●今回はフジクラCV-S3.5を使ったVer.2、それのNewバージョンを作ります。
以前制作した物は「 こちら 初期型Ver.2
Newバージョンと言っても構造は同じで、使う材料が変わっています。

こちらプラグは、ハッベルの5266C。
今となってはレアもの?で、ハイエンドケーブルにも多々使われております。
ブレードがニッケルメッキ(真鍮)、真鍮、銅と振り分けてあり
メーカーのこだわりも感じられます。
ALL真鍮タイプや、銅ブレードタイプも有ります。

インレットは普及機型、SCHURTERは4781。
一般的な真鍮で、味付けの少ない、ストレートなサウンドが特徴。
コストパフォーマンスも高い物です。
ハッベルはマリンコに比べると、よりナチュラルなサウンド。
癖付けが少ない分、バランスがいいようにも感じられます。
●ケーブル中心部に装着する丸材です。
クーナルを染み込ませたもの。
このクーナルは2本目、いいかげん無くなってきました。
この絵柄も飽きてきましたね(笑
この丸材だが、以前のVer2よりも、一周り大きい物を使用します。
クーナルについての効果は、まったくの???ですが。
クーナル
●中心の穴に加え、バイパス用ケーブルを通す穴もあけます。
●バイパス用のケーブルは、テフロン銀線20AWGです。
左はガラスチューブに通したもの。

なぜケーブルを分岐させ、バイパスのような形にするのか?
 ノイズと言われる高周波は、芯線の表面を流れる特性があります。
さらに抵抗値の低い導体の方が流れやすい、という事から、
銅よりも抵抗値の低い銀を用い、差別化を諮っております。
ようはバイパスにノイズを乗せ、中央で熱変換させ消滅させるという構造になります。
その為、本体〜機材まではクリーンな電流が流れるというわけです。
その他、多種なノイズに対応する為、外装シールド材なども使い、
できる限り排除し、バランスも取れるようにしています。
まァ理論上の事を、形にした結果ですかね。
●コールド側の銀線を巻き、絶縁テープで補強。
次にHOT側のガラスチューブを巻きます。
最後に外装、カーボン・シールドチューブで仕上げます。
内側はカーボンチューブで覆ったもの。
●マイラーシールド(銀色)バージョンも作ってみました。

マイラーシールドとは?
カーボンシールド同様、外来ノイズのカット、ケ-ブルから発生する迷走電流の吸収、
輻射ノイズの遮断を実現した、ハイグレ−ドチューブとのことです。
ご覧のように見た目はクローム色で、キラキラと輝いております。
メッキ状のフィルムといったところでしょうか。
触った感触はカーボンほどツルツルしておらず、
フィルム状の網目のせいか?少しざらざらしています。
見た目だけでしたら、こちらのマイラ―の方が効果がありそうにも思えますが、
カーボンと同程度だそうです。
効果が目に見えるわけではないので、実感が少ないですが、
携帯電話にぐるぐる巻きにすると、電波感度が落ちてくる事から、
初めてその効果を実感しました。
一般的に、布やビニールチューブでは、電波感度は落ちません。

音質に関して比較視聴したところ、両者の違いは分からないほどでした。
素材のせいか、マイラーの方が値段が高いです。

写真と実際に手にした感触はだいぶ違うと思いますが、
直感・好みで選べばいいと思います。
●さて末端処理します。
CV-Sの芯に銀線を割り込ませてます。
●こちらはインレット側。
スミチューブで覆った後、芯線にブレードに装着します。
本体中央部にネジがくる為、グラウンドの芯線は写真のようにしておきます。
芯線が硬い場合、多少困難です。
●このインレット、太いケーブルには対応していない為、内部を加工します。
以前とは加工方法が異なり、スマートに処理しています。
その分、ケーブル側の加工方法も変わりました。
●ブレードをセットします。
●プラグを装着し、New-Ver2の完成です。

何本も作っているうちに、だいぶ上手になってきました。
仕上がりもクールです。
これでプラグをチューブで覆いかぶせると、某米製品と似てきますね。
このケーブル、PA機器なども含め、どんな機器でも合わさられるほど、
ナチュラルなバランスの持ち主です。
アンプに使用するのが一番のオススメで効果的ですが、
アナログPLやCDPでも、効果が実感できると思います。
両方一緒に変えるのが一番いいんですけどね。

ケーブルが固定されている機器は、
脱着式に改造するだけの価値もあります。
少し大変ですが、気軽にできる普及機を改造してみました。
こちら
このような普及クラスのアンプでさえ、変化の様子が感じられますので、
もっとハイエンド機器なら、より感じやすくなりそうです。
●こちら同じケーブルに、マリンコを装着したもの。
少しつっぱった感じと言いますか、パワフルな中低域が魅力的で、
フルレンジや大型スピーカーに向いているように感じます。

ジャンルで言うとジャズ向きかな?
前に出るようなパワフルサウンドなので、臨場感を尊重してるソースには
特に相性が良さそうです。
●こちら↑と同じで、外装だけマイラーシールドにしたものです。。
実物は写真より、もっとキラキラしています。

もう制作本数も増えてきて、多くの人に使って頂いたり視聴して頂きました。
褒め言葉はもちろん、ダメ出しもありましたが、
一番は良い悪いではなく、変化を実感してもらった事です。
それが素直に嬉しかったです。

もちろんここにたどり着くまでに、何度も実験・視聴を繰り返し、
メンドウな作業もたくさんやりました。
その労力が形になり、結果が伴ってきたわけです。
評論家の方から「よくやるよね」なんて褒めてもらった事もありますが、
確かに、ここまでよくやってますよね。
趣味の域をj越えてそうな気もします。

制作中いつも思うのが、ケーブルは芯一本から作りたい!
スピーカーはユニットから作りたいなどなど、
度が過ぎるほどの凝り性です(笑

気軽なブランドでも立ち上げるのもいいですね。
とにかく、今はまだ苦労よりも楽しさが勝っているので、
しばらく続きそうです。

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