今回は以前紹介したJBLの小型2wayモデル、J216PRO U
JBLとしてはあたりさわりの無い無難な音色なうえ、使い勝手の良いサイズで人気を博したモデルです。 U
 前回紹介した山水SP-LE8Tのブルーバッフルが良い仕上がりになったので、 U
今回も定番モデルの216を純正風に仕上げてみます。 U
細部のディテールまでこだわって仕上げた「 VKチューン・フルカスタム 」をどうぞご堪能ください。 U
●216は廃盤モデルだが、人気があったので中古でも数多く出回ってます。
ウーファーのエッジはYAMAHAの10M同様の布エッジで、質感もそっくり。硬くは無いが、ややパキパキ感・カサカサ感があるのが難点。
それと必ずと言っていいほど、ツイーターの角、ネジの所が割れている。こらは素材と形(斜めに薄くなるデザイン)が原因で、へたにさわるとどんどん酷くなります。
 あと216は高域がわりと強めに出るせいか?このモデルでツィーターが飛んだものは、まだ見たことがありません。
動作はノーメンテでも7割りくらいの力は発揮しますが、ここはしっかりとメンテしていきます。
そんな216、右のような「 黒 」が9割り以上なので、やや華が欠けるといった感じですかね。

そこでJBLの人気色であるグレーにしてみようと考えました。
←これは4311の2代目、4311A・アルニコモデル。
まだMIDしかメンテしてないが、それでもボーカルの立体感が際立ち、アルニコの良さを十二分に味わえるモデルです。
この4311の汚れをしっかり落とし、綺麗になったグレーを見本色としました。
●この黒、何と言うかざらざらしたビニールで安っぽさはいなめません。
表面のざらざらと硬さのせいで、雑巾で拭いただけでも白っぽくなる(白ボケ)。まるで黒いプラスチックをヤスリでこすったような、そんな具合です。
それと傷が付くとめくり上がるタイプなので、補修しても補修痕が目立つタイプ。
←これはタオルで水拭きしただけだが、ごらんのよう見事に白ボケしました。
車のワックスが拭き取れてない感じでしょうか。
洗剤で拭いても綺麗にならない白ボケ、
簡単に仕上げるにはアーマオールが便利だが、耐久性も悪くムラも出やすいので高級感には欠けます。
そこで黒々とした高級感を出すには、やはりクリアコーティングするのが一番でしょう。
●だがせっかくクリアコートするなら手間の同じな全塗のほうがいいのでは?と思い完成したのがこちら。
新品のよう綺麗になりました。

 私は自作をやるので、塗装(塗料)については人体に優しいものを重視し、厳選しております。
このJBLグレーも、低VOC、ホルムアルデヒドの低い室内用塗料を調合して作りました。
だからご家族はもちろん、小さなお子様のいる部屋でも安心して使えます。
子供はなんでも舐めますからね(笑

←このユニットはメンテするさい、注意点がたくさんある。
繊細な作業が要求されるシビアなユニットです。
●さて、ネットワークをグレードUPさせました。
このネットワークはバージョン2
より繊細な音色を奏でられよう仕上げました。

純正は基盤とターミナルが一体化してるので、ターミナルの交換もやや手間がかかります。
●そんなネットワークを箱に装着。
純正のはめ込みとは違いネジ止めなので、がっちり付いてビビリの心配もありません。
●四つ角のネジ(金具取り付けよう)を取り付け、
最後にVKチューンの証をペタリ。
これだけでもかなりかっこよくなりますね。
太いケーブルも使え流電性もあがり、音質も良くなります。
●次はひっくり返して、ポートやグリルホルダーなど細かいパーツを取り付けます。
グリルホルダー(四つ角のプラスチック)は外すのも困難なほどがっちり付いてます。
細いマイナスと2本のドライバーを駆使し、壊さぬよう注意しながら外します。
●そしてユニットの取り付け。
いつもなら最後の工程だが、今回はこのあとステッカーを貼ります。
●左は純正で右はカスタム。
純正ステッカーも白ボケしてるので、アクリルやクリアシートを貼り質感を向上させました。
左のノーマルと比べると高級感が段違いですね。
●そんなステッカーを最後に貼って完成。

このステッカー曲がって貼られているものが沢山あるので、ユニットと平行になるよう最後に貼りました。

シリアルが5万番台あたり〜、後期物は中国製造か?
初期の物に比べ、作りや仕上の雑さが目立ちます。
●そして今回は、さらにディテールUPをはかります。
これは4301や4305に採用されてるグリルプレートで、それを216用にアレンジして作りました。

素材は銀色紙で、印刷したあと上からクリアシートを貼り仕上げたものです。
私てきには、純正より高級感でてると思ってます。
●装着するとこんな感じ。
●最後はこれ。
JBLスピーカのサイドに貼ってあるステッカー。
216も、たま〜に貼ってありますよね。
今回はこれも作りました。
グレーの本体に貼ると格段に雰囲気が良くなります。
●そして完成!

私はプラモデルを数多く作ってきたので、そんな細かい作業に比べると簡単ですが、一般的にはめちゃくちゃ手間がかかった品です。
●こちらは以前仕上げた216。
表面はクリアコートしたものです。
●そして今回のフルカスタム216

 自分で言うのも何ですが

  めちゃくちゃかっこ良く仕上がりました!
 
●知らない人が見れば、元々こういう物だと勘違いするくらい、純正風に仕上がったと思います。 U
小物やパーツなど、細部のディテールまでこだわった点が、高級感を引き立ててくれました。 U
今2台並べてますが、ほんとにかっこよくて我ながらほれぼれする出来です。 U
もちろん動作も完全に仕上がりました。 U
チューニングされたネットワークに加え、フルメンテされたユニットの組み合わせは U
変な音が出るわきゃないですよね。 U

最後に。 U
 細かい作業も多く製作は大変ですが、楽しく作ってます。 U
角度によっては少し青みがかって見えますが、実物はもう少し白クリーム系のグレー色ですかね。 U

 うまく言葉に表せないないのですが、とにかく良い雰囲気に仕上がり、見てるだけでも飽きないほどです。 U
純正に無かったのが不思議なくらいですよね。 U
216はブルーバッフルも作ろうと考えてますが、ウォールナットとブルーの境目が悩みどころです。 U

 前回のLE8Tブルーバッフルも完成したときは「 うわー 」なんて感動しましたが、 U
今回の216グレーモデルも、負けず劣らずの衝撃デビューとなりました。 U
4312Mのグレーモデルも作ろうかと目論でます。 U
今後のカスタムも頑張って作りますので、期待していてくださいね。 U
 以前おこなった216の記事は「 こちら 」になります。 U

次回、4311かチューンド4312の予定、4307はもう少しお待ちください。お楽しみに♪

JBL J216PRO 1985年〜  前期型シリアル4万番台くらいまで。 後期型、J216PRO「 mkU 」とも言われてる。
メーカー解説:ホーム用スピーカーシステム作りのノウハウを継承して開発された、プロ用スピーカーシステム。
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 高域用:2.5cmドーム型 ・低域用:16.5cmコーン型
再生周波数帯域 50Hz〜20000Hz
インピーダンス
出力音圧 37dB/W/m
クロスオーバー周波数 3.6KHz
外形寸法 幅294×高さ375×奥行235mm 約L
重量 8.2kg


他では買えない効くサプリが豊富

 


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