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●最後はユニットです。
一通りのクリーニングとエッジを調整した後、見た目をカスタムします。
通常ならフレームに直で塗装するのですが、
今回は「
元に戻しやすい 」よう
液体マスキングを塗ってから塗装しました。

←塗った後
元々複雑な構造物に使う液体マスキングですが、元の地がアルミという事もあり、剥がしやすいので使ってみました。
●マスキングが乾いたあと半艶の黒で仕上げました。
直接塗装しても、溶剤などで比較的落としやすい素材ではありますが、コレの場合ぺりぺりとシールを剥がす感覚で落とせます。

プラスチックのフレームに塗装する場合は、溶剤を使うと下地がおかしくなるので、こういう手法がさらに活かされるかもしれませんね。
ただあくまでも「
簡単に元に戻せる」ことを考えた結果です。
黒いフレームは精悍ですよね。
●全てのユニットメンテが完了しました。
ツィーターは分解、クリーニング。
特に接点や取り回しをやり直したので接触不良もおきにくく安定・安心できるはずです。
ウーファーとMIDはクリーニング、接点チェック、エッジの復活、コーンの調整といった内容です。
ウーファーのフレームもMIDと同じよう塗装しました。

比較的新しいので、サビもなくスムーズにおこなえました。
●動作は新品以上になってるはずです。
ユニットにあわせて、ネジも黒に塗装しました。
黒いフレームが渋い!
●そして完全ブラックアウト化したユニットを取り付け
●祝!完成!

いかがでしょうか。
●左からビフォー→アフター

こういうのは見慣れてないので新鮮ですよね。
見慣れてくると、きっとかっこよく見えるはず。
パンダマンと言われるかもしれませんが
このまま使ってほしいです。
●近接の写真だと中々フィーリングが伝わりませんよね。
実物を少し遠めで見たとき
 「 何だあのスピーカーは? 」
という感じでかっこよく見えるはずです。
●軽くエージングして早速の音出し
まずは一言
 「 近代的な音だ 」

 43シリーズは4312Aからツィーターが変わった事で、 U
音質もぐっと近代的なフィーリングに変わりました。 U
もちろんツィーターだけではなく、ネットワークの構成が変わったのも影響し U
音質として表れているようです。 U
4311や4312の初期型に比べますと、ややコクがなくなった気がしますが、 U
その分高域の伸びは良く、広がり方が自然になった感じです。 U
どちらがいいかは食と同じで好みの分かれそうなところですが、 U
ボーカルはもちろん、より多くのジャンルを鳴らせそうなフィーリングでした。 U

 長所はネオジュームマグネットの恩恵か?ユニットが新しいせいか? U
小音量でも中域にメリハリがあり、反応の良いレスポンスでした。 U
43シリーズあたりの場合、やはり大きめの音量で真価を発揮しそうですが、 U
小音量でも使えるので、わりと重宝しそうです。 U
そのあたりは、古くてボロボロの4311とは雲泥の差を感じたほどでした。 U

最後に。 U
 JBLプロシリーズは、ネットワークによりガッツリ調整されたヨーロピアンのような音ではなく、 U
ありのままの音を素直に出す 」そんなところが最大の特徴です。 U
だからアンプはもちろん、ソースの良し悪しにより、だいぶ左右されるスピーカーでもあります。 
U

 40年もの間、変わらぬ形で生き続けてる43シリーズですが、 U
今も昔もJBLっぽさをそのまま継承してるな、という印象も十分に感じられました。 U
JBLが好きな方や4311しか聞いた事の無い方は U
一度聞いてみる価値は十分にあるスピーカーですかね。 U
新しい物は新しいなりの良さがあった”
4312D ”でした。 U

今体調がやや悪く、頭が回転してない状態で文章を書いてるせいか U
意味不明になってないでしょうか? U
次回は4312Dと4312Aでどれくらい違うのか?比較してみたいと思います。お楽しみに♪ U

 JBL 4312D 2005年〜2010年 
メーカー解説:
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 高域用: 2.5cmドーム型 - 054Ti
中域用:12.5cmコーン型 - 105H
低域用: 30cmコーン型 - 2213Nd
再生周波数帯域 45Hz〜35000Hz
インピーダンス
出力音圧 93dB/W/m
クロスオーバー周波数 2KHz、5KHz
外形寸法 幅362×高さ597×奥行298mm 約L
重量 17kg


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