●ご依頼から5ヶ月、変更に変更を重ね ついに完成
その名も「
至高の4311
 名前負けしてないか、貴方の目でお確かめください!(全3ページ)
 U
●今回の4311は史上最強を求めるべく
・フルレストア
・フルチューン
・フルカスタムの内容ですすめていきます。


ユニットは
ウーファーが2213 
アルニコ
スコーカーがLE5-2
アルニコ
ツィーターがLE25
フェライトのところ、
        LE20
 アルニコに変更し
 「 オールアルニコ 」仕様にカスタムします。


左は元の4311WXで、そのユニットを右の4312Aに移植することから始めました。
●そしてこちらがLE25の替わり、
アルニコツィーターの
LE20です。
私も初めて手にしました。

音質は問題なし
ただ表面の状態があまりよくありませんね。
●これ結晶塗装(ちぢみ塗装)という焼付けによる製法でした。
ちぢんでる分塗幕が厚く、このような剥がれ部からパキパキと、どんどんはがれていきます。

 見た目は再塗装するので問題ありません。
ただ焼き付け塗装は初めてで、家にあるオーブンでうまく温度管理できるのか不安です。

匂いもうつりそうで、そちらの方がが問題かもしれませんがチャレンジあるのみです。
●JBLのアルニコユニットは分解が楽です。
コーンの焼けはあるものの、コイルにサビは出ておらず、程度はわりと良好でした。
肝心の音質ですが、LE25に比べより柔らかく繊細な音が出る、といったところでしょうか。

アルニコ特有の柔らかさで心地よい音色です。
●こちらは別の4311箱。

なぜ4312Aの箱を用意したかと言いますと
●これです。
LE20が入りません。

もちろん加工すれば簡単に入りますが
何点か問題があります。
●まず、元穴を埋める必要があります。
次に元穴の拡大ですが、中心軸をそのままに拡大すると、矢印のようフレームがギリギリ、もしくは被ってしまいます。

問題1
なので元穴の中心をずらして拡大する必要があります。

問題2
LE20のフレームカーバーは約5mmの厚みがあります。
それを落とし込むため、ルーターで溝彫りが必要になる。
4311の溝を掘る場合、一度穴を埋め、再度中心を決めなおしてからおこないますが、フレーム・フチの凸が邪魔で作業しずらく、完璧に成型するのか簡単ではありません。
●そこで
最初から溝が彫ってある4312Aの箱を用意しました。
←これ少し強引にはめ込んでますが、少ない加工で簡単に装着できそうです。
位置も良いですね。
これが4312Aを選らんだ理由です。
●そのためだけに4312Aの木目を入手しました。
4312MKIIでも良いと思いましたが、MKIIはチャイナ生産で、メイドインアメリカにこだわったオーナー様の意向もあり
4312Aただ一点に絞りました。

そしてできるだけ外装の程度が良い物を探していたので、入手するまでにかなり時間がかかりました。

←程度抜群です。
●メイドインUSA
アメリカ生産最後のモデル
カルフォルニア生産の4312A、希少な木目です。
●さっそく全てのパーツを外しました。

内部の吸音材はセットされてからの塗装なので、
少し小汚くは見えますが、箱の四隅の仕上げや
●スコーカー部分などを見ると
●丁寧に作ってあることが伺えました。
中国モデルは雑な組み方なので、中を見れば一目瞭然です。
●そんなアメリカ生産モデルの4312Aですが、
4311のユニットを移植するにあたり、色々と箱の加工が必要になります。

まずは背面の加工から始めました

このターミナルを外し
●ネジ穴を埋め
●処理。
新たにプレートを製作し装着
全体を塗装して完成。
綺麗になりましたね。
●次にフロントバッフルの加工に入ります。
まずは再塗装で仕上げたLE20を仮装着。
高さやサイズが若干違いますが、少しの加工で無理なくセットできました。
そして加工した箱をじっくり眺めていると
←少し違和感を感じました。

 そう色味の違いです。
微妙な色味の違いから、何かLE20が浮いてるように感じてしまい、一度気になるとそこばかりに目がいってしまいます。

 以前赤い車に乗っていたことがあり、ボンネット(鉄)とバンパー(プラ)の色が微妙に違い、洗車のたびに気になってました。素材の違いによるに影響もありそうです。
●そ こ で、
フロントバッフルと同じ塗料で再塗装しました。

←いかがでしょう

ステルスなみの一体感が生まれ、完璧に仕上がりました。
かっこいいです!
●こちらは塗装前のフロントバッフルの表面。
傷もなく綺麗ですが、つるっとしていて高級感がありません。
●そこでこのようなストーン調で塗装すると
●見違えるほど高級感が出ます。
わかる人にはわかる、特別な仕様です。

←すごくかっこ良くなりました。
黒のような無機質な色の方が、かえって差がでますね。
●そして肝心の側面はというと、
木目を潰してしまうような着色は極力せず
丁寧に丁寧に手作業で仕上げました。

←いかがでしょう、つるつる仕上げです。

たぶん新品時よりも高級感が出てるはずです。
続いてはネットワークにはいります。


  
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