●2018年に入り、いろいろとやる事が増えてしまい、HPの更新がU
おろそかになっていました(オーナー様すみません)U
写真が何千枚レベルにまで達すると、もうファイルを開けることすらU
びびってしまいます(^^; ですがようやく前回、まとめてですが、一部U
レストアした機種をUPしました。まだあと20セット近くあるので、こつこつU
やります。まとめが続くと混乱するので、一度単品物のご紹介に戻ります。U
今回は4312MK2のグレー。グレーは数が少ないですよね。U
良いとこ取りの現代版MK2にフルチューンしました!どうぞご覧ください。U
●MK2はわりと綺麗な固体が多いですが、それでも30年は経っているので、実物を見ると以外に汚れてます。
●特にグレー物では、写真のような汚れがよくあり、これを落とすと表面の塗装まで落ちてしまします。
ちなみに4311から4312までのグレーはポリマーが多めですが、MK2からはより艶を抑えた配合に変わってます。中国生産に変わった事も影響してると思われます。
●そんな汚れは、やはり塗装するのは一番!
右は塗装前で、左は塗装後。
塗った直後に撮影してるので艶が出てますね。純正カラーで塗装しています。
●乾いたあと。
逆になってしまいましたが、右が塗ったもので、左は塗って無いものです。
写真だと違いが微妙ですがわかりますか?実物を見ればものすごく差があり、やはり塗装すれば抜群に綺麗になります。
●さらに今回は、私のおなじみになってきたJBLロゴを塗装で入れました。
まずはマスキングしてガンで薄く塗り重ねていきます。艶消し黒。
●乾いたらマスキングを丁寧に剥がします。
●黒は拭きすぎない、厚くならないようにするのが、一体感を出すコツ。
細かい部分を修正し
●JBLロゴの完成!
どうですか。かっこいいでしょう。
とくにグレーに黒って映えますよね。
●キャビネットの全塗装、ユニットのオーバーホール、写ってませんがチューンしたネットワーク、すべてのパーツが完成しました。
●なにやら見慣れないパーツがあるのにお気づきですか?
●そう、今回の目玉、ツィーターです。
MK2に純正装着されてるのは052tiというチタンドームのツィーターですが、こちらは
054AlMgという、4312SEに搭載されている、マグネシウムツィーターです。
●マグネシウム振動板。マグネシウムの特徴は、チタンよりも柔らかく優しい音色なのに、メリハリのある、とても優れた素材です。マグネシウムは加工が難しく高価ですが、マグネシウムが使われてるユニットは、どれもいい音出てますよね。こちらの054AlMgも、エージングする前の出だしから素晴らしい良音が出てくるほどでした。
●背面。マグネットは小さくても強力なネオジウムが採用されてます。フレームには細かい返し、ディフューザーがとても凝った作りですね。ツィーターに関しては、やはり新しい素材の物は質感が良いです。特に伸びが良く、40kHz以上は伸びるので、ハイレゾ音源も十分に対応できます。
●さて、こちらはMK2の問題児ウーハー。4311B以降には全て2213Hが使われてますが、なぜMK2のウーハーだけが固着気味です。なぜなのか?それは中国生産に変わったことや、材料の変化が大きいといわれています。MK2のウーハーは、ダイヤトーンばりに固着しており、どれもストローク量が少なくてコーンが動きません。=まともな音が出ないということです。劇的にやばいというわけではわりませんが、そのままだと密閉のようなフィーリングなので改善が必要です。
●まずは固まるダンプ剤をある程度除去する必要があります。このダンプ剤は一般的なうすめ液じゃ溶けないので、処理も大変で専門的になります。そこまでやる時間もないなら、迷わずエッジを交換した方が無難でしょう。いずれにせよしっかりオーバーホールしないと、ユニットが宝の持ち腐れになり、本来のポテンシャルが発揮しません。
←完璧に処理したエッジです。ダンプ剤を7、8割くらい除去しました。コーンが5倍くらいはストロークします。このままだと動きすぎるので、ダンパー強化して調整してやります。素人では難しい作業になります。
●さて、こちらはスコーカーのLE5-10今回ツィーターを換装したスペシャルカスタムに合わせ、フレームを黒くしました。最初写真のよう、元に戻せるラバースプレーで塗ってみたのですが、どうも質感が気に入らず剥がしました。
←こんな感じで剥がせるのがラバースプレーの特徴です。けっきょく質感のよい黒で再塗装しました。
●元々のMK2はこんな雰囲気ですが、
●こんな感じに変わります。
もうこの時点でもかっこいいでしょう。
●最後にユニットを取り付け
●祝!完成!

