発売当時は不人気だったらしい、Rogers(ロジャース) LS3/5a
こんなに小さくて約15万円という値段が問題だったのか?
現在の中古価格は、当時の値段に近い相場で取引されてますね。
販売終了と聞けば欲しくなるのが人の性。
人気急上昇と共に復刻モデルまで出る状況。
だが音を聞けば、それだけの価値がある事を納得させられるでしょう。
そんなLS3/5aですが、同名で各社から発売されており、メジャーなところでは
KEF(ケーイーエフ)  Harbeth(ハーベス)  Spendor(スペンドール) などがあげられる。
その他
Audio master(オーディオマスター)  Goodmans(グッドマンズ)  Stirling(スターリン)  Chartwell(チャートウェル)
RAM(ラム)  Richard Allen(リチャード アレン) などのメーカーからも発売されていたらしい。
同名・同タイプのスピーカーを、こんなにも多くのメーカーが作るのは、なぜでしょう? 摩訶不思議に思う。

私がメンテするのは、ロジャース社製で、今回で2台目。
以前の物は、俗に言う初期型15Ω。今回は初期型11Ω。
インピーダンスは±誤差があり、その違いのみでは音質は変わらない。
変わるとすれば、部品構成の違いからくるものでしょう。
小初期はトランスを使ったような凄い物もあり、その後少しずつ、マイナーチェンジされているようだ。
この11Ω初期型、どれほどの実力なのか?さっそく検証に入ります。
久々のLS3/5a。 さっそく鳴らしてみると「 あれ? なんかこもった音だなァ 」と感じた。
ちょうど右にある、ONKYO D-1R のメンテが完了していて、鳴らしこみの途中での視聴でした。
このD-1R、私がメンテしてきたスピーカーの中では、1、2を争うほどかなりクリアーな音質。
D-1Rの音に、耳が馴染んでしまったのか?
このスピーカーを聴いた後では、どんなスピーカーでもこもって聞こえるのは致し方ない。
ただ以前の印象では、LS3/5aもクリアー質で、特にボーカルの輪郭はもっとシャープだったような気がする。
マイナーチェンジによるものか?一般受けするよう低域を持ち上げ、全体をマイルドなセッティングに変更された感が強い。
音楽を聴く上での気持ち良さは、数段UPしている。
だがロジャース=「 ウルトラシャープ 」という印象が強かったLS3/5a。
そんな強烈なインパクトに近づける為、STWを作る事にしました。
オクで購入した、パイオニアのリボンツィーター「 PT-R10A 」 
リボンならなんでも良かった、と言うのが本音だが、これはホーン部が、45度回転できるというもの。
見た瞬間、これ以外ありえねェ-、と思い、値がつり上がる始末。
こんな回転できるものって、他にないでしょ。 指向性の強いリボンだからこそ、必要性のあるギミックだと思う。
何のスピーカーについていたかわからないが、フレームはプラ。
だが見た目とは裏腹で、思ったより重いのには驚いた。
高額なリボンツィーターを発売している、パイオニア。
それだけノウハウを持ってるメーカーの物だけに、想像以上の音にビックリ!
なんとも爽やかで、清清しい嫌味の無い音色。
元々リボンツィーター自体、聴いた事が無かったが、このリボン、
どんなスピーカーにも合わせやすい!
性質。
一つ言うと、中域が薄っぺらいので、2wayスピーカーのTWとして使うには、ウーハーとの相性が難しそう。
フルレンジに、もう少しだけ高域が欲しい! なんて場合にも、うってつけでしょうね。
イメージが見えてきたので、さっそく箱作りにはいります。
ガイド無しでやっているので、ツラ合わせには、いつも難儀し時間がかかってしまう。
仮組。ちょっとした台に見えますね。
右写真・矢印、片側が微妙にゆがんでます。まァ許容範囲でしょうか。
MDFが歪んでいるのではなく、ロジャースが歪んでいるのです(^^;
せっせとツラ合わせをやってます。
背面部を取り外しタイプにしたが、今考えると楽な接着でもよかったかもしれません。
スキマ、コンマ2くらいでしょうか。 手作業での直角は難しいですね。
箱ができました。 ネット用のフレームも作っておきます。
ネット貼るので、2、3mmのスキマあけてます。 仮塗装。
余分な響きが出ないよう、自作物はがっつり塗ります。
正面と背面(黒)以外、全て突き板を貼る。 ずいぶん慣れてきました。
今回は少し、良質なパーツを使いましょう。
適当なサイズを選んで購入した基盤だが、サイズはギリギリ。 裏、少しややこしいかな?
あたりさわりの無い、やさしい音色が特徴的な、Jantzen Audioのコンデンサー。中々いい音です。
甘い輪郭には電解コンデンサーも有効な手段ですが、STWは音数も少ないので、
上質なフィルムを使い、透通るような透明感を狙ってみた。

こうして組んでみると簡単に見えるが、音色のセッティングや、能率合わせには時間のかかる作業です。
肝心な構成は、6dB/oct OFF 18dB/oct の切り替え式
アッテネーターは絞りすぎると、帯域によっては、聞こえにくくなるという短所がある。
このやり方はそれを考えずに、雰囲気の違う音色が楽しめる。
ここが改造の醍醐味で、楽しい所でもあります。
黒板に黒のターミナル(DAYTON)、渋いでしょ!
得意のトグルスイッチも取り付けます。
中点有りの ON-OFF-ON
裏はこんな感じ。
切り替え具合テスト中。 本体が回転するので、こんな部分は少し気をつかいました。
ケーブルはPCOCCの1.25mm。
低域の苦手なPCOCCだが、高域は繊細で綺麗な音が出ます。
バラしてクリーニング。 カバー・フレームを塗装しました。
組み直し。 箱に取り付け。
箱の塗装工程を、撮り忘れていた(汗
ネットワークはサイドにネジ止め。
4.7μFのコンデンサーが以外にでかい。
吸音材を詰めます。
こんなの作ってみました(イラストレーター)。
シールタイプで2種類作る。 底にコルクシートを貼り、全体を蜜蝋WAXで仕上げます。
サランネットを作ります。 塗装したフレームにネットを貼る。
この音響用ネット、ビンテージ風と言う事で購入してみた。 PC画像じゃよく解らなかったが、実際に見ると渋いっ!
だが布というより、いかにもナイロンで、硬く柔軟性に欠けるところが難点。
硬いから貼りずらい。 見た目はわりとかっこいいが、オリジナルと比べると、あまり似てませんでした(泣
硬い上、厚みがあるので、本体への取り付けが困難になってしまう。
少し削ったので、見刃が悪くなる(^^;
奥まではめてしまうと、外すのが困難。先のとがったドライバーで刺し、持ち上げて外すといった具合。
普通の布なら、こんな事にはならなかったはずだが、初めて使う素材は難しいですね。
なにわともあれ、ようやく完成。 
久々の自作で色々と手間取ったが、誤差はコンマ5mm。
まだまだ詰めが甘い所がありますが、まァいいでしょう。ステインでさわやか3部艶仕上げにしてみました。
色は配合してるので、LS3/5aにかなり近づきました。
同じ突き板を使えば、もっと楽なんでしょうね。
フルレンジや2way箱と違い、容量やポートとかに、こだわる必要が無かったので、その辺りは楽でした。
作る前、頭の中のイメージでは、もっと簡単にできると思ってたんですけどね。
さてインプレですが、NEXT 次のLS3/5aページに、書きます。

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