●JBL 43シリーズ カスタムサランネット U
   ●以前より作ろう作ろうと思っていた
サランネットです。
●理由はこれ

JBLのほとんどのフレームは、
このようなパーティクルボードでできてます。
パーティクルボードとは、荒めに砕かれた木材チップを固めたもので、多くのスピーカーBOXに使われています。
(MDFはさらに細かくされた木材を固めて作られたもの)

パーティクルボードはMDFよりも安く、音も抜群に良いのですが、一般的にはあまり流通しておらず、入手が難しい素材でもあります。
ホームセンターによくあるOSB合板は似てますが、音質はまったく別物です。

そして弱点は「
少しでも濡れると変形・膨張し、元に戻らなくなります。
だから湿気の多い日本に何十年も置かれてると、ちょっとの力でも
←このようにすぐ粉々になってしまいます。
軽く折れた程度のフレームは修復できますが、次は別の場所が折れてしまった、なんてこともよくあります。
だから全体にエポキシ樹脂を塗り補強したりもしますが、それをやるくらいなら、
 「 新たに作った方が安くて安心できます

●ということで
←ようやく製作に入りました。
これはホームセンターによくある、片面がウレタン塗装された合板です。
写真では弱弱しくも見えますが、上のパーティクルボードに比べ、数倍頑丈で、手で折ろうと思っても中々折れないほどです。
逆に接着部分が取れそうなほどですかね。
さらに塗装すれば、きっと何十年も劣化しないフレームになるはずです。
●で生地を貼りました。
左から黒(薄)、グレー、紺、ベージュ、白
それとやや厚の黒を入れて6種類貼ってみました。
ちなみに入手した生地は倍以上です。

で一つ小さい問題が。
4311に合わせて作ったのですが、4312にサイズが合いません。
それどころか、4312でも凸凹の黒と、つるっとした黒、MKIIのグレー、はたまた4312の初期ウォールナットなどなど
 箱のサイズが「
全て微妙に違います

このあたりが
アメリカンといいますか(^^;
もちろん湿気により変形した場合でも数ミリ変わってきます。
心情的に”
ピッタリ ”に作りたかったのですが、気持ち小さくしました。
●まずはこれ
@黒薄(左)、右はJBL純正

これは音響用と言われる生地で、ネットを装着したままでも、音質の変化が少ないものです。
写真の通りやや透けた感じですが、普通に見た場合はもう少し濃いめでしょうか。
バッフルが黒だとより透け感が少ないです。


A黒厚(右)、左は黒薄+装飾

左はアルミ(シール+プレート)フレームのようなイメージで
装飾してみました(左)

この薄いタイプ、普通にバッフルが黒で、ユニットがシルバーですと、さりげなくフレームがキラッとしてかっこいいです。
特にネットを外さないで使う方にはおススメです。
●こちらは黒厚にアルミ装飾したもの。

4311のサイズで作ったら4312と微妙に違いました。
高さはプレートに合わせて5mmほど短くしてます。
実はバッフルを白にしたので、下を少しあけると白いラインが出てかっこよかったからです。
完全に好みで作りました。
●どアップ。
生地の網目です。

Bグレー(品名は炭黒でした)、(右は純正)

生地の厚みは純正とほぼ同じくらい、
炭黒と言うよりは少し濃い目のグレーですかね。
で装着してみると
これなんだか
 「
めちゃくちゃ渋い! 」です。

新鮮ですね。
黒箱以外にも、ウォールナットにも合いそうです。
●どアップ

黒と白が混ざったような感じです。

C紺、(右は純正)

厚みは純正よりほんの少し薄。
紺色の生地は非常に難しく、紺だけ4種類買いました。
中でもこの紺は微妙に光沢のある生地なので
装着すると「
とても上品に見えるのが特徴です

私が以前から使ってるJBL純正に近い紺もありますが、そちらは完全に艶消し、普通の生地なので、この生地と比べてしまうと、なんだか安っぽく見えてしまいます。
だから在庫が無くなるまではこちらの紺を使う事にしました。
●左はアルミフレーム風の装飾をほどこしたもの。
この生地は
 「
グレー箱 」に合わせようと思い用意したもので
相性が抜群に良いです。
 (グレーは只今製作中)

ウォールナットとの相性も中々で、JBLらしさが出てました。
ちなみに生地の在庫は少なめです。

イメージは これ ですが、ちと違いますよね(^^;
●どアップ
わりと抜けの良い生地です。
●続いてこちら
Dベージュ、(右は純正)

純正と同等の厚み。
今回十何種類入手した生地の中で、見た目やさわり心地など、一番気にいったのがこの生地です。

黒にも茶に合いそうで、特にヴィンテージスピーカーと言われるものと、相性が良さそうです。
●左はDX(デラックス)タイプ

木材で装飾したものです。
生地と木材の色目が少しかぶってますが、アルミプレートのものより厚みがあるので、より立体的に見えます。
なかなか良い感じに仕上がりました。
●サンスイSP-LE8T箱の格子グリルのような複雑模様はできませんが、これくらいシンプルだと作れます。

 ウォールナット箱との相性が最高です!

