティングにしたい
という思いからです。
全ては「
至高の4311 」のためです。
●メニューが出来上がったら、次はパーツを準備します。
4311は比較的シンプルなネットワークですので、製作も容易です。
ですが逆にそのシンプルさが仇となる場合もあるので、単純な作業ほど製作は慎重になります。
●ケーブルを作りました。
今回も音質に自信のある自作ケーブルです。

かなり強めにねじってあるので、伸ばすとけっこう長いです。
●ネットワークの取り付けベースを加工します。
4312はウーファーが下でネットワークが上に設置されてますが、4311は逆で下に設置されてます。
そして4312はシンメトリーの設計なので、
←この長さのベースではMIDカバーに接触して入りません。

そこでベースを小さくします。
まずはラベルを下に貼りなおし。
●そこをカット
これですんなり装着できます。

 ベースが小さいと部品の設置に困りそうですが、部品点数が多くないので問題はありません。
●その部品がこちら。

 コンデンサー全て「
Jantzen 」で統一しました。
シングルではなくダブルでセットします。

 ターミナルは純銅製でオクで購入。
以前何度か使ってますが、わりと品質の良い品です。
ただケーブルの差込口が4mmと少し狭いので、
(一般的には5、6mm)
太いケーブルを装着するには工夫が必要です。

今回は全ての接続を「
」で統一しました。
●次はコンデンサーに手を加えます。
元々品質の良いコンデンサーですが、さらに銅板でカバーすることにより、ノイズを完全に遮断、より安定した動作が望めるようになります。
●接続部もこだわりました。

 矢印のよう、ケーブルとケーブルを繋ぎ合わせる部分などはハンダ付けせず、1本のケーブルを途中で剥き、巻いて接続します。
これにより伝送ロスも少なくなるはずです。
●そしてネットワークが完成しました。
●アッテネーターを繋ぐケーブルや、コンデンサーの根元など、全て同じケーブルにしています。
細かい所までこだわり、入念に製作しました。

 ここで一つ注意点

4311からの移植を考えて作ると
アッテネーターが「 片側だけ 逆 」になります。
これを間違うと作り直すはめになってしまうので、よくよく確認して作業しました。
●そして箱にセットします。

ん?とここで
↑のケーブル数、足りないことに気づきました?
気づいた貴方は素晴らしい観察力です。

そう、
これはツィーターとスコーカーだけのネットワークです。
●でウーファーはというと







←これ!


ウーファーには2mmの純銅「 単線 」を採用しました。
●銅は鉄に比べて柔らめですが、2mmの単線ともなると硬いです。
そこでまずは接合部など、このように加工する必要があります。
●そしてセット
単線はこんな感じ、硬いので直立してます!

 ウーファー用の
単線ターミナルと直結で接続します。
これにより相互干渉が無くなり、伝送ロスも少なくなります。
たぶんこんなやり方は、4311ではお初だと思います。
●純銅のターミナルにあわせ、Yラグも単線も全て同じ素材
、「
」で統一しました。

これがあとあと効いてきます。
背面はこんな感じ。
ターミナルは箱本体より飛び出さないよう気を使いました。
このまま箱を寝かしても大丈夫です。

 ちなみに色分けが赤と白なので赤を+にしますが、白は私的に+のイメージがあるので、錯覚がおきそうです(^^;


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