ちょっと多いんじゃない? と思うくらい吸音材を詰め込みます。
吸音材を入れた後、Fバッフルを接着します。 逆の手順だと、うまく吸音材が入れれません
隙間を削り粉で埋めます。 矢印部でコンマ5mmくらい。
革(合皮)を貼ります。 最初、プラ板張って塗装しようと思っていたが、この素材を持っている事を思い出し、貼ってみました。
これ合皮だが、何種類かの中から、自分で感触を確かめて購入したものです。
だから、わりと質感も色味もいい感じです。
20代前半によくバイク乗ってて、革ジャンやら革パンツなど、沢山もってます。
バンソンに特注(色)したライダースジャケットが3着ありますが、どれも数回しか着ませんでした(笑
それましたが。 裏はこんな感じで布地になってます。 厚みが1mmほどあるので、塗装してならし処理。
汚れてますね-。 洗剤革命という粉の洗剤を使ってますが、これ、以外によく落ちるんですよ。
塗装も落ちるので、注意も必要ですが。
傷は少なめだが、全部シートの剥がれあり再接着しました。
穴をカット、ネット用ゴムを取り付け完成。
片方は天板まで貼ってみました。 どっちがいいですか?

失敗点:元々プラ板を貼ろうと考えていたので、取り付けたMDFは少し凹にしてました。 その状態で革を貼ると、うっすら跡が見えてしまった。
めんどうでも、プラ板貼って、その上に革を貼るべきでした。
凹はコンマ3〜5mm程度ですが、私の詰めが甘かったと反省しています(^^;
OFCケーブルと端子は一般的な物。
ネジはプラスと六角が使える物。 ダイソーでみつけ、黒でいい感じだったので使ってみましたが、精度が悪い。
六角レンチ用のネジはスルスル入るが、これはキツメ。
ただスピーカーなんで、キツイほうがいいかもしれません。
まだまだ続きますよ-。
これはグリルネットの装飾用で、1.5mmのアクリル。
アクリルって、どうしてこうカットがめんどうなんでしょう。
メンドクサイからハサミで強引に切ると、バリバリ割れます(笑
当たり前ですよね。 これだけで疲れました。
Fバッフルと同じ革を貼ります。 さよならエンブレム
初期型と後期型?形が違います。
最初、アルミ風ヘアライン入りで、ゴールドのカッティングシートにしようと思っていたが、これも渋くていいでしょ。 厚みもあります。
ここまでやったら、やり抜きます。 ちょっとした台を作る事にしました。 材料はラワン合板12mm。
Rは手作業なんで、少し誤差があります。
底以外ツキ板を貼ります
本体色に近づける努力をします。
まず、細かい木目に変な色が付かないよう、薄めの色(パイン)を塗ります。
その後黒ステインを塗り、軽く汚しをつけたのが写真の状態。
次にマホガニーを塗ります。 いわゆる黒立ち上げ。
本体が反射で見にくいが、かなり近づきました。
これも同じツキ板。 STW用の箱です。
塗装は時間がかかるので、もう少し待っててくださいね。
完全なつや消し仕上げにしたいと思い、これを使ってみました。
が、問題有で、今メーカーとお話中なのでコメントは控えます。
右写真、まるでスイカにかけた塩のようです。
とりあえず放置する訳にもいかないので、ペーパー後、蜜蝋WAXで仕上げました。 やはり少し艶が出てしまう。
問題の塩もうっすら見えますよね。
この塩、完全に取り除くには、下地の塗装膜までペーパーをあてないとダメです。 参りました。
底は未処理で、四つ角にコルクシートを貼り付け。
丸い球体は木製で、少し埋め込みのネジ止めです。
こんな感じになります。 角度は適当で80度くらい。
木製の球体にバラつきがあり、箱そのものにも若干のゆがみがある為、水平を出すのに手間取りました。
黒い棒(角材・塗装)は押さえのような物で、両面テープで貼ってあるだけです。 台の完成! いかがでしょう。
これはパソコン用スピーカー使いとして、考えてみました。
モニターの横に置いた時、このくらい角度がついていたほうが、具合良くなるはずです。
ネット付けるとこんな感じ。 中々高級感ありますよ。
TEAC S-300 がこんな風になりました。 ユニットは専用の箱を作る予定です。
さてインプレですが、今回はDIY Audio SA/F80AMGでセッティングしたので、これのインプレをしたいと思います。

