ストックしているスピーカーが多すぎて、何があるかわからない常態にまでおちいってますが、
開ける楽しみでもあります。
いつ買ったのか?すら覚えていないこのD-1R。名前の響きが好きです、R。
さっそく、メンテナンスしたいと思います。まずはエッジですね。
長いので、2ページにしました。 手間の分だけ写真が多い(笑


ONKYO D-1R 1984年 1台 29800円
メーカー解説:
方式 3ウェイ3スピーカー・エアサスペンション方式・ブックシェルフ型
使用ユニット ・  低域用:21.5cm コーン型
・  高域用:2.5 cm ソフトドーム型
・超高域用:2.0 cm ソフトドーム型
再生周波数帯域 45Hz〜30000Hz
インピーダンス
出力音圧 91dB/W/m
クロスオーバー周波数 1.5KHz、10KHz
外形寸法 幅235×高さ400×奥行243mm
重量 7kg
84年、もうバブルに入っていたのですかね? 
私は、このあたりのスピーカーに懐かしさは感じませんので、何か新鮮な面構えに見えます。
ユニットのネジは六角ボルトで、箱に直打ち。 ウーハーだけ+ネジで、カバーはプラ製でした。
内部。箱の素材はバーチクルボード、ネットワークも含めいたって普通。
吸音材は少なめですね。
アッテネーター。この時代のスピーカーはこれが付いてる物が多いんですかね?
私はあまり必要性を感じません。
右、粉吹いてます。これじゃ-まともに通電しませんよね。 バラしてクリーニングします。
スーパーTW(ツイーター)。ドームなのでSTWというよりは、ただのTW音でした。
TW。写真で見ると大きさがつかめませんよね。 上のSTW、デカール文字の大きさが同じです。
ソフトドームのわりには、硬めの音質でした。
ウーハー。マグネットは小さめ。全てのユニットに言える事だが、密閉なのにサビは無く、コンディションは良いほうでした。
早い時期にエッジが逝ってしまったのか?
エッジの張替え完了。 このウーハー、裸で聴くとすごくいいです! だが箱に入れたら・・・
ネットワーク。見た目は普通。 カタログのクロス値はTWが1.5KHz、STWが10KHz。
実測はTWがおよそ1.6KHz(12dB/oct)、STWが9KHz(6dB/oct)。ウーハーは700Hz(12dB/oct)。
TWは複雑にしてますね。15uF+15uF,7.5uF+0.68uF,1.5uF ってな具合です。
抵抗など外して能率を合わせたり、ジャンパーで音質を調整します。
ちなみに外した抵抗(ウーハー)は、コンデンサーに直列でしたので、能率用では無く
インピーダンス補正てきなつなぎ方です。 ウーハーに癖は少ないが、TWとのマッチングが悪い気がします。
ネットワークをいじり、こんな感じでテストするわけですが・・・。
教訓、密閉の場合写真のようにねかせると、すごい低音がでます。だから後のセッティングを変えるはめになりました。
さて、エンクロージュアを少し改造します。
まずはターミナルを違うものに変えるので、元穴(ターミナル)の蓋を作ります。 
最初にドリルで穴あけ。
次にジグソーでカット。 ターミナルカバーを付け、具合を確認します。
これは、元穴用の蓋。 素材はMDF。 角の処理をします。
元穴に合わせルーターで彫りこみ。 取り付けは爪付きナットを使います。
ネジ穴の回りはルーターで彫りこみ。 ワッシャーをエポキシで接着。
バーチもそうだが、MDFも中が柔らかい。だから5mm彫っても、さらに5mmくらいめりこんでしまいます。
それの対策でこんな感じにします。
ネジ穴は5.5mmだが、爪付きの穴は6.5mm。
ハンマーで爪を打ち込むわけだが、箱の中では打ちにくい。
こんな感じになります。 右はついでに作ったポート。
削って塗装。 未塗装部は接着面。
ポートを接着、元のネジ穴を埋めます。 蓋も塗装、白っぽい部分は、ブチルとクラフト紙を貼りました。
背面を塗装。 ネジ穴をあけ完成。 何かただならぬ雰囲気があります。
エンクロージュアの補修に入ります。 右はフラッシュ、左もけっこう光をあてて撮影してますが、黒っぽく見えますね。
元は薄くクリアー吹いてあるので、反射もあり、普段パッと見は黒に見えるほどです。
傷は少ないが、ネジ穴が開いてました。
ネジ穴。 けっこう深い。 ネジ穴の補修には爪楊枝が最適です。
カットし 回りの凸もカット。
埋めて 軽く塗装。
ペーパーをかけ 蜜蝋WAXで仕上げ。
完成。 底にコルクシートを貼りました。 NEXTへ

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