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●さて、ユニットのチェックも終わったところで
次は箱のメンテナンスにはいります。

43シリーズは木目のウォールナットと黒、そしてグレーモデルがありますが、黒は真っ黒で何か華がありません。
そこで一度、構想していたカスタムをしてみたいと思います。

まずは部品を全部外します。
年式が新しいせいか、プレートはすんなり外れました。
●やっかいなのがこれ
サランネットを止めるマジックテープです。
この粘着が強力な上、ホッチキスのようなコの字型金具で止められてます。
●まずは金具を外します。
左はかなり小さめの精密-ドライバーです。
それで凸のあたりをつけ、隙間があいたところで大きめのマイナスドライバーを使います。
しっかりささっているので、バッフルに傷つけぬよう注意が必要です。
●浮いてきたらペンチを使い、てこの原理で少しずつ抜いていきます。
金具が抜けても粘着なので剥がれません。
ここもペンチでゆっくり、慎重に剥がしていきます。
一気に力を入れて剥がすと、下地ごといってしまうので、ゆっくり剥がしていくのかがコツです。

剥がすことは元々考えないで作られていると思うので、これを8個剥がすのは容易ではありませんでした。
全部剥がし終えたら、一度ふきあげます。
強力なクリーナーやアルコールなどをふいに使ったりすると、塗装がいってしまうので注意が必要です。
見た目はごついが、内面はシャイと言ったところでしょうか。
●バッフルがフラットになったところで
カッティングシートを貼りました。

私がよくやる”
ブルーバッフル ”も考えたのですが、
どうも黒と青は合わないような気がしたので、
パーツにもよく使われている”白 ”にしてみました。

これは粘着が強力なものではなく、通常粘着力で厚みのある半艶シートです。
塗装でもいいのですが、一応「
元に戻せる事 」を
前提にカスタムしました。
●1日置き密着を確認したら、穴をカットします。
最後にJBLプレートを取り付けて完成。
イメージどおりにいき、かっこ良く仕上がりそうです。

私はメンテナンスやカスタムする時、
いずれまた
再メンテすることを前提に考え、その時メンテしやすいよう考えながら組み込んでいきます。
例えばダイヤトーンユニットのよう、強力で頑丈に作られていると、分解するのがおっくうになってしまうからです。
だから一応元に戻せるようにと、素材も選んでます。
●一度全体をクリーニングした後、ゴム系のような柔軟性のある塗料を使いJBLマークを再塗装しました。
●真っ白で綺麗になりました。
ただこのままだといずれまた汚れてくるので、
全体をUVコートしました。
それにより凸凹に付いた汚れも落ちやすくなり、精神的にも良いでしょう。
だからといって、マーク部分を強くゴシゴシやるのは禁物ですがね。
新品のような雰囲気になりました。
●さて、見た目が変わったのでサランネットもカスタムする事にしました。
ネット用の生地を購入する時はいつも、あるていどまとめ買いするのですが、インターネット上、パソコンの画面だけで購入すると「あれ、こんなの買ったかな?」
と思うほどに違うものが届きます。
それだけ写真と実物が違うのが生地です。
だから保全的に一応あれも、なんて感じで買っていくと、あれよあれよいう間にどんどん増えていくのが難点なんです(^^;
←ひとくくりに黒と言っても、素材や網目の違いで、見た目もずいぶん変わってきます。
いつもホームセンターに行くと生地コーナーをチェックするのですが、種類は多くないですよね。生地の専門店も中々無いので、ネット購入にいたってます。
池袋に大型専門店があるのですが、遠すぎて中々行けないのが残念です。
●ネットの張替えにあたり、フレームも新調しました。
元はパーチクルボードという材質で、経年劣化でボロボロになりやすい素材なので、頑丈な合板で作り変えました。
これで少々手荒に扱っても”
折れる心配はありません
←右は純正で左は音響用の薄生地です。
43シリーズはネットを付けたままだと音が悪いので必ず外して使いますが、それすら面倒という事を考え、
外さなくて音がほぼ変わらない、音響用ネットを使ってみました。
それが←左です。
ただ、う〜ん
・・・
バッフルが黒だと問題なさそうですが、白だから何かの違和感を感じるのでしょうか。
そんな印象です。
●で、こちら(左)は同じ音響用で
やや厚のものにしてみました。
右は純正です。
純正は黒というよりは”濃紺 ”ブルーブラックというような感じなので、角度によっては若干青く見えたりします。
ボディが黒なので、ネットは”黒々しい ”色を選びました。
←違いがわかるでしょうか。
●左はやや厚、右は薄めのネットです。
正面から光をあてて撮影してるので、けっこう透けて見えますが、普通だともっと濃いかんじです。

で前回のダイヤトーンDS-700に見習い、アルミで装飾してみました。
だがイメージと違い、何かかっこ悪い・・・
●う〜ん
とりあえずアルミを細くしてみました。
イメージだとかっこいいと思っていたのだが、実際に組み上げると、何か違う印象です。
●ダイヤトーンの「 これ 」もイメージしたのですが
根本的にデザインが違いますよね。
平面的なのと見慣れないせいもありあそうです。
とりあえずこのまま様子を見て、気になるようだったら剥がします(簡単に剥がせます)
もっと細く・・・
いや素材がヘアラインではなくただのアルミだからか・・・
立体的にすれば・・・
中々思うようにはいきませんでした。


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   ・・・