●今回はMarkaudio「 CHP-70v2 」の紹介です。 |
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●さっそく開封 |
●ジャン
おっ、何だか懐かしい雰囲気が |
●裏
フレームやマグネットはCHR70と同じだが、
端子が違いますね。
v3がバージョンアップされてることが
よくわかります。 |
●懐かしい雰囲気を漂わせてるのはこれ
”紙コーン ”
私はこれをパッと見たとき |
●これを思い出した。
FOSTEXのFE87
雰囲気がとても似てます。
このFE87、今はわけあって手元にないが、
たぶん現在までのユニットをひっくるめても
一番好きなユニットだと感じている。
これのおかげでFOSTEXが好きになりFOSTEXにはまっていく。
その後FOSTEXを7、8台くらい購入。
1台目×、2台目×、3台目・・・×
そして×が続きFOSTEXが嫌いになった(笑
あとにも先にもこのFE87がFOSTEXの最高傑作だと
思い続けてる。 |
●話がそれました。
今回のCHP70は紙コーンなので、
箱もそれっぽい色にしようとおもい
←これを使ってみた。
1度目はハケ塗り、その後10時間くらい放置。
完全乾燥する一歩手前あたりでゴシゴシ磨く。
すると表面がつるつる、いい塩梅になってくる。
オスモの特徴は蝋を塗ったような感じで
磨きこむと肌触りがつるつるになる。
短所は色つきの場合、木目が消えがちになる。
(クリアーは大丈夫)
だから積層にオスモの色付きは厳禁、
木目が埋まりにくいサラサラのワトコを使ってました。
他にも色々あるがこのへんで。 |
●で3日ほど放置後、また軽く磨き
ユニットをとりつけ完成!!
ユニットと箱の色を同系色でまとめるのは
私の好きなデザインです。
サイド部を黒にしようかと悩んだが、
とりあえず今回はALLホワイトにしてみました。 |
●上品な雰囲気に仕上がりました。
ちなみに↑のオスモを厚塗りすると
積層や木目が消えてしまいます。
もし消すこと、べた塗りが目的なら
オスモではなく一般的な塗料の方がいいでしょう。 |
●これはアルペア7を搭載した波動スピーカー。
CHR70とアルペア7は、センターキャップが微妙に違うのだが
CHP70とアルペア7はほぼ同じ形状でした。 |
●ユニットとツキ板のマッチングが良く
自分で言うのも何だがカッコイイ!!
やっぱツキ板は高級感でますね。 |
●古い写真をひっぱりだしました。
これはFOSTEXのFE87 懐かしい。 |
●左となりの2つは10cmユニットでFE103
真ん中、ユニットが縦に並んでるやつ、
下はユニットではなくドローンコーンといい、
ユニットのマグネットを外し機能をはぶいたもの。
密閉でもバスレフでもないドロンコーンには、
当時衝撃を受けました。
背面全部がドロンコーン状態、
そんな自作品を作ってみたいと、構想を練ってました。
(たぶんいずれは作ると思う) |
●これはバックロードホーン。
FE87とF80AMGの低音特性を探ってました。
このスピーカー、左右が近いと低音が消えてしまいます。
低音は高音と違い、ぶつかると打ち消される性質がある。
だから他のスピーカーより、左右を離す必要がありました。
横から漏れ漏れか?と思うほど
最初は不思議な現象に戸惑ってました。
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●この聴き比べでは
BOSEの良さを再認識しました。 |
●左はFE87の後釜で、FE87E
右はその後発売となった、FE83En
写真が小さいのと反反射で見にくいが、
パッと見同じに見えますよね。
(87Eは若干ベージュ)
FE87を10点満点とするならば、
87Eと83Enは5点ってとこですかね。
あくまでも私の好みですが。
当時はTVもPCモニターもブラウン管だったので、
防磁にはかなり神経使いました。
今は液晶が主流なので、防磁とかあまり気にならなくなりました。
ただしあまりにも強力なものは精神的にどうかと。
昔プラズマTVの色がおかしくなり、(超)焦ったことがあります。
犯人はFE138ES-R(トール仕様)か!? と思ったが
熱が原因で、スピーカーは関係ありませんでした。
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●ちょっとメモリアル的にそれてしまいましたが、CHP-70のレビューに戻ります。
ユニットを取り付け後、エージング無でさっそくの音だし
まずは一言
「 こ、これだょ! 」
この音この音、待ってましたと言わんばかりに飛び込んできたこの音こそ、好みの音で
「 ボーカルとの相性抜群 」声質に厚みがあり、肉声って感じのフィーリングがすごく心地いい!!
