●SONY SS-5GX フルオバ・フルチューン 「 ページ2 」
●部品を全部外したのち、背面の加工に入ります。

シールは残すので、再接着後マスキング。
その後ネジ穴を埋めます。
●埋めたネジ穴をフラットにしたあと、いざ。

トリマーの出番
ゆっくりゆっくり、慎重に動かしていく。
パーチクルボードなので、わりと削りやすい。
●こういう作業、小さいトリマーは役立ちますね。
●最後にオリジナルと同じ角度をつけ
トリマー作業の終了。
ほっとした瞬間です。
●ターミナルプレートを接着したあと、塗装します。
ターミナルが想像より大きかったので、
横幅は限界まで削りました。
●背面の塗装が乾いたら、そのまま箱の補修に入ります。
よく見ていくと、
いたるところに小傷が20か所ほどありました。

でも大丈夫!!
私が一番得意なのはネットワークの制作ですが、
同時にこういう補修も得意で
好きな部類なんです。
だからどんな傷でも、綺麗に直す自信がある。
●深くてやばい傷はなかったものの、
こんな打痕は少しありました。
でも大丈夫。
綺麗に直ります。
●全部の傷を補修したあと、
耐水ペーパで磨きます。

ここは表面を整えるだけ。
ごしごしやると塗装がはげムラになるので
超、軽〜く 素早くおこないます。

*突き板の場合
一番難しいのは色合わせ。
傷が多くてやばい時は、全体を再塗装した方が
綺麗になる場合が多い。
●水を使ったのでドライヤーで強制乾燥。
補修部をチェックし、あまい所は再度磨いていく。

これは突き板なのでこういう作業だが、
塩ビシートの場合、少しやり方が変わります。
●そして補修の完成!!
数日寝かせたあと、オイル仕上げに入ります。

フロントバッフル(黒)は、
割れたところを全部補修。
表面のスポンジは汚れを落とした後
再接着、再塗装(ゴム)して仕上げました。

同じ素材があれば交換するのだが、
見つからなかったので補修しました。

できるだけオリジナルを尊重したいので、
箱の補強は極力おこなわず、
全て補修のみでおこないました。
●ユニット、箱が終わり
最後はネットワークになります。

見てくださいこれ
でっかいコンデンサーでしょー。
単一電池とほぼ同サイズ。

小型の場合は10〜12
せいぜいいっても15uFあたりが多いのだが、
これ27uFでした。
だからこんなに大きいコンデンサーなんです。
●今回はスペースが限られてることもありますが、
音質を最優先させ、
全て「
直結 」で処理。
ハンダ(銀)は極力使わず、ほとんどは直巻き、
絶縁してからグルーで固めました。

線材は質にこだわり、銀線と単線を使いました。
配線の色がたまたまオリジナルと同じだが銀線です。
最後は空気に触れぬよう、
完全防水風の処理をおこないます。
完璧です。


そうそう、コンデンサーに銅を巻こうと思ったのだが、
密閉の場合、腐食が加速する恐れがあるので、
今回は巻きませんでした。
●ネットワークを取り付けます。
箱が小さいので、取り付け場所や位置も悩みどころ。
特にコイル。
例えば1mHと1mHのコイルを並べて設置すると、
1.5mHと1.5mHという具合に変ってしまいます。
もちろん音質も、かなり変わります。
最後になんか音が違う・・・なんて事になりかねますからね。

それと振動の影響もできるだけ受けぬようなどなど、
設置場所にも色々と神経使うんですよ。
●ネジも同じ規格の物があれば
全部新品に交換。

無ければ塗装で処理するが、
今回はサビが多かったので交換しました。
●箱にユニットを取り付けます。

ウーファーにはヒートパイプが付いてるので
取り付けは少し難航しました。



そしてようやく

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