まずこのユニット、特に後期型は思っていた以上に癖があります。
簡単に言うと、「 ウーハープラス・スーパーツィーター 」という感じの音色。
高級スピーカーの音と言われればそうだし、つながりの悪い音とも言えるような、そんな感じ。

高域、特に10KHz以上あたりかと思うが、すごく耳障りな音で、ピークが上に跳ね上がっている感じがする。
エージングすればするほど、上が出るようになり、耳障り度が増してきます。
中域、厚みはあるが輪郭が不鮮明。
エージング前、高域があまり出ないとき、バランスは良く感じたが、エージング後は上が出すぎでバランスが悪くなる。
ボーカルの輪郭は少しシャープになったが、思っていたほどではない。
このボーカルの輪郭が不鮮明なのは、2K〜5KHz辺りに谷があるのでは?と感じる。
低域、30Lの箱でも試したが、出るとは言えやはり8cmなりの音。 質は良くありません。
大箱の方が量感を感じるが、それはユニットそのもの音ではなく、いわゆる箱鳴りで、解像度が低いボワッとした音です。
この箱は3Lなので、大箱のような音はでないが、質感は高くなる。

トグルスイッチはノーマル音と、高域を減衰させた音です。
この高域減衰は、コイルを付けただけだが、5・7・9・12KHz辺りを順に試した結果、5KHz辺りから緩やかに下げるのが、
一番バランスが良くなりました。
この事からも、2〜5KHzあたりに谷があると思われます。
その他、インピーダンスの補正なんかも試したんですけどね。バランスは良くなりませんでした。

この箱で、できる限りのセッティングをした結果
高域補正でバランスが良くなり、中域の輪郭もシャープになる。
ぎゅうぎゅうに詰めた吸音材により、密閉のような低音だが質は高まり、全体音の鮮度や解像度も上がる。
加えて中域の響きも若干出る。
背面ポートだから、壁に近い方が低域の量感があがり、反射音で広がりも感じられるようになる。
測定器が無いので、私の経験や他のスピーカーとの聞き比べでのチューニングだが、
気持ちいい音 」が出るスピーカーになりました。 まァ体感が一番でしょう、と言った所です。
FE87なんかと比べると中域は凹み気味で、どちらかと言うとリアル系な音ですが、それほどクリアーではありません。
ネジ穴の対角は85mm。 他のユニットも試せそうです。

最後に。
私はフルレンジに関してあまり経験がありませんし、箱も作った事がありません。
以前も徹底比較などはせず、流し聞きな感じでした。
今回は箱のチューニングをした為、解った事が一つあります。
それは、「 点音源
これほどまでに点音源を感じたのは、初めてかもしれません。
原因は背面ポートということです。
元のS-300も少し感じたが、箱鳴りがひどかったので、こちらのフルレンジの方が、よりリアルに感じられました。

フルレンジ箱の既製品は少なく、自作がほとんどだと思うが、どれもフロントにポートがありますよね。
フロントにポートがあることで、中域の艶やかさや、より多い低域の量感を感じる事ができる。
だからほとんどが、フロントにポートを作っていると思うのだが、音を聴くかぎり、ふぅんって感じの普通の音。
これは、特にモノラルで聴いた時、「 ストレートにズバッと突き抜けてきた
あァ、これが俗に言う、点音源なんだなァ、という具合です。
ふと思い浮かんだ、長岡先生のスワンでしたっけ。あれはポートが後ろですよね?
だとしたら、まさに点音源が感じられるスピーカーかな?なんて思います。
背面ポートのフルレンジって、聴いた事ある人少なそうですが、できるようなら一度試してみてはいかがでしょうか。
濁りの無い、質のいい音が聞けますよ。
このF80AMGは中域が凹み気味ですから、フロントポートでもいいようにも思うが
なんとも奥が深いですね。 今回もいい勉強になりました。
という事で、予定変更気合十分、フルレンジの自作箱を、次次次回くらいに(笑 初チャレンジしたいと思います!
お楽しみに♪

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