●完成!

ずっしり重い
ネットワークが
できました。
●とてもメカニカルな雰囲気です。
●メカ好きにはたまりませんね。
●配置はシンメトリーにしました。

機能は
3kHz
6kHz
18kHzの
切り替えと、
-6dB・-12dB
の切り替え+
アッテネーター
●ターミナルを差し替えるだけのワンタッチ方式。
●ふたを開けるときはこんな感じでスライドさせます。

自撮りなんで片手ですが、実際は両手でやります。
●こちらは
エクスクルーシブ・ミニ
ローズウッド鏡面仕上げ。

自作品の中で過去一番手間のかかった作品です。

ようやくセッティングが終わりました。
●鏡面なんで写真写りが悪いが、実物はめちゃくちゃカッコいいんですよ。
●コンパクトで高音質にこだわったネットワーク、ようやく完成しました。
ネットワークは昔からちょろちょろ作ってますが、今回は今まで以上に 
本格的なネットワークになりました。 

ベースとなるクロスは、 
3kHz・・・オールド〜現代の2wayスピーカーに最も多い値。バランスタイプ。 
6kHz・・・パイオニア製品やフルレンジ+ツィーターなどに用いられる値。マイルドで癖の少ない方向性へ。 
18kHz・・これは完全にスーパーツィーター的セッティング。フルレンジ+でもOK 
というように、無難なところをチョイスしたセッティングです。 

コンデンサーは追加・交換できるので、実質的に1kHz〜20kHzくらいまで完全対応。 
たとえば3kHz部の6.8uF(コンデンサー)に3.3〜4.7uFを追加すればクロスが約1kHzとなり、 
ボーカル向けのオールドタイプに変身します。 

当初切り替には、ロータリースイッチを考えておりました。 
一般的な安いスイッチは1個3、400円。音にこだわったよさそうなものが1個4500円と、 
値段に幅がありすぎで悩みました。 
簡単な操作性で音質を劣化させない、かつビジュアル的にも魅力あふれるもの・・・ 
で色々考えた結果、今回は初となる
ターミナル式を採用しました。 
ロータリースイッチのような完全ワンタッチではないが、音質もサイズ的にも 
今回のコンセプトにマッチしている気がします。 
見た目もゴージャスな雰囲気に仕上がり、見てるだけでもかっこいいものとなりました。 

音質にこだわる部分で、もう一つ大事なのがつなぎ方です。 
なるべくハンダを使わず直結(巻きつけ)にし、コイル〜-、コンデンサー〜-なども一つにまとめず 
独立配線にしました。 
これは余計な干渉を低減させるのが目的です。 
昔電源ケーブルの製作のとき、何回も何回も実験した経験が、今に生きる形となりました。 

箱、部品、作り方、つなぎ方、 
全てが見事に融合されたとき、自作とは思えぬほど高パフォーマンスを発揮してくれます。 
だからこそ自作する優位性があり、長く使える製品へとなるわけです。 
きっと唯一無二の存在になってくれるでしょう。 

最後に。 
自作品を作る時、いつもイメージトレーニングからはじめます。 
頭の中のイメージでは簡単にできても、いざ製作してみると、ぜんぜん違うことが多々あります。 
今回は部品の配置をシンメトリーにしたので、リアルに混乱しながら作りました(笑 
複雑に調整できすぎるのも疲れてしまうので、シンプルな利点はたくさんあります。 
これでまたひとつ、スピーカーいじりが楽しめそうです。 


PS.最後のエクスクルーシブ、これのセッティングはスムーズにいったのだが 
前回紹介した Technicsの「 EAS-5HH17G と EAS-8HH17G 」は、めちゃくちゃセッティングが難しい・・・。 
今現在も鳴らし中。これには毎度脂汗かきながら、泡食ってる状態なんです。 
昔のエンジニアさんやSPビルダーは、ハードルの高いもの使ってたんだなーと、 
あらためて思い知らされました。 
次はスピーカーの新しい構造とか、ユニット自体を作りたいなんて考えてます。 

ツィーター専用 スーパーネットワーク VK-TSN 2014年
メーカー解説:
方式 1ウェイ、2ウェイ、3ウェイ対応
使用ユニット ソフトドーム、ハードドーム、コーン型からホーン、リボンまで何でもOK
再生周波数帯域 1kHz〜25kHz〜ていど
インピーダンス 4〜8Ω
出力音圧 0〜MAX(ユニットによる)
クロスオーバー周波数 可変式
外形寸法 幅100×高さ120×奥行100mm
重量 1台約1.5kg

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