●今回は余った集成材を使い、コンパクトな箱を作ってみました。
小さいものは簡単に見えるが、実は大きい物より気を使うんです。 |
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●こちらがその内部。
小さい上に板厚が18mmなので、内部容量が少ない。
少しでも稼ごうと、奥行きを少し伸ばしました。
それでも、高さ・奥行き共に22cm。
そしてご覧のよう、バッフル面もほとんどありません。
そこで←のような仕切りを作り |
●セメントを流し込みました。
これでズッシリした重量はもちろん
不要振動も、だいぶ抑えてくれるでしょう。
それにしても、手作り感たっぷりですね。
板は全部手鋸なんで、精度が出せず苦労しました。 |
●ユニットを装着しテストします。
セメントのあるなしではだいぶ違い、
かなりいい結果となりました。
小型だからこそ、その効果も大きい
といったところでしょうか。
今回は断面を見せるよう、前面に配置しました。
集成材と言えど、断面は凸凹です。
そこで組み上げてから削ろうと考え
←1mmほど凸にしました。
このあとグラインダーで一気に削ります。 |
●そして完成!! いかがでしょう。
外装は未仕上げ。
写真じゃわかりにくいが、断面はツルツル。
これはグラインダーがおりなす、高速回転のなせる技で、
サンダーではこうはいきません。
ただ削る面が直線なので、少し凸凹してしまいました。
No,13(Fostexのやつ)の上に付いてるやつより
難しかったです。
フリーハンドで垂直を出すのは至難だが、
良い雰囲気が出てると思います。
こんなに小さいのに・・・
と、驚かれるほど質感が良く、音も又良し、
そんな箱を目指しました。 |
●箱が小さいほど、ユニットからの振動の影響は大きくなります。
パソコン用のスピーカーは、プラスチックで小さい物が多く、
ボリューム上げると音割れしてきますね。
それは振動が原因なんです。
段ボールで箱を作るとわかりやすいが、箱全体に振動が伝わり
とても聴いてられるレベルではありません。
箱自体も動き、あさっての方向へ行ってしまいます。
その箱の側をガチガチに固めると、少しづつ聴ける音になってくる。
それが不要な振動であり、不快な音の原因なんです。
長時間聴いてるとなんか疲れた、何でだろ?
そんな経験はありませんか。
音楽を聴いていてそう感じるのは、不快な音が一つの原因です。
不快な音は、サブリミナル効果のよう
じわじわと攻めてくる。
そしていつのまにか疲れてしまう・・
振動が大きければ大きいほど、不快指数も大きくなります。
そんなブレを出さず、解像度を上げる目的で作られたのが
”VCC ”振動・コントロール・セメントなんです。
振動の影響が一番大きいバッフル面をセメントで硬め、
剛性を上げてやる!! そんな単純構造です。
ですがそれなりのノウハウも必要で、
固めりゃいい!って問題でもありません。
そんなVCCは、小型になればなるほど効果が上がることが、
今回の箱で立証できました。
じゃあコンクリートのよう、ガチガチにすればいいんじゃない?
そうでもないんです。
振動には必要なものと不要なものがあり、必要な振動は、
いわゆる”響き ”で
ギターやバイオリンなどの”倍音成分 ”をおりなすものです。
だから振動を全て消し去ると、
心地よい成分まで消し去ってしまいます。
その塩梅をコントロールするのも、また自作の醍醐味。
いかにバランス大事で難しいかが、分かるようになります。
最後に。
今回はううちくが長くなりました(^^;
肝心な音質は、F80ということで割愛させていただきますが、
HiViのB3Nでもバランスが良かったです。
小さい箱は気楽に作れる分、難し面がたくさんあるが、
なにより長時間聴いてても疲れにくかったのが、
一番の成果となりました。
←前回の、P-610用に作った箱と並べてみました。
この610用は、バッフル面を最小にしたものですが、
それでもこれだけ差があります。
ただ写真だと、サイズ感がいまいち伝わりませんね。
次回は外国勢にするか、自作にするか未定です。
お楽しみに♪
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VK-3K (K小型・K高剛性・K高解像度) 2012年 |
●メーカー解説:K3でもKKKでもいいのだが、一番言いやすそうな3K(サンケー)にしてみた。 |
方式 |
1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
穴径76Φ、主に8cm用 |
再生周波数帯域 |
ユニットに依存 |
インピーダンス |
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出力音圧 |
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クロスオーバー周波数 |
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外形寸法 |
幅135×高さ220×奥行220mm 約3.5L |
重量 |
5kg |
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