●今回は小型積層のアレンジで、2wayバージョンの紹介です。 |
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●私が作ったラウンド積層の中で
一番小さいのがこれ。 |
●それに一段(約24mm)+α足したのがこれ。
今回はこのタイプにチューニングを施した。 |
●写真だとわかりずらいが、これすごく奇麗なんですよ。
オスモ、ワトコ、荏油、蜜蝋、その他着色ステインなどなど
色々試してきたが、この色味は一番のお気に入りで
一番難しい仕上げ方なんです。
テーブルでも家具でも天然製品の場合
時間と共に風味が増していく。
そしてOIL仕上げの場合も同様で、味のある変化が楽しめる。
だがOILはトーンが下がり、ほんのちょっとだが黄色み感が出てしまう。
そこで黄色みを出さないよう仕上げたのがこれ。
白ステインとOILの中間くらい。
新品のような雰囲気も長続きしつつ、
天然製品のような味も楽しめる、と言った仕様。 |
●こちらは着色仕様。
ベース板が薄色で、マホガニーのみだと
やや赤みが強く感じてしまう。
そこでマホガニーにほんのちょっとだけ
ライトウォルナットを混ぜて仕上げてみた。
艶はやや多めの3、4部ほど。 |
●フロントポート仕様 |
●このマホガニー仕上げの箱にユニットを装着
ユニットはHiViのOEM品。
手にするまでわからなかったが、本家B3NやM3Nより
フレームがしっかりしている。
サイズを見て購入したわけだが、以外に音も良く
フィーリングはB3Nにとても似ていた。
アルミ逆ドームコーンも、写真より実物の方が高級感ある。
いずれにせよ、サイズがドンピシャなうえ
鳴らし始めからレスポンスの高い鳴りっぷりに
驚いたほどのユニットでした。 |
●今回は2way仕様なので、ツィーター(TW)を追加します。
この箱は小さく、セットできるスペースがありません。
だからこの手のTWを採用しました。
上部にセット(乗せるだけ)します。
TW詳細は不明だが、中域のフィーリングがよく、
確か1.5k〜で上は25kHzほど。
ソフトドームなので全体は柔らかく、
癖もほとんどないマイルド音質なTWです。
外装は半艶程度で仕上げました。 |
●内部にはおもりとコンデンサー(Jantzen)が仕込んであります。
このまま直繋ぎでも大丈夫。
-6dB/octなので逆相でつなぎます。 |
●この組み合わせで |
●セット!!
ツィーターは無くても十分聴ける音質だが、
追加することで、よりいっそう臨場感が増してくる。 |
●最後にネットを製作、取り付けて |
●完成!!
外国製のハイエンドスピーカーみたい。
ネットはデザインを損なわぬよう
ユニットに装着するタイプを採用。
ワンタッチ式だが、振動対策も考慮して作ってます。 |
●さてインプレですが、その前に。
ここ1年は自作品ばかりで、ようやくフルレンジの本質が
わかってきたような気がします。
私は小型ユニットに大箱は必要ないというのが
基本的考えです。
ですが重低音は魅力あり、永遠のテーマでもありました。
そんな願いをさらっとクリアしてくれたのが
”マークオーディオ ”
出だしから安定感ある音質には、
フルレンジらしからぬ雰囲気で大いに魅了されたほどです。
だが聴き続けると、色々と不満も見えてくる。
99%ボーカルもの、ポップスを聴く私にとって
「 どうもボーカルがしっくりこない 」んです。
そんな不満を解消してくれたのが、このスピーカーでした。
「 小型には小型しか出せない良さがある 」
24時間鳴らしていても不快感がない。
それほど「 気持ちのいい音 」をさらっと奏でてくれます。
やはりボーカルものは
この手のスピーカーが一番ですね。
どんなスピーカーにも勝るほどの
「 声質 」を持ったスピーカーとなりました。
最後に。
小型箱にセットする+TW、微妙なセッティングには苦労しました。
そう、13cmMID(大型3wayのスコーカー)をメインとした
「 最強のボーカルスピーカー 」を昔から計画中ですが、
まだ頓挫しておらず進行中なんです。
今はこの積層に勝てるのか?という心境ですが、
いずれ聴き比べてみたいものです。
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●こちらは前回の CHP-70 ダイヤモンド箱。
これもすごくいいスピーカーで、
ボーカルはCHRやアルペア7の上をいく気持ちよさを
奏でてくれます。
だが↑のスピーカーとどっちがいい?と聞かれたなら
迷わず↑と答えるかもしれません。
ボーカルフィーリングの差は明確でした。
私の自作スピーカー原点は”リアルな声質 ”ですが、
最初にやってた事は、あながち間違えではなかったようです。
次回、これもちょっと構想を練ってたもので、
ありそうで無さそうな、実用的スピーカーの登場です。
お楽しみに♪ |
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自作No,31 小型積層ラウンドスピーカー |
●メーカー解説: |
方式 |
2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
高域用:2.5cmドーム型 ・低域用:8cmコーン型 |
再生周波数帯域 |
65Hz〜25000Hz |
インピーダンス |
8Ω |
出力音圧 |
88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
5KHz |
外形寸法 |
幅110×高さ330(TW含む)×奥行200mm 約1.5L |
重量 |
4.5kg |
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