●まずは基本の板材をカットします。
今回はNCルーター(外注)を使いましたが、実は不満が
たくさんあったという結果でした。
業者によるのかもしれません。

私の作業は一枚板からの切り出し。
外注したNo,32(中サイズ)はまあスムーズだったが、
No,31(小サイズ)は内部をくり抜く必要があり、
ジグソーでコツコツやってました。
板の枚数は約120枚、気の遠くなる作業となりましたが、
刃を2本折りながらも、私(腰)もジグソーもなんとか
もちこたえてくれました。
←これがその一部。疲れました。
ある意味異常者かもしれません(笑
●切り出したら接着に入ります。
これはNo32
(中サイズ)
●イモつぎし、こつこつやりながら積み重ね
●ここらで圧着。
これを繰り返します。

接着が終わり、色々な面を叩いてみると、
今までのスピーカーとは、あきらかに響きが違いました
響きが綺麗と言いますか、アコースティックギターを
叩いてる感覚に似ています。
これは完成が楽しみですね〜
●フロントバッフルを追加します。
←上板のみを残し・・・
この方法が一番BESTでした。

フロントは15x2の30mm、十分です。
サイド・湾曲してる部分はシリコンをたっぷり塗り
ウレタンスポンジ(黒)を接着。
響き方が落ち着いてきました。
さらに ”
VCC ” を施工、とどめをさします。

【振動】  Vibration
【制御】  Control
【セメント】 Cement
●全ての接着・乾燥が終り、仕上げに入ります。
●これ・・・
表面がざらざら、一体何mm削れば綺麗になるのやら・・・
直線部分に比べると、想像以上にザラザラでした。
ルーターだからかもしれません。

この合板はネット購入で、手にすると比重も高く
わりといいものです。
安い合板に比べ、目が均等なのが購入のポイントでした。
●まずは一般的にベルトサンダーを使うところですが、
表面があまりにもざらざらしてるので・・・
私は得意のグラインダーから使いました。
次にベルトサンダーで平らにし、サンダーで仕上げる
といった工程になります。

グラインダーはすぐに凸凹になるので、
技術と経験が必要。
この場面で使うには技術がいるが、表面をツルツルにするには
なくてはならない存在なんです。
根性あるのみ。
●ちょっとお恥ずかしい・・・
仕上げをやってるところです。
外人さんがこんな感じでやってたので
私もまねてみました。

写真を撮るから武装してるのではなく
単純に”激寒 ”なんです(笑

外での作業ですが、こんなところでやりやがって
と言われると困るのでぼかしてます。
暑いのもつらいけど寒いのもつらい。
●側面はすべてR、削っては確認の繰り返し。
わりと神経使う作業です。
そして膨大な時間とともに、
表面がつるつるになっていきました。
●表面はつるつる
だが所々にこんな穴が。
●埋めて補修します。
これも意外と大変でした。

この埋め補修、
パテを使うと色が合いずらいので、
削り粉を使用。
いい感じでまとまります。

●さて、まとめて何種類か
バージョンを違いを作ってます。

これは背面ポート。
全体とマッチングが良くなるよう、ポートも木で作りました。
5mmほど凸にし、個性を出しました。
リアポートは、中域が凸めのユニットと相性がいいです。
雰囲気良く、ここまで満足。
●さて、こちらはNo31(小サイズ)の内部施工。

まずはシリコンをたっぷり塗り、スポンジを貼ります。
シリコンは振動対策にも有効なうえ、
小さな穴も埋めてくれるので一石二鳥。

色は何種類かありますが、
今回は黒とクリアを使ってみました。
黒は汚く見えるが、塗りムラなど確認しやすい。
クリアは綺麗に見えるが、隅々までチェックする必要がある。

シリコンの短所は硬いところ。
しっかりこすりつけながら塗る必要がある。
小さいスピーカーの場合は、かなりやりずらいものでした。
●小さいNo31ですが、容量もかなり小さめです。
そこでセメントではなく、比重の高い鉛を使うことに。
←TGメタル
シリコンを併用し、隙間を埋めるような感じで
充填していきます。
●左は施工前で右は施工後。
ポートの後側△などなど、くまなく施工していく。
これで重さが1kg強(1台)となり、少しずっしり感が出ました。
最初に比べ、
振動対策は大きく飛躍しそうです。
●さてさて、ユニットはこちらを用意しました。
左がご存知 DIY AUDIO SA/F80AMG
右が最近のお気に入り Hivi B3N
小箱でも、パワフルに鳴ってくれる2台です。

簡単に特徴をおさらいしましょう。
みなさまご存知のF80はドンシャリ型、やや凹み気味。
パワフルな低音に耳が行ってしまうが、
実は女性ボーカルがとてもいい。
B3Nは柔らかくて聴き疲れしない音質。
高域の伸びが一つたりないが、
全体のバランスは中々いい。
そして女性ボーカルが凄くいいので、
最近よく聴いてます。
●No31(小サイズ)。
バッフルを貼りつけました。
バッフルの断面が90度だと違和感あったので、
30度と角度をつけてみると、
全体のマッチングがとても良くなりました。

だが表面積がかなり小さくなった。
最大外径88mmでギリギリってところ。
←F80は86mmなので大丈夫だが
●B3Nは90mmなんで少しはみ出した。
●そこで溝を掘ることに。
これで一体感が生まれました。













次はNo32(中サイズ)の仕上げです。
NEXT↓

         ・・・        ・・・・・