もちろんフレームの材質もウォールナットにもできますが、コストがやや高くなってしまいそうです。
フレームを黒にしてもかっこよさそうですね。
●どアップ
ヴィンテージタイプによくある、柔軟性(伸び)の少ないタイプです。

装着したままでも大丈夫ですが、黒や紺よりは高域が変わるので、やはり外して使ったほうがいいかもしれません。
音質は純正ネットと同等です。
●そして最後は白

Eヴィンテージ風白、(右は純正黒)

バッフルを白にしたので、サランネットも白を用意してみました。
●ベージュはよくありますが、こういう白は少なく
中々かっこいいものです。
白だと汚れが心配だと思いますが、フレームは合板でさらにしっかり塗装してあるので、洗剤つけて丸洗いしても大丈夫です。
ただし素早くおこない、フレーム周辺はすぐにドライヤーなどで乾かしてください。

これも黒との相性がいいですが、ウォールナットにも合いそうですね。
●どアップ

ラインもので若干ラメが入ってます。
JBL純正よりやや薄く、音響用の生地なので
装着したま音出しOKです。
●左はDX(デラックス)タイプ

黒箱なのでフレームも黒にしてみました。
●JBLのカスタムネット、いかがでしたか。
どうせ一から作るのならと、DXタイプなる装飾物まで作ってみました。
装飾の形や色も含めると、種類が膨大になりそうですね。

撮影時、黒箱しかなく、ウォールナットに装着したイメージをお見せできなくて残念です。
今後良い生地を入手したら、ウォールナットも含め、また更新していきたいと思います。

あ、それと、以前私から4311系をご購入して頂いた方には
半値くらいの料金で、お好みの色・形など(フルオーダー)でお作りいたします。
ご要望がありましたらお気軽にご連絡ください。
次回、一応JBLの予定ですが、またダイヤトーンが突っ込んで来るかもしれません。
 ダイヤトーンって、なぜか心地いいんですよね。お楽しみに♪

6月7日更新
●前回ダイヤトーンのDS-700に習い
 ↑似せて作ったアルミフレーム
最初のイメージから2度ほど直したがどうも気に入りません。
一番の理由は、どうして入ってしまう折り目と質感でしょうか。

そこで今回は、新たに材料を買いなおしました。
←これはアルミ風ヘアラインシートで、色は金、銀、黒。
住友3Mのダイノックシートと迷ったが、金と黒があるのでこちらを選んでみました。
こちら主な用途は車用で、比較的新しめの製品です。
車、外用ということで室内用のカッティングシートとは違い、
厚みがあり柔軟性も良く、なかなか良いシートです。
●むかし店舗用看板をかなり作ってきたので、カッティングシートはお手の物です。
こちら貼りやすさはいいのだが、最初見たとき
 「
以外に地味だな
という印象でした。

見た目もさわり心地も、質感は良いのだが
マット(艶消し)すぎるせいか?
光沢ものに比べると、やや地味な感じがします。
●で完成。
左は以前の装飾で右が今回製作したもの。
フレーム幅はさらに細くしてみました。
●なんだこれ
●めちゃくちゃかっこいいぞ!
以前のフレームは「
なんとなく貼ってあるな
という感じだが、今回はパッと見
 「 
本物のアルミフレームに見える

やはり素材がものをいうのですね。
手前味噌で恐縮ですが、
←青・金がめちゃくちゃいい感じです。

青金で思いつくのが、ロレのサブマリーナや
スバル・インプレッサあたりでしょうか。
好き好きが分かれそうですが、上品でかっこいいですよ。
●こちらは黒・銀
金でもかっこよさそうですよね。
本体が黒なんでシンプルなシルバーにしてみました。
●うまく写ってませんが、質感良好です。
アルミフレーム部分に溝をほって埋め込んでやると、
さらに良くなりそうですね。
●こちらはだいぶ前に使ったヘアラインシート。
どちらも金の光沢有りで、最初はこんな感じを想像してました。
これはこれでかっこいいですよね。
●今回届いたシートがあまりにもマッドでびっくりしましたが、
装着してみると以外や以外
逆にマッドの方が本物っぽくて良いのかもしれません。

これでようやく人様に手渡せるレベルになりました。
こんな事ばかりやってるから先に進まないんですよね(^^;

次はは白やベージュの生地に黒フレームの予定です。
黒は木のフレームに塗装した物がありますが、
黒アルミにすれば、何かかっこ良くなりそうな雰囲気です。

サランネットは単なるカバーではなく、
これからはお洒落に決めるのもいいですね。

 JBL 43シリーズ カスタムネット 2015年 
メーカー解説:純正のパーチクルボードよりかなり頑丈です。他オーダーメイドOK
外形寸法 幅34.1〜34.4×高さ51〜52
重量 約0.3kgくらい。純正の半分以下の重さ。木製フレーム装着で純正と同じくらい。


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