●今回は自作スピーカーで有名な長岡先生が設計した、BS-10の紹介です。
長岡先生が設計した自作スピーカー、まともに聴くのは初めてのような・・・
ひょんな流れで入手したBS-10↓ さっそくいってみましょう。 |
|
●オイル系で着色してあり |
●MDF、
塗り潰し意外はダメですね。 |
●このウォールナット、少し厚みがある。
外に放置した杉板のよう、表面が微妙に凸凹。
だから鏡面は
しんどかった。 |
●試作品を何個か作り、
一番かっこいいと思ったデザインを採用。
そして |
●写真より実物のほうが綺麗 |
●ベンツやBMWなどの外車を意識した
デザイン。 |
●既存のスピーカーでウォールナット・突き板の場合、ほとんどは着色してある。 i
メーカーがよく使う塩ビシートは渋い色が多く、暗い(黒い)イメージが定着してると思うが、 i
天然のウォールナットには、黒いものから白っぽいものまで色々ある。 i
今回使ったのはやや白っぽいも、このまま軽く着色すればJBL風になるのだが、 i
今回は着色せず、直接クリアを塗り鏡面仕上げに。 i
少し吸いムラがでたが、想像以上に上品な感じで綺麗になりました。 i
そんな綺麗系Bodyになったので、フロントを”白 ”で合わせてみました。 i
そしてサブバッフルは3部艶の黒に。 i
とまあそんな感じですが、かなりかっこよく仕上がりました。 i
それよりも、肝心の音ですよね。 i
一般的なバスレフに比べると、BS-10はポートがやや開放気味。 i
だから中域がボーボー、コーコーかと思いきや、意外や意外、中々いい塩梅の中域でした。 i
聴けば聴くほど微妙なニュアンス、バランスフィーリングが伝わってくる。 i
長岡先生、「 さすが第一人者と言われるだけの事はある 」 i
素人とは違うな〜。そんなのが第一印象でした。 i
ただそれでも、中域は少し開放気味、ボーカルが前に出るフィーリングです。 i
FE103Enの場合、元々開放的な音質が、より開放的になってしまう・・・。 i
そこでこれは8cmの方が合うだろうと、サブバッフルの制作にいたりました。 i
ユニットは中域が凹み系、ドンシャリ系のSA/F80AMGやHiVi全般などと相性がいい。 i
バランスは良くなった、だがもう一つの問題が出てきた。 i
それは自作系のプロ・大山さんのレビューにもあったよう、強度不足による箱鳴りが感じられた。 i
ピンボケした音は長時間聴いてると不快に感じてくる。 i
そこで私が得意とする”VCC ”を施工することに。 i
加えて側は塗料ががたっぷりカチカチの鏡面仕上げ、そんな事があいまり i
解像度がグングン向上。いつまで聴いていられる、心地いいサウンドに変化しました。 i
最初は適当に仕上げとけ、なんて思っていたのだが、ポテンシャルの高さに魅了され i
いつのまにか本気仕上げへと、変っていきました。 i
そんなポテンシャルには驚きの連続。長岡先生の他の作品も聴いてみたくなったほどです。 i
最後に。 i
今回のBS-10、弱点を考えると15mmや18mmや、もっと硬い板などで作れば・・・なんて事も考えてしまうが、 i
実はこれ、12mmのMDFってところもポイントでしょう。特に中低域は、有利に働いてると思います。 i
最近の作品は手間をかけかっこよく仕上げる、そんなスペシャルモデルが多くなってきたが、 i
スピーカーはTVと同じよう大きさもあるので、やはり「 かっこいい 」方がいい i
既製品に負けない、心をくすぐられるような作品を作っていきたい、そんな思いに変っていきました。 i
なにわともあれ、長岡先生がこれ見たらどう思うかわからないが、最高の一台に仕上がった事は間違いありません。 i
とにかく、全てが高い水準だと思わされた自作スピーカーでした。 i
|
BS-10プラス 2013年 |
●私の解説:サブバッフルを追加することで、より洗練されたフォルムへ。 |
方式 |
1ウェイ・1スピーカー・フロントロード・バスレフ方式 |
使用ユニット |
全域用:8cmコーン型 (HiViOEM) |
再生周波数帯域 |
60Hz〜18000Hz |
インピーダンス |
8Ω |
出力音圧 |
82dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
なし |
外形寸法 |
幅178×高さ250×奥行220mm(ターミナル、サブバッフル含む) 約4L |
重量 |
3kg |
|
|
●まだまだあります。↑の倍以上の作品が・・・。 だから制作に半年とかかかるんでしょうね(^^;
そして見つけました!! 最高のフルレンジを・・・お楽しみに♪ |