●今回はだいぶ前から構想を練っていた積層スピーカー・角型のご紹介です。
●まずはこれ。
左のDENON SC-E717を右の自作箱に
完全移植するのが目的。

 ●材料はラワン合板とシナ合板。
いい木目のものを選定。
板の色目を調整しながら仮合わせする。
中々いい感じです。
●今回使った合板は左の15mm他。
写真のものは少しわかりずらいが、普段使っている12mmよりも
ラインが細いので採用しました。
普段は表面ばかりを見がちだが、切り口(断面)をよくよく
見ると、均等にバランスの取れたものは以外と少ないです。
やはり2級合板ではダメかと思ったが、
車で1、2時間圏内のホームセンターを駆け巡り
ようやく質のいいものに出会えました。

ちなみに以前製作したラウンド積層もいい木材で
写真の12mmより細くて均等なラインです。
●内部の仕上げをやりやすくする為
途中まで2段で製作しました。
内部は凸凹やRを付け、定在波対策をほどこします。

 今回の合板はできるだけ硬いものを選んだので
そのぶん加工が大変となりました。
切り口の焦げ、黒いところがその証です。
●DENONのSC-Eシリーズは儲けあるの?
と思うくらいコストのかけられたいいスピーカーです。
そんなパーツの一つの鉄板。
今回はツィーター側にも鉄板を追加しました。
左が純正で右が追加したもの。
●こちらは同時進行で製作中の箱で、
木材はさらに良いものを選びました。
とにかく硬くて重い。
ジグソーやトリマーの刃をいいやつに買い替え
さらに自在錐(じざいきり)も新品で挑みました。
●これはポート部分。
せっかくの積層ですから、おもいっきり深堀(45mm)にしてみた。
ここで問題発生。
普通45mmだったら、裏表で空ければ問題ないが
これは片側からしか加工できないため、通常の穴あけは
できません。
道具さえあれば簡単だが、道具が無いのに駆使して開けようとするから苦労も絶えない。
1台は自力で空けたが、1個空けるのに1時間ほどかかったので、トリマーのコロが根っ子に付いてるやつを取り寄せて対処しました。
何も考えずに設計すると、こういう壁にぶつかることが多いんです。
でもかっこいいでしょ。
●あれやこれやとようやく完成。
開閉用に底板をネジ止めにしました。

ラウンドと違い直線なんで簡単だと思っていたが、
シンプルなものほど難しいんですね。
●天板は付き板張り。
●写真を撮り忘れたので後ほど掲載します。
右は別箱の天板用。

写真撮りました。
左は上の箱に使用。
●箱も仕上がり、いよいよユニットの取り付けです。
パーツが箱に収まるのか?
というようなりっぱな部品構成ですよね。
ユニットは分解・清掃しシャキッとさせました。
●まずは箱にポートと吸音材を装着。
次にネットワーク。
ぐらつかないよう、奥にしっかり止めました。
そう、ネットワークの写真を取り忘れたが、
再構成・再セッティング済みのネットワークです。
ケーブル長はさすがにピッタリでした。
●続いてユニットの取り付け。
ターミナルは当初、振動対策の為シングルの直出しタイプに
しようと考えていたのだが、そうすると内部ウーファーの取り付けがかなり面倒になるので、純正の通りに仕上げました。
ターミナルカバーはウーファーの直撃を受けるので、
よけいにダンプ処理を施しました。

ウーファー、ツィーターを取り付け
底板を装着し NEXT↓


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