●DIATONE DS-55XL \74,400(1989年3月発売) ・バスレフ方式 ・防磁タイプ 使用ユニット 低音用:22cmコーン型 ・中高音用:3cmドーム型 ・インピーダンス 6Ω 再生周波数帯域 42Hz〜35000Hz ・音圧レベル 90dB/W/m ・クロスオーバー 1500Hz ポート共振周波数・約50Hz 音出しした瞬間、これはっ!と、いい感じの期待が高まった。だが同時に、低音が完全に出てない事がわかる。 エッジの交換だな。と先にエッジを作っておいた。 |
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●ネットが付いている状態の物を、写真で見たとき、赤の部分「 なんだか、長いなぁ〜 」なんて思ってたが 実際ネットを外し見ていると、それほど悪くないじゃんっ、と思えてきたw さっそく、ユニットを外します。 |
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●ネットワークが見えます。質は普通。エンクロージュア、11XLに比べると良くはなってますが・・・ フェルト・一部綿が、全面に適度な量で貼られています。下部の長い所、フェルトが詰ってましたw |
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●MADE IN JAPANです。いいですねぇ〜これ。ボロンドーム。ボロンって何?って感じですがwww 単発で鳴らす時は、10〜30μFのコンデンサーをかまします。 4k〜5K辺りの嫌味な音の出方もなく、艶もある。新品が売ってたら、迷わず買いますね。 このTWだけでも、1〜2万の価値があるように感じます。 |
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●なんだか人形の目玉に見えてきたw 22cmと中途半端な口承サイズ。実際寸法を測ると21cmといった所でしょうか。マグネットはそれほど大きくない。カバーが付いている。裏側の緑褐色が何とも言えないアーミーな味がするw TWもそうですが、特にウーハーは見た目が大事ですねぇ。 コーンとフレームで差別化をはかるしかないが、トータルデザインに大きく影響します。 8角形型より、このまぁ〜るぃフレームのほうがカッコイイ!と思う。 |
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●エッジを張り替える前に、しなやかさが復元できるか試みます。 写真のシンナー、ホームセンターなどで売ってる中では、強力タイプ。私は、除光液のような弱いタイプから3種類ほど使い分けてます。塗装してあるフレームに、うっかりたらすと塗装が剥げるので注意が必要(^^; これ以上強力なものは、塗装専門店に売ってますが、まぁメンテでは必要ないですね。 |
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●オレンジ色のものが、布エッジに塗ってあるダンプ剤・ビスコロイド。メーカーにより若干質が違います。フォステクスの古いユニットは、ドロッ〜とタレ流れてますよねw | ●シンナーを流し放置します。 | |||
●15分後さらにシンナーを流し、そのまま1時間位放置します。少し浮いてきたのがわかりますか。 | ●マイナスドライバーでカリカリして剥がします。おぉー見事に取れていきます。全てのタイプがこうなるとはかぎりません。力を入れすぎると、布が破けるので、微妙加減でこすります。 | |||
●途中、カスを掃除機で吸いながら、カリカリカリカリ・・・ ハァ〜疲れました(>▽<;; 2時間位ですかね。 だが見事!綺麗になりました^^ |
●繊維に染み込んでるものは完全には取れません。このままでは、しなやかさが不十分の為、超極低濃度の自作ダンプ剤を塗ってやります。 これにより、しなやかさの維持が確保できる。 |
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●表からシンナーを、綿棒で薄〜く塗ります。量が多いと、矢印部に染み込み剥がれるので注意が必要。 矢印部、ギリギリの所はさけましょうね。 テストします。まずまずですね。ここまでやってダメだったら苦労が水の泡w ていうか、エッジを張り替えたほうが、何倍も楽な作業だったでしょう(^^; だがやはり、「 純正部品 」を生かすという事は、気持ちいいものです。 ゴム、布、ウレタン、どれも15年も経てば、劣化からはまぬがれないですね。 |
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●2mm程の深い傷がここ。補修しました。 | ●とにかくキタネーw 元々濃い色目なので、パッと見解らなかったが、クリーニングするともぅまっ黒(〃゚д゚;A 徹底的に落とすと、綺麗な艶消し状態になります。 塗装物は徹底的にやると塗装が剥げます。どのくらいやって、どこまで補修するかを考えなくちゃなりません。 |