99%ボーカルもの(J、K-POP)を聴く私にとって、CHR70やアルペア7はどこか物足りない存在でした。
優等生すぎる・・・。
こう何というか、倍音が足りない、気持ちよさが足りない、落ち着かない、てな感じですかね。
そこでネットでの評判がいいアルペア6を購入しようと思っていたところ、
CHRと同じサイズでコーン違いの、CHPが目に飛び込んできた。
サイズが同じだから手持ちの箱ですぐに使える。そんなこともありさっそく購入。
そして出てきた音がすごくいい感じでした。
今時のユニットはアルミなどの金属やプラスチックが多く、マグネシウムは最高なんて神話もある。
だから必然的に紙コーンは、気にもとめなくなっていた。
だが「 やはり原点は紙なのか? 」
このCHPはマークオーディオということもあり、ダンパーの薄さや構造などなど
基本的にはメーカー色が強く出ている現代的なHi-Fi音。
だがそこに加えられた紙の音は隠し味的存在で、今と昔が見事と融合したようなマッチング。
そんな雰囲気にとらわれたほどでした。
ただし一つだけ懸念がある。
他のユニットでも言えることだが、エージング無し、ポン付けした音がすごくいい場合、
エージングが進むにつれどんどん崩れてくる(好みじゃなくなる)可能性もある。
なんとかこの音をキープしてほしいところだが、聴けば聴くほどエージングが進む、あかぬけてしまう・・・
私的には今となりにあるSX-V1のよう、もっと艶っぽく、もう少しウエットだと最高なんですけどね。
話を戻すと、CHR70v3やアルペア7は、完璧と言っていいほどの”モニター調 ”
だからクラシックや楽器系との相性が良く、音を確認するという意味では、
これ以上のフルレンジはないんじゃないか?と思えるほど優秀な音です。
「 だがボーカルものになると話は別 」
私はアルペア7を聴きながら、なぜかいつも首をかしげるような、そんな場面がしばしありました。
そして出会ったCHP70、足りない何かを埋めてくれた、そんな存在でした。
たぶんアルペア6も期待できそうですね。
最後に。
今回の記事、いかがでしたか。
実は以前CHRやアルペア7をべた褒めだったので、今回は正直、少し書きずらくもありましたm(_ _)m
私のフルレンジ原点はFOSTEXのFE87で、その存在感は今でも変わりません。
そんな音色をブラッシュアップしたようなフィーリングが、今回の”CHP-70v2 ”でした。
それとフルレンジの場合、箱との相性も色濃くでます。
マークオーディオと相性の良い箱は、容量はわりと小さめで、ポートを少し開放気味にする。
すると低域がボアボアせず、中域の一部を凸傾向にすることができ、よりボーカル向けに近づける事ができる。
完全に好みだが、今はそれが一番かなと感じてます。
「 たかが紙コーン、されど紙コーン 」
マークオーディオがやると、 古さと新しさがうまくMIXされたような、そんな不思議な魅力のユニットでした。
CHRがロジャースなら、このCHPはJBLと言ったところでしょうか。
しばらくはこれにはまりそうです。
そうそう、リニューアルしてる新HPですが、ようやくデザインが完成しました。
フレームの構造が複雑になりCSSで泡くってるので、TOPだけHTMLにするか悩んでるところです。
そんな感じですが、いいもん作ろうとがんばってますので、しばしお待ちくださいませ♪
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自作No,34 ダイヤモンドシリーズ箱 by CHP-70v2 |
●メーカー解説: |
方式 |
1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
全帯域用(フルレンジ):10cmコーン型 |
再生周波数帯域 |
50Hz〜20000Hz |
インピーダンス |
8Ω |
出力音圧 |
86dB/W/m (86のわりには低く感じない) |
クロスオーバー周波数 |
なし |
外形寸法 |
幅176×高さ300×奥行250mm 約7L |
重量 |
5kg |
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