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●続いて箱の仕上げに入ります。
まずはネットワークの取り出し。 |
●まずはこのプレートを剥がすわけだが、これ金属プレートなので、無理やり剥がすと再利用できなくなります。
まずは写真のようカッターを滑らせ、粘着を軽く剥がしていきます。
このさいカッターの刃にはステッカー剥がしなどの薬剤、もしくはZIPOOオイル等を付けてからおこないます。 |
●少し浮いてきたら熱を加え、少しずつ剥がしていきます。
ヒートガンの方が早く剥がせるが、プラスチックのツマミや箱の塗装にダメージを与えぬよう気をつけます。
ヒートガンが無い場合、一般的なドライヤーでも大丈夫です。
効果は弱いが、周りにダメージを与えないので安心して使えます。 |
●そんなんで少しずつ剥がしていくと、ネジが見えてきました。
けっこう慎重にやってますが、それでもプレートが波打ってしまいました。
このくらいなら矯正できるが、塗装が剥げるくらい折れてしまうと、元には戻せないので注意が必要です。 |
●2個のネジを外せばネットワークが外れます。
ポートが邪魔なので外しましたが、ポートを外さなくてもネットワークは取り出せます。 |
●ようやくネットワークを取り出せました。 |
●続いて背面端子を外します。
ネジ止めで簡単に外れます。 |
●オリジナル仕上げなので、ターミナルは交換せずに磨きました。 |
●ここで大事なのが”接点 ”
写真にあるネジがターミナルとの接点になります。
だからうっかりネジ止め剤などをたっぷり塗りターミナルをネジ止めしてしまうと、通電が遮断される可能性もあります。
そんな構造なので、ネジ磨きも大事な項目です。
ほんとうは金メッキのネジ、もしくは銅ネジに変えたかったのだが、同しサイズがみつからなかったので磨きました。
もしあれば、わりと需要もありそな気がします。 |
●小傷がちらほら目立っていたので、全体をサンディングしました。
JBLのツキ板は塗装仕上げなので、サンディングにもコツがいります。
サンディングはけっこう大変なので省いてもいいのだが、やったものとやらないものとでは差が出るので、物や仕上げ方によってはやるようにしています。
この後オイルを塗り仕上げるのが一般的ですが |
●私は水研ぎで塗装をならし、ムラを整えます。
十分に乾燥させたあと、いよいよオイルで仕上げます。
オイルを塗り、乾燥。
さらにオイルを塗り、オイル研ぎ。
も一度オイルを塗り、オイル研ぎで仕上がり。
オイルが乾くのに1週間〜10日ほどかかるので、完全に仕上がるまで1ヶ月以上かかります。
さらに3ヵ月後くらいにオイルを塗り込むと、より良い状態へと仕上がります。
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●プレートも磨きました。
ほんのりとした艶て品が良くなりました。 |
●ユニット最終チェックをおこないます。 |
●8Ω表示が無ければ、6Ωユニットだと思ってしまいそうですね。
JBLのユニットはだいたいこんなもんです。
大事なのは左右で能率が合ってる事。
コイルの位置によっては若干抵抗値も変わるので、私はこまめに計ってます。 |
●ようやくレストアが終わりました。
内容は
ウーファー
クリーニング、金属部磨き・錆び止め剤塗布
コーン着色、エッジの調整
MID(スコーカー)
クリーニング、金属部磨き・錆び止め剤塗布
コーン着色、エッジの調整
ツィーター
分解・クリーニング、コーン着色、エッジの調整
着色は極薄なので、質量が変わるレベルではありません。 |
●ネットワーク
クリーニング、調整
キャビネット箱
サンディング〜オイル仕上げ(無着色)
サランネット洗濯、フレーム補強
その他ケーブルやハンダの処理など、細かいところまで全ておこなってます。
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●最後はユニットを止めるネジ。
こちらも同サイズの新品がみつからなかったので、一つ一つ磨きました。 |
●ユニットを取り付け、いよいよ
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