●今回はお初となるDIATONE DS-205に加え、
作業中の2S-1601や200ZXフルチューン・2015バージョンをお贈りします。 U |
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●いつもサイズ確認をうっかり忘れてしまうのですが、
こんなに大きいのか!が第一印象。
左にある4311より一回り以上大きいです。 |
●パッと目に付いたのがこのポート。
でかい
こんなにでかくて大丈夫か?と
心配するほどの大きさです。 |
●側面の作り、美しいですね。
天板は鏡面仕上げです。 |
●背面
ターミナルはバイワイヤリング仕様 |
●背面板は外せるようになっており
矢印のフェルトを剥がすとネジが見えます。 |
●全部で15ヶ所のネジを外すと
背面板が外れました。 |
●ウーファーのネットワーク |
●ツィーターのネットワーク |
●ウーファーは写真のよう
板とネジでガッチリ補強されてました。 |
●このネジを外さないとウーファーが外せません。
ネットでDS-205と検索すると、
とても細かくいじられてる方のページがあり、
そこから予備知識を得させていただきました。 |
●ウーファーのネジを外した後
再度背面板を取り付け本体を寝かせます。 |
●ユニットを外すにはまずこのガスケットをはがします。
ウーファーもツィーターも同じ。
再利用するので丁寧に剥がします。
このガスケットの表面、パッと見フェルトに見えますが、
エッジと同じ人工皮革素材ですかね。 |
●ウーファーが外れました。
これ、ウーファーが接着されていた?
と思えるほど固着しており、外すのに難儀しました。
ダイヤトーンは念入りに作られているので
そういうのが多いですね。 |
●ようやく外せた20cmウーファー。
アルニコマグネットです。
予備知識があったので、さほど驚きませんでした。 |
●ダイヤトーン定番のアラミッドクロス・コーン
センターキャップは布にダンプ材が塗られたもので、
柔らかくぺたぺたします。 |
●写真ではニュアンスが伝わりにくいですが
←人工皮革エッジ
一見フェルトのように見えますが、手触りはキメ細かく
セーム皮と同じで、とても柔らかい素材です。
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●ダンパーも問題ありません。
ユニットを外すだけでも200ZXの10倍、
時間と労力を使いました。 |
●さてこちらはダイヤトーンの 2S-1601 という機種の
16cmウーファーです。
こちらもマグネットはアルニコ。
DS-205も驚き価格の50万円(ペア)ですが、
2S-1601は1台65万円のスピーカーです。
車だと2000万クラスのベントレーやAMGのSあたりでしょうか。いったいどんな方が購入するのかも気になりますね(^^; |
●サイズはA7と同じですが、
フレームからマグネットまで、作りがぜんぜん違います。 |
●ただしエッジは同じもので
カチカチでした。 |
●軟化させます。
裏側から塗られているダンプ剤は、
物によっては硬い所と柔らかい所のムラがあります。
軟化剤を塗っただけでは均等にはならないので
裏側のダンプ材を調整しながら均等にならし、
ムラをなくしていきます。 |
●こちらは3ヶ月前にやったA7のウーファー。
作業は同じ。
A7に上のアルニコウーファーを付けたら
どんだけいい音になるのか。
当時ユニットだけで買えたのですかね。 |
●こちらは205のネットワーク。
チューニングしました。 |
●こちらは200ZX、ノーマルのネットワーク。 |
●フルチューンしました。
他に800ZXと1000ZXがあり。
まとめすぎるのもどうかと、ここらに留めました。 |
●DS-200ZXフルチューン
2015年バージョンの |
完成です!
かっこいい!
外装も高級感が出るように仕上げました。
DS-205とどんだけサイズが違うのか
並べて撮りたかったです。 |
●最初はDS-205、ノーマル状態でのインプレッション
まずは一言 U
「 ・・・・・・・ 」
あれれ?小型スピーカーを鳴らしてる? U
ダメ出しで終わってしまいそうなので割愛させてください(^^; U
アルニコユニット、大きさ、価格などの予備知識から、期待が膨らみすぎていたのかもしれません。 U
メーカー文をしっかり読んでみると響きを重視する為に箱を大きくした。 U
とありますが、内部構造は響かせない・響きを抑えるような方向性に見受けられました。 U
そしてチューニングによりだいぶまともになった気がしますが U
エッジの軟化がだいぶ効いてるのかもしれません。 U
●つづいては200ZX、これもダメダメと言いますか、 U
私の環境では耳障りな音が出すぎているスピーカーです。
私はダイヤトーンのファンであり、初めて買ったスピーカーもダイヤトーンです。 U
70年代〜80年代初頭には良い音の機種が多く見られますが、方向性を誤ったのか? U
90年代以降のダイヤトーンはダメなものが多すぎる気がします。 U
キンキンうるさいZXシリーズがその代表です。 U
そこで今回の200ZXは「 耳障りな音を徹底消去 」する方向でチューニングしました。 U
3年前初めて200ZXを手にしたときも嫌みを消そう努力しましたが、セッティングが中々決まらず U
「 いくらあっても時間が足りない 」そう思えるスピーカーでした。 U
大概のスピーカーはだいぶ良い方向に変わってくれるのですが、 U
「 200ZXはぜんぜん変わってくれません。 」 U
クロスを上にずらしても下にずらしても、嫌みな音は中々消えず。 U
かと言ってツィーターの能率を下げると、一気に根暗な音になってしまいます。 U
結局はユニット自体の問題なのですが、色々と試行錯誤した結果 U
「 どうにかこうにか仕上げる事ができました 」 U
ユニットの問題をネットワークでねじ伏せるには、なかなか難しいものがあります。 U
経験をもとに実験を繰り返し、やっとボロンの旨みを引き出せた U
「 フルチューン200ZX、2015バージョンが完成しました 」 U
最後に。
ダイヤトーンは良い材料、良い部品を使っていたり、構造や理念には
とことんこだわりが感じられるメーカーです。 U
ですが完成品となるとなぜかバランスの悪いものが多い。 U
それはダイヤトーンだけではなく日本のメーカー全てに言える事ですが、 U
もっともっとがんばって欲しい、そんな事を願うばかりでした。 U
次回、最近はJBLの音色に、何か妙な落ち着きを感じ始めてます。お楽しみに♪
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DIATONE DS-205 1996年 ¥500,000円(ペア) |
●メーカー解説: |
方式 |
2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
高域用:5cmドーム型 ・低域用:20cmコーン型 |
再生周波数帯域 |
35Hz〜40000Hz |
インピーダンス |
4Ω |
出力音圧 |
88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
2.5KHz |
外形寸法 |
幅482×高さ700×奥行362mm 約L |
重量 |
26kg |
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DIATONE DS-200ZX 1997年 ¥64,000円(ペア) |
●メーカー解説: |
方式 |
2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 |
使用ユニット |
高域用:2.5cmドーム型 ・低域用:16cmコーン型 |
再生周波数帯域 |
45Hz〜40000Hz |
インピーダンス |
6Ω |
出力音圧 |
89dB/W/m |
クロスオーバー周波数 |
3KHz |
外形寸法 |
幅212×高さ350×奥行220mm 約L |
重量 |
7kg |
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