かっこいい〜
全塗装+UVコートにより、新品同様に復活しました。
音は新品以上です。
ウーハーのセンターキャップの艶消しがどうもマッチしないと感じ、スコーカーと同じ艶に合わせてみました。かなり一体感がでて良い感じになったと思います。そんな風に、細かいところまで気を使って製作しています。
054AlMgの実力

スピーカーの間は約30cmです。純正の052tiで感じませんでしたが、
054に変えてツィーターを内向きにセットすると、なんと高域が減衰しました! 凄いですね!ディフューザーが効いているのか?まさにワイドレンジの証明です!
●私はエージングしたりテストしたりするとき、だいたい↑このくらいの間隔で設置しU
ています。あるとき、なぜか高域が弱い?と感じ、色々と調整してみると、ツィーターU
が内向きで近い事が原因でした。高域はぶつかると打ち消しあう特性があるので、U
それにより減衰したと思われます。逆に言えば、この054AlMgがU
それだけワイドレンジ 」、音の広がり、臨場感が凄いという証明になります。U

凄いですねJBLは! やはり今でもスピーカー業界を席巻するメーカーは違いますね。U
当時の4311アルニコはもちろんですが、4311Bから4312MK2までの音は、それ以降のU
4312Dとは違い、2213フルレンジウーハーにより、往年のJBL音を奏でてくれます。U
ですが高域に関しては、やはり現代物、4312SEなどには適いません。U
そこでU
 「
往年の中低域に現代の高域を合わせる=素晴らしいスピーカーができるのでは?U

という理由で製作してみました。結果200%の大正解!特にこのツィーター、054AlMgのU
音の広がり具合やら、さらさらと伸びていく透明感には感無量です。さすがJBL。U
元々のツィーター052tiはチタン特有といいますか、ややきつさが目立ちます。ただし古い
ものすべてが悪いわけではありません。LE25に代表される当時の紙コーンツィーターは、U
厚みのある音が特徴で、ボーカルの色をより濃いものへと変えてくれる利点もあります。U

とまぁ良い事づくめのカスタムですが、何点か難しい事もありました。それはU
 
・054ツィーターはMK2にポン付けできない。加工が必要になる。U
 ・MK2のネットワークでは合わず、専用ネットワークが必要になる。U
など、写真を見ると簡単にできそうですが、実際にはセッティングも必要にU
なるので、素人の方が、はいポン付けしました、では良い音はでません。U
だから私のようなカスタマイザー、チューナーがいるんですけどね(^^;U

最後に。U
MK2ではウーハーエッジの処理が絶対に必須項目になります。U
これをやらないと、4312本来の音が出ません。逆に古い4311のアルニコU
2213ウーハーあたりだと、エッジがゆるすぎるという場合もあるので、U
それもまた逆に、エッジやダンパーを強化するなどの処理が必須にU
なってきます。往年のJBL音を出すには、やはりウーハーがもっとも重要U
で、ツボを押さえた、しっかりしたオーバーホールが必要になってきます。 U
054AlMgを使ったカスタムが、これからますます増えていきそうですね。U
054AlMgは一般では入手できないので、欲しい方は一度ご相談ください。U

それとMK2のグレーは4311のグレーと色味が違います。純正カラーの
製作など、詳しくは「 過去の回 フルカスタムMK2 」をご覧ください。

次回。 予定は未定ですが、JBLの特注、スペシャルモデルを製作中です。U
また間があくかもしれませんが、どうぞお楽しみにお待ちください♪U

JBL 4312MKII(GY)グレー 2000年頃〜 1台¥100,000円
メーカー解説:
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 高域用:2.5cmドーム型(052Ti → 054AlMg マグネシウムTWに変更(ハイレゾ対応)
中域用:13cmコーン型 (104H-3)
低域用:30cmコーン型 (2213H)
再生周波数帯域 45Hz〜22000Hz
インピーダンス
出力音圧 93dB/W/m
クロスオーバー周波数 2kHz、5kHz
外形寸法 幅362×高さ597×奥行298mm 約L
重量 20kg(1台)


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