●今回は引き続き、4305H(左)の紹介です。
●音出しチェックもそこそこに、さっそくユニットを外します。
???なんだこれ。
Fバッフルが塗装されてる・・・
届いてネットを外した瞬間、
やられたーって思う。
オークションでの購入だが何の説明もなく、
ただただ
ジャンク扱いというだけ(TT)

塗装剥がしがどんだけ大変かわかってるのか!
思わず4305が嫌いになりそうな瞬間でした(^^;
●気を取り直して。
ユニットを外しました。
材質はMDF、素材や構造など4302とほぼ同じ。
●ツィーター(ホーンドライバー)の支えになる板があてがわれている。
●何の特徴もないシンプルな箱です。
メーカーの説明でポートが左右対称で低域再生を改善したとありますが、その前にもっと量感が欲しいところ。
●ネットワークを外すにはこのプレートを剥がす必要がある。
剥がしたところの色が違うのがわかりますよね。

 どうやらブルーバッフルにしたかったらしく、最初に青を塗る。
気に入らなかったのか?次に白を塗り、結局黒に戻した。
手塗りでぶ厚く塗られてる。
めんどくさいから全部塗装しようか・・・などとも考えながら、外せる部品は全て外していく。
●さて、こちらはツィーター、ホーンとドライバーの構成で
表記は0105H。
ホーン部分は樹脂でできており、濃いカーキで塗装されている(オリジナル)。
●背面の黒いカバーを外すと
●ダイアフラムが出てきました。
ピュアチタンのダイアフラムは薄くて軽く、ちょっと触っただけでも凹ベコッといきそうなので、慎重な扱いが必要です。
●ホワイトパルプコーンの20cmウーファー
ホワイトとは言えないくらい黄ばみが進行している。
ただしこれは経年劣化によるもの(だと思う)で、たばこ環境下での場合は、汚れや色むら、染みや匂いなどがもっと激しい。

前回おこなった4302同様、漂白処理を施します。
●ネットワーク

構成は4302とほぼ同じで、部品のグレードがやや落ちた。
●こちらもこのケーブルに変更。
その他配線の取り回しに変なところがあったりしたので、直結できるところは直結に、独立できるところは独立にと、こだわって仕様変更しました。
見た目での理屈なら完全なストレート、マイナーチェンジです。
●ネットワークも各部のハンダを全部吸い上げ、WBTの銀ハンダで盛り直します。
ターミナルや接点もやさしく磨きケイグで保護。
これでチューンドネットワークの完成です。
簡単に見えますが、想像以上に時間がかかる。
商売にはまったく不向きな完璧主義者なので、音のみを考えて作ってます。
●最後に箱の仕上げに入ります。
過去数多くスピーカーを仕上げてきましたが、そのほとんどがこんな塩ビシートになる。

 この塩ビシートにはすべて木目調の線が刻まれているわけだが、その溝が仇となり、凹みには汚れや匂いがどっぷりと溜まっていく。
←一見綺麗に見える箱でも、想像以上に出る汚れに驚くでしょう。
たばこ環境物は汚れを見れば一目瞭然です。
 塩ビだからある程度強力なクリーナーでも大丈夫だが、やりすぎると色落ちする場合もあるので注意が必要。
(写真のコットンに付いた汚れはヤニではありません)
●これでもかと念入りに汚れを落とした後、UVコーティングを施します。
これが超大事

 これをやるとやらないでは、1年後の質感がまったく変わってくる。車と同じですね。
汚れはもちろん、匂いも付きにくくなる優れものです。
右がUVクリアコートを塗った直後。
●2、3回塗り重ね完成。
うすい線傷なんかも全部消え綺麗になる。

艶消し〜半艶など色々できるが、鏡面に仕上げる場合は塗装するので、UVは塗りません。
●で問題のFバッフル。

←ほぼ元の状態に戻した後、2部艶仕上げに。
ここまでやるのに10時間ほどかかりました。
シンナー臭はまだ消えません。
●そして各パーツのオーバーホールが全て完了

ウーファーはコーンの漂白、エッジとダンパーの再調整。
ツィーターは分解してクリーニング。
接点は優しく磨きケイグで保護。
その他各金属部分は錆び止めコーティング処理。

ウーファーは硬めのダンパーに加え、ウレタンエッジもやや硬めなので、4302より若干動きが硬い。
耐久性を考えての液ゴムコーティングに加え、柔らかくするほぐし作業も十分におこないました。だがパフォーマンスをフルに発揮するためには、念入りなエージングも必要になってきます。
●ツィーター・ホーンは、箱がブラックなのでプラスチック感がやや気になる。そこで金属質に見えるよう再塗装することに。
以前おこなったST350同様、質感がかなり変わります。

 コーンは違和感が出ないよう、ナチュラルに仕上げました。
配線の取り回しも完璧です。
●全てのパーツを箱に取り付け
最後にヴァリアスクラフトチューンの証
オリジナルステッカーを装着し

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