●3度目の登場となる、ビクターSX-V1 と V1X
今回はメンテナンスに加え、極みチューン最新バージョンで攻めたいと思う。
V1シリーズは、かれこれ24、5台くらいは扱ってきた。
メーカーを除き、たぶん私が日本一扱いが多いと思う。
だがなぜか、中間モデルである V1A は縁がなく、扱ったことがありません。
そんなところですが、さっそくはじめていきましょう。
VICTOR SX-V1-M 1995年 \150,000 VICTOR SX-V1X 1999年 \175,000
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式 →  〃
使用ユニット 低域:14.5cmコーン ・高域:2.5cmドーム →  〃
再生周波数帯域 55Hz〜30000Hz → 55Hz〜40000Hz
インピーダンス 4Ω →  〃
出力音圧 87dB/W/m →  〃
クロスオーバー周波数 4KHz →  〃
外形寸法 幅200×高さ343×奥行263mm 約12L →  〃
重量 8kg →  〃
●こうしてスペック表を並べてみると解りやすいが↑、実はツィーターの周波数特性しか違いがない。
音質はわりと違うんですけどね。
当時は重低音重低音なんて言っていたが、実は55Hzとそれほどでもありません。
ただしアルニコなんで、出方が一味も二味も違います。
●写真に写ってる2台は両方V1。
今4セットのV1があるのだが、
模様の違いに加え、色味までけっこう違ってる。
私感だが、
シリアルの古いほうが
いい材料を使ってる気がする。
無垢仕上げの場合、
このあたりで大きな差もでそうです。
●左がV1で右がV1X。
これもぜんぜん違うでしょ。
●こちらはV1。
けっこう小傷が多かったので全体を再塗装、
何層もコーティングして仕上げました。

完全な艶消しで仕上げてみたのだが、
100%艶消しだと白っぽさが出て
木目が見えにくい。
艶消しのフィーリングが好みなら、
やはり3部艶仕上げが
一番木目が綺麗に見えます。
●これはウーファー・コーン。
一つだけ見ると解り難いのだが、
何台もあるとコーンの汚れが気になってくる。
●そこでシミ抜きをおこないます。
材質が紙なので、もの凄く神経使う作業。
たぶん業者はやらないでしょう。
一台仕上げるのに4、5日ほどかかります。
表面が少し荒れるのが難点だが、
色はだいぶ綺麗に仕上がります。
●ネットワーク。
これはV1
●ケーブルとコンデンサーを交換。
これでかなりレスポンスが良くなります。
●こちらはV1X。
V1とほぼ同じ。
コイル線がやや太くなる。
ケーブルの太さはは同じだが、
被覆がテフロン風に変ってる。
硬めなので写真のよう
細かい網目もキープできる。
●ケーブルとコンデンサーを交換。
ケーブルはオーディオテクニカのAT6158だが、
いつのまにかページがなくなってる。
私はリール購入なのでまだあるが、
在庫がなくなったら6159に変更かな。

元々はモンスターが好きだったのだが、
最近のXPモデルなどは、どうしても好きになれません。
色々と試した結果、値段と効果のバランスが良かった
このケーブルを採用しました。
●今回はターミナルも交換(Xのみ)。
左が純正。
太さがこんだけ違う。
●けっこう折れてるのみかけますよね。
この太さならまず折れることはないでしょう。

分解の詳しい手順は「 こちら 」を見てください。
●で完成!!! かっけ〜!!!
V1は3部艶仕上げ、V1Xは鏡面仕上げ。両方とも純正と同仕様の仕上げです。
こうして見るとぜんぜん違いますね。
どっちも渋いが、音質も合わせ 好みはやはりV1ですかね。
その音質は割愛しますが、とにかく最高、ぜひ聴いてもらいたい一台です。
同じ内容で外国製品だとしたら、倍以上、3、40万はするでしょうね。

最後に。
数多くスピーカーを扱ってきましたが、たぶんV1が一番好きな気がする。
なんか落ち着きがあると言うか、余裕があるんですよね。
どんなソースをかけても安心して聴いてられる、そんな感じなんです。
 ひとつぶっちゃけると・・・まあいいでしょう。
とにかく、一度は聴いてみたくなる!! そんな素晴らしいスピーカーなんです。
次回は未定。お楽しみにお待ちください♪


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