●さて、メンテナンススピーカー編もぃょぃょ第一章最終回!トリを務めるのが「 YAMAHA NS-10M
30年の月日が経った今でも、絶大な人気を誇る「 テンモニ 」
今回は、潜在能力を最大限に引き出す「
チューニング」に挑む!
★実は、オーディオ愛好家の知人よりチューニングのご依頼を受けました。
この方は複数のタンノイやモニター系SPを所有し、E・ギター、ドラム、ピアノなど楽器にも精通しておられます。
音楽家の方は、音の捉え方がシビア「 ここがこう 」「 あそこがこう 」など、素人とは全く異なる観点から「ズバッ」と指摘する分析力をお持ちです。オーディオ雑誌の評論家より、説明の仕方が解りやすい面が多々あり。
低音出たっ、とか出ないとか 」www文章力の無い私にとって、大変勉強になっておりますヾ(@^▽^@)ノ

私の耳でだいじょぶかなぁ〜 」と不安ですが、逆にヤル気もでてきました。
そんな方からの依頼、「 F特測定しよ〜かな 」などと考えてしまいます。
ただ、なにぶん凝性なので、数値にばかり目が奪われ肝心の音が見えなくなる!泥沼も・・・と懸念もしています。
自分の耳を信じ、楽しんでいこう!と思いました。
●ツキ板黒塗装って、現在見かけない? ●ユニットを外します。ハンダ付けなのでカット。
●吸音材を取り出し、陰干しときます。
●矢印と下の計六ヶ所のナットを外します。エポキシやネジロック剤は使われていないので簡単に外れます。
ワッシャーをなくさないように。
●今回はフルオーバーホールでエッジもやります。マグネットの再接着、ホールピース合わせは「こちら
ペーパーがけなど駆使しできる限りダンプ剤を落とします。
●「エナメル」シンナーで残った物質をできるだけなじませます。
●自家製ダンプ剤、コーンを薄く着色して完成。エッジは元々「硬く」はなかったが、かなり「しなやかさ」が出た。
これが「驚きの結果」となる。 あなたのテンモニ、エッジが「カサカサ」してません?
●さてぃょいよネットワークの改造に入る。まずはコンデンサの容量を測定。左WF、右TW
WFはいいがTWが???実測で少し抜けてるかと予想したが、実際は逆で容量が多い。
元の音色は「
変えたくない!」表示をとるか?実測値をとるか?かなり「悩む」A( ̄ー ̄?).....??
表示値、実測値、他のコンデンサと音色比較とともに、ここで2週間ほどようしてしまう。

表示値でTWは2K落としだが、WFは???コンデンサ値で計算すると1.7K落とし、コイル値で計算すると1.3K。
これは「試聴で合わせた」のかな?製作者に聞いてみたいものだ。

参考までに、メーカー製スピーカーのクロスオーバーは、「
TW側の数値を載せた物がほとんど
WFは手前で落とす、なんて物が多い。
WFのインピーダンスは高域に向かって上昇 」するので、それを考慮した答えだろう。
●で、試聴の結果、TWのコンデンサは変えない事に。
それにしても大きい(単3電池と比較)。
この数値でこの容量は、メーカーにカスタムしてもらうしか買えません。
指月電気製作所」は気持ちよくOKしてくれます!
現在のコンデンサはかなり小さくなっています。この大きさが「昔の製品は音がいい」という由縁かもしれません。
●エポキシを剥がします。ネジ頭がうっすら見えます。
これはマイナスドライバーなどで、コジって剥がします。
●ネジ頭を出し、ネジを外します。 ●ネジを回せば簡単に外れる。このターミナル、よく割れている物がありますね。
●端子を引き剥がします。
●元のケーブルを全て外し、ハンダも綺麗に取り除きます。しっかしこのケーブル外し、メンドウですね( ̄Д ̄;;
どなたか簡単な方法あったら教えてください!一度綺麗にし、ここらで一息つきます~~旦_(^‥^=)~
●つづいて、WFのコンデンサ ●テコの原理で
●簡単に外れました。 ●スッキリしましたね(*^.^*) 
全て配線位置を変えます。
●ケーブルにとりかかります。線材は多彩な物をテストしてきたので、自己流だが「データ」がある。
テンモニは密閉型。どこに比重を置くかがカギで、候補として5NのOFC試した。若干だが高域が「キツ」くなる。
これでもノーマルよりはいい!という人もいるとは思うが、納得できず、4NのPCOCCに変更。
これが「当たり!」中域の比重で柔らかくヌケがいい。低域は両方同感覚。
ぶっとけりゃいい!」ってもんじゃ無いんですよ。
ちなみに純正のケーブル、被膜は厚いが芯線が以上に細い。低域重視を狙ったものか?
●ベルデンバリにねじりますw ●得意のシールド。チューブで保護、絶縁します。
●ケーブルの完成。 ●次はプラバンを用意。
●1.7mmはさすがにカットしにくい。上のようなカッターを使います。矢印は両面に張られている保護シート。 ●白いほうは銅テープを貼ります。
●このままじゃかっこ悪いでしょ。 ●銅(白プラバン)を貼り、上から透明をはめ込みます。
同サイズにしたので接着剤を使わなくてもギチギチ。保護シートは、まだ剥がしません。
●穴をあけます。アクリルなので「ヒビ割れ」を防ぐため、まず小さい穴(右・4mm)をあけます。
その後慎重に10mmを。
●裏はこんな感じ。
●一度外し、保護シートを剥がします。
次はWFのコンデンサ。手頃でよさそうな物を選んでみた。左からSHIZUKI・Jantzen・ムンドルフ・単三電池。
ムンドルフはJantzenとほぼ同サイズ。少し細く長い。Daytonの高精度も候補に入れたかったがパス。Solenもパス。
あとは手持ちのビンテージオイルペーパーやポリエステル系も試した。
オイルやポリエステルは柔らかい音。きっと依頼主の好みに合うだろう。だが同容量で同じものが入手できす断念。
上記に比べムンドルフは少し硬い。いかにもB&W採用という感じがした。
Jantzenのほうが、少し柔らかく抜けもいい。ポリエステルに似てるので、これに決定。

ポリエステルはポリプロレピンより格下、オイルは上、のような「イメージ」があるが、これは食と同じ「好み」になるので、一概にどれがいい!とは言えないし、電解コンデンサだからといって悪い訳ではない。
私はトータルバランスを大切にしている。 のちほど、コンデンサ比較の詳しいページをUPするので、お楽しみに♪
●使いやすいように、足をカットしてケーブルで延長します ●銅テープで「シールド」もしました。
●純正(U-CON)も同様にシールドします。
●メーカー製は、よくこんな感じでセットしてますね。
米俵みたいだなぁ☆(゚∇゚☆)
転がらないよう、プラバンを接着。
●で、写真の場所にエポキシで接着。
●コイルも振動抑制の為、エポキシをタップリ塗ります。NEXTへ

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