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●さて、注文していた部品がようやく届きました。
でかくてカラフルで豪華ですね。
私が好きな Jantzen と Audyn というコンデンサーです。
Jantzenのクロスキャップは昔から扱っており、1個3千円ほどの高級コンデンサーに引けを取らない音質で
コストパフォーマンスが抜群に良いコンデンサーです。
特にフルチューンではかかせません。
●ケーブルはめちゃくちゃ悩みました。
最初はベルデンかカナレにしようかと思ってましたが、ケーブルもチューニングにはかかせない存在なので、自分の経験を活かし自作する事にしました。

まずはバラのケーブル(左)を用意。
これはオーディオテクニカの普通のOFC(0.75)物です。
それを2本使い、右のようねじりました。
この2本で1本分、片チャンネルになります。
最初1.25で作ってみましたが、ちょっと太すぎで使いずらかったので、バランスの取れた0.75x2にしました。

ねじりは手作業ではなく電動ドリルでおこないました。
ベルデンばりの細かいねじりにするには工具が必要ですね。
●通常約3m使うところを、倍の6mになりました。
自作ケーブルも実験や視聴など、色々とやりつくしてきましたが、ノイズに有効なのが
 「
シールド、長さ(質量)、-強化 」あたりです。

硬い芯、柔らかい芯、芯線の数や太さなど、ケーブルも話すとキリがないのですが、
私が自作する一番の理由は
           「
信頼性 」です。

数ある高級ケーブルの中には、実際に何を使っているのか解らない物も沢山ありますし、適材適所も必要です。
モガミの高級品で、実はPCOCCだったというケースもありましたし。
だから経験を信じて自作しました。
●もちろんケーブル自体だけではなく
その使い方にもこだわりが必要です。

←例えばこれ
足の根っ子から同じケーブルを使う。
外装はアルミの3重巻きで強化など。

一般的なコンデンサーと高級な物の違いには、
ケースの材質があげられます。
高級な物になればなるほどガッチリした、シールドにこだわった作りになってます。
だからそんな部分は、自分で足してやればいいいわけです。

こういう一つ一つのパーツを組み合わせる事により、
良い音が出るようになります。
●部品の仕込ができたら、組み上げていきます。
コイルは使うのでそのままにし、他の部品を外していきます。
矢印部分、貧弱なターミナルも使わないので
●取り外します。
ターミナル部分(中央)も処理しました。
かなりスッキリしましたね。
●これが元々のネットワークで
●これが完成したネットワークです。
最大の特徴は「
直結 」でしょうか。

余計な配線は使わず、ウーファーとツィーターが別々の
独立配線 」です。

コンデンサーやケーブルだけの交換も悪くはありませんが、
ヴァリアスクラフトはなぜ音が違うの?
きっとこういう所に理由があるのだと思います。
ここまでやって初めて
音の違いが実感できる 」というのが正直な所でしょう。
●全てのパーツが完成しました。
ツィーターは分解・清掃
ウーファーは錆が無いかをダンパーから確認。
両ユニットは「
防錆処理 」をおこないました。

70年、80年代のJBLなど古いスピーカーもそうですが、密閉の場合は年代にかかわらず、防錆処理はその後の耐久性にかかわる、重要な項目です。
●ネットワークを箱へ組み込みます。
命を吹き込む瞬間、といったところでしょうか。

ちなみにスタジオは左右対象(シンメトリー)ではないので
やや注意が必要になります。
●ユニットを箱に装着
●最後にヴァリアスクラフトのチューニングの証
(チューンデット・バイ・ヴァリアスクラフト)を貼り
祝!完成!
●かっこいい!
●背面もきちんと処理してます。
●こちらはテンモニ。
かなりオーラが出てます。
●何と言えばいいのか、何もしてないものとは
雰囲気がまったく違うように感じます。
自分でチューニングしてるから
あたりまえと言えばあたりまえなのですが(^^;
●木目も綺麗に出てます。
●背面はこんな感じ。
●ということで依頼から約3ヵ月、コツコツ作業し、ようやく完成いたしました!

 音質は割愛しますが、スタジオはノーマルのフィーリングを残したまま 

「 あれ?高級タイヤに変えた? 」的な、より一層深みや静粛性が増し 
ハイグレードな雰囲気に一変しました。 

 テンモニの方はオーナー様と打ち合わせをおこないフルチューン(クロス小変更)。 
題材の「
10Mやっぱロックやで! 」に加え、「 10M聴けるか!?ビル・エヴァンス 」 
を目標にかかげ、セッティングし音作りをおこなってきました。 
フィーリングはノーマルよりも中域をほんの少し凹ませたので、雑身が消え輪郭が明瞭になりました。 
こちらは広い場所でお使いになるので、高域の広がりを妨げないよう注意もしました。 
これでビル・エヴァンス聴いてみてください。良い雰囲気になったと思います。 
 
あとはどちらも解像度が上がり、「
うるささが消えた 」のも特徴で、 
それらは部品交換や、組み上げ方が効いてるようです。 

最後に。
たぶん画で見るだけでも、「
音良さそうだなー 」と感じてもらえるはずです。 
音を良くするには、良い部品を使えばいいってもんでもなく 
使い方や効率も大事になってきます。 
そんなあたりが「
ヴァリアスクラフト流チューニング 」といったところでしょうか。 
あとは気に入っていただける事を願うばかりです。 

 今回ほんとうは、全編関西弁にしてみたかったのですが、 
関東人の私には、脳内関西弁では無理が生じました(^^; 
 「 スッキリしましたね→スッキリしたやろ、スッキリやで 」で悩むほど(笑 
 「 すっきりしましたね→すっきりしてるやん! 」 
 さっそくご教授いただきました!m(_ _)m やはり本物は違いますね(笑 

でもよくよく考えると、漫画とか書物は全て標準語ですよね。 
関西の御方々、ご指導くだされば幸いです(笑 
私も人生の折り返し地点に来ましたが、 
できることなら、一度は関西に住んでみたい!と思うこの頃でした。 

 そんなところですが、2015・最新版チューニングはいかがでしたか。 
只今「
日本一、至高の4311 」を作ってるのですが、部品が入らず・・・なんです。 
なので次回は未定ですが、ハイグレードでいきますので楽しみにお待ちください♪ 

YAMAHA NS-10M、NS-10M STUDIO 1978年〜
メーカー解説:
ヴァリアスクラフト解説:いまだ衰えぬ人気のテンモニとスタジオをフルチューンしました。
               最新型2015バージョンです。
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式 (すべて10Mのスペックになります)
使用ユニット 高域用:3.5cmドーム型 ・低域用:18cmコーン型
再生周波数帯域 60Hz〜20000Hz
インピーダンス
出力音圧 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 2.0KHz
外形寸法 幅215×高さ382×奥行199mm 約L
重量 6kg

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