●今回はALTEC(アルテック) CF204-8A の紹介です。
●箱を開け真上から見たとき、一瞬EVの205-8Aかと思ったが、
裏を見るとCF204-8Aの文字が、
だが箱は405-8H・・・謎
すべて共有されてるのかもしれませんね。
●ご覧のよう端子は横向き。
太いケーブルだと取り付けにくい配置になっている。
フレームは金属で塗装されたものだが、
一応マスキングを貼り絶縁を強化した。
●フレームの上には分厚いガスケット(紙)がついている。
そのねじ穴段差を利用して
サランネットを作ってみた。
このユニットだからでこそきたネット。
●上から見るとこんな感じ。
●最近のユニットは端子の+-が大きめだったりと
サイズがバラバラである。
そこでは私はどんなものにでも取り付けできるよう、
大き目の端子(メス)を装着してます。
端子が大き目なのでオスとのスペースが空いてしまう。
←そこでこんな感じにしています(昔から)
精神的にも音が良くなりそうでしょ。
●箱はこちら、No,32 積層ラウンドを使用。
ユニット幅が126mmだったので、
ほぼギリギリの装着となる。
●ネットを装着
●落ち着いてて渋い
●外装は2部艶くらい
●シナ模様も奇麗にでました
●重いです
●で、さっそく音だし(エージング無し)
まずは一言
「 つっぱってますねー 」

 最近はマークオーディオのCHR70やAP7(アルペア7)ばかり聴いていたせいか、
やけにつっぱてる、ぱつんぱつんな中域が第一印象。
3、4KHz辺りか?ちょっと嫌味な音が気になったので、とりあえず3時間ほどエージングしてみた。
そして再び聴いてみる。
癖が少し減りだいぶ良くはなったが、完全に癖を消すことはできなかった。
そんな弱点はやはり高域。
これは設計が古いせいかもしれないが、CHR70と比べるとぜんぜん伸びておらず
ツィーターを追加したくなるほどです。TWを追加すると癖も少しマイルドになるでしょう。
 長所は自己主張の強さかな。
この音を聞けば一発でアルテックだと、わかる人にはわかる音。
そんな交じりっけのなさが良い特徴として感じられました。
能率が高く鳴らしやすくもある。
今回は小容量のラウンドBOXに搭載したわけだが、このユニットの場合
もっと大箱の方が持ち味が発揮されそうにも感じます。

 全域においてCHR70やAP7との比較になってしまうが、CHR70やAP7の中域は結構凹気味。
だから聴き比べるとこのCF204は中域の凸が強調されてるように感じるが、
これだけじっくり聴きこむと、声がはっきり聴きとれる具合はいい。

 そして一番はソースとの相性が激しいこと

録音の良いJAZZや女性ボーカルは◎
クラシック・オーケストラや室内楽、加えてTVでは△
JやKなどのポップスは合う合わないが非常に激しい。アイドルやアニソンは激しく×
そんな感じで、相性の差が激しく感じられました。
中域、1kHz〜5KHz辺りの波がそうさせてるのかもしれませんね。
それと嫌味な癖って、一度気になると終始気になってしまう。
だから今回は癖を消す(調整)ことに必死になってしまい、ドツボにはまり気味でした。
ALTEC CF204 気難しさのあるマニア向けのユニットと言えるでしょう。
ただし他のユニットには出せないような場の雰囲気や臨場感があり、
そこがこのユニットにはまってしまう、最大の特徴かもしれません。

最後に。
 最近はCHR70やAP7をべた褒めしてますが、私好みのランキングだと、
ボーカル部門でCHR70やAP7は4位、もっといいユニットが3つあります。
クラシック部門だと1位なんですけどね。

HPの更新がめっきり減ってご心配をおかけしております。
実は只今ニューHPを製作中なんです。
今までのヴァリアスクラフトは私の独壇場ページとなってますが、
今度はユーザーメインを考えており、ユーザー様の知恵袋的なものからランキングなどなど、
色々なコンテンツを考え製作中です。

 さてこのCF204や405-8H。
今では入手困難な代物だが、マニアの方の所有率が高くて驚いてます。
ランキングではどのへんにくいこむかも楽しみですね。

 まあそんなところですが、今回の「 ALTEC CF204-8A 」古き良き時代の産物といいますか、
温かくて懐かしい気分に浸れるユニットでした。
ALTEC LANSING CF204-8A
メーカー解説:
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 全帯域用(フルレンジ):10cmコーン型
再生周波数帯域 70Hz〜14000Hz
インピーダンス
出力音圧 95dB/W/m
クロスオーバー周波数
外形寸法 幅164×高さ320×奥行200mm 約L
重量 10kg

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