●前回に引き続き、トールボーイの予定でしたが、こいつの存在を忘れていました。
実は外装の仕上げをどうするか迷っていたので、後回しになりましたが、かわいそうなのでご紹介させてください。
個人的に好きなメーカー、ダイヤトーンの VS-50 という、レアなスピーカー。
VFシリーズは使ってましたが、これは初めて見ました。
BOSEのような樹脂型でヘビーな風貌は、いかにも外で使ってくれ!!と言わんばかり。
鉄製の網やフォノプラグが使えるところなど、すぐに野外用・PA用向けと感じました。
後ろの取っ手が握りやすく、持ち運びは最高です。
いったいどんな音が飛び出すのやら!?
DIATONE VS-50 1989年 \82,800円(ペア)
メーカー解説:
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・防磁設計
使用ユニット 高域用:3cmドーム型 ・低域用:18cmコーン型
再生周波数帯域 45Hz〜25000Hz
インピーダンス
出力音圧 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 2KHz
外形寸法 幅245×高さ400×奥行252mm 約L
重量 7kg
●ダイヤお決まりのガチガチエッジなので、まずはヘロヘロにしてから。
エージング無しでさっそく音出し、
まずは一言
「 やわらかい、まったりした音だな 」

まず感じたのは、少しこもり気味で柔らかく、あま〜い音。
中域が一歩前に出る様は、目をつぶってもダイヤだと実感できるほど、ダイヤらしいサウンド。
高域の伸びも少しあり、キラキラ感もわりと感じられた。
だが能率が低いので、全体的には中低域よりの、柔らかいやさしい音色となっている。

このVS-50、野外やライブハウスでの使用も考慮されており、耐入力をUPさせた構造。
そしてさらに、飛びやすいツィーターを保護する為に、能率をやや低めに設定したもよう。
広い部屋、大音量で鳴らすのが、”ちょうどいい ”かもしれません。

低域は樹脂箱なので、もっとガンガン鳴きまくるかと思いきや、
以外や以外、締りのあるクリアーな音でした。
箱のラウンド形状が効いてるのか?量感・切れ具合共々、中々良い低域です。

総じて。
ダイヤらしい中域が特徴的な音と言えばそれまでだが、
ネットワークがきちんとしてるので、重なり具合も良好、中域は雑味無く、スッキリしている。
部屋で使うなら、高域の能率は微妙なところだが、中域・声質は、もう少しクリアーでもいいと思う。
ただDENONのトールシリーズが、やけにカサカサだったので、甘めに感じてるところもありそうです。
そんなところですが、とりあえず内部検証にうつりましょう。
●いかにも樹脂っぽい、武骨な外観。、
だがデザインは、わりといい感じ。
これで小綺麗だったら、かなりいいかもしれません。

金網はブチルゴムでベターっと留っており、
それを外してもユニットを外せません。
●側面にある+ネジ3ヶ所(計6ヶ所)を外すと
●わりと簡単にパカーと開きました。
ユニットは裏から外します。

ポートはフロントにあり、
元々両サイドに付けられるような設計になっている。
わりと絞り気味の傾向だが、
塞いでも中域は前にくる。
●箱はご覧のようラウンドタイプ。
この形状、どれだけ音に影響してるかはわからないので、
いずれ自作で実験したいとは思ってます。

吸音材はフェルトと綿。
わりと少なめ。
●ネットワークは、基本に忠実な12dB/oct
ツィーターはその後、
矢印のフェライト、ヒューズ?(裏表に2個)
に通され、がくんと能率が落ちる。
動作は抵抗と同じようだが、これが
過大入力の安全装置となるようです。
これで本当に、ツィーターが飛ばずに
ヒューズが先に飛んでくれるのか?
試したいが怖くてできません(笑
●で完成!!

癖の無いマイルドな音質は
いじる必要のないほどです。
だから変更点はバランス・能率のみ。
とりあえずヒューズを通さずに鳴らしてみると、
いきなりバランスが良くなったので、
そのままにしました。
簡単でいいですね。

もし外で使うなら、端子を戻せば元通り

こういうスピーカー見ると、一度は外で
ガンガンに鳴らしてみたくなる。
でも以外と外では、ガンガンに鳴ってくれなかったりする。
だからボリュームをどんどん上げていき、
あれ?と思ったら飛んでいた・・・。

私的には、ビニールハウスに設置してみたい。
昔見たTVのうすら記憶ですが、
野菜や果物にもクラシックはいいらしい。
(確かショパンだったか?)
だから漠然と試してみたい、そんな風に思いました。

効果うんぬんではなく、
一度外で(飛ぶまで)
ガンガンに鳴らしたいだけかもしれません(笑
●最後に。
このような樹脂箱、拭いても拭いても
うすら汚れ感は消えません。
綺麗だったら、
かなりイケメンだと思うんですけどね。
今後どうするかは、まだ未定です。

次回、トールの予定(センターがみつからない)ですが未定。
自作も同時進行で進めているので
何が出るかは、お楽しみに♪


 


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