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●蜜蝋ワックスで仕上げます。適度な艶で、へんなギラつきも無いので、シックで大人の雰囲気が楽しめます。 また、3〜4日後にワックスを乾拭きします。 |
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●全ての端子・ターミナルを磨き・保護。ネットも洗い(これも汚れがひどかった)エンクロージュアの完成。 材質はわからないが、金属製のネームプレート。かっこいい! 文字は簡単に作れるがベースのプレートが問題ですね。銅や真鍮の板を切り出しても、写真のようなかっこいいエッジ、手作業では無理。 元からできてる、こんな素材があればいいのだが。自作スピーカーに付ければ、グレードUP間違いなしですねっ! |
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●汚れを落とした後、保護をかねて、プラ・ゴム部にはアーマオールを塗ります。ただ塗るのではなく、塗った後、水ぶきでムラをなくし、さらに2度塗りします。 これをやるとやらないでは大違い。美しさを維持できます。 | ||||
●ユニットを装着、完成! | ||||
●数多くメンテやってると、手馴れてきて以前より上手くなりました。 ただ逆に、あれもこれもやりたくなってしまい、時間はかかるようになってしまったが(^^; まずエッジの復元により、豊かな低音が出るようになりました。エージングが進めばさらにキメ細かい音が出るでしょう インプレですが、まず一言「 いいっ! 」 私が試聴してきた限りですが、これ、おそらくダイヤ2wayの中では一番いいのでは?と思いました。 200ZAもサイズの割には、中々いい音だったと記憶がありますが、それよりぜんぜんいい気がする。 ダイヤでは珍しいバランスタイプ。中域が引き過ぎず、張り過ぎずでいい塩梅。 SX-V1と比べ、若干張る感じだが、ボーカルはかなり近い音の出方。ウーハーユニットの能力として、分解能力はSX-V1より劣ります。ただ、低域の量感は上。口径がでかいので当たり前とも思いますがw 比べてしまうとSX-V1は、もうちょと低い音が欲しいと感じてしまう。 このウーハー22cmですが、低域の量感は20cmクラスとさほど変わりません。 プラスチックのような R.I.ハイブリッドコーン という素材のおかげか、上が伸び、紙コーンよりクリアーな傾向です。 エッジの幅が薄いのも特徴かな。 なんと言っても、やっぱこのTWでしょう。 メーカー製ユニットを単発で聴く人は少ないと思うので、仮にこのTWを使い、自作スピーカーを作ったとしても「 ふ〜ん、ダイヤねぇ〜 」で終わってしまいそうですがw バランスタイプなので特別、内部配線など手を加えていません。オリジナルがいいでしょう。 ただ、しいてあげるなら11XL同様、箱がダメ(^^; 値段を考えるとしょうがないのかな。 ONKYOのD-502Aはシッカリした作りになってます。 502Aの箱に、中身がこの55XLだったらイイ・・・なんて事が頭をよぎってしまぅ(^^; 私がこの55XLを改造するなら、箱の内部全面に、密度の高いスポンジをシリコンで貼り付けるかな。 (KEF104に見習い)。ウーハーの上を、ほんのちょっぴりカット。 たぶんそんな感じでやれば、驚くような高解像度スピーカーに変身するでしょう。 私は、スピーカーを購入するさいに、必ずクロス値をチェックします。それにより、サイズ等から、 「 あのスピーカーに近い音かな? 」など想像を膨らませます。 クロスが1.5K〜2.5Kはクリアーな傾向。3K〜5Kは厚みがある傾向ですが、 カタログ値はあくまでも目安で、この55XLのように、1.5Kなのに適度な厚みある!など聞いてみるまでわかりません。 そんな想像と違ったスピーカーが沢山あり、中には2wayでウーハーを300Hzでカットしてある物もあったほどですw クリアー質な音は、ボーカルが引っ込む、 厚みがあると前に張り出す。 「 前に張り出し、かつ、こもりも無く、輪郭がしっかりしたクリアーな音 」 に、すばらしさを感じてしまいますが、それはほぼユニットに依存するようで、KEF104を超える2wayがあるのか? という不安にもかられますw スキャンピークのミッドハイでも買ってみようかな。 最後に、この55XL、ダイヤファンならずともオススメです。 もし初めてのダイヤがこれだったら、次のダイヤは聞けないかもょwww 次にどれをやろうか?ONKYOの502Aから500&200シリーズが飛んでるしw ダイヤ続きで同サイズ3wayにするか、あっ、この55XL中々のもんだったので、比較するのにDENONのあれ持ってこようかなwww しばらく、スピーカーネタに尽きる事はなさそうです・・・www |