●今回はダイヤトーンDS-10Bのエンクロージュアの改造である。
ユニットを自作SPに使ったので、箱が余りました。改造と言えるほどではないが、有効活用いたしましょう。
●ユニットのみ外した状態。 ●MDFをユニットサイズに切り出しました。
●今回は作業時間短縮のため、目止めにシーラーを使いました。右は塗った後、下はペーパー後。 ●フロントバッフルが黒のつや消しなので、同じようにしようと思ったが、せっかくなので塗装してみた。まず味気の無いMDFを木目調に塗装。その後汚しを入れる。
●全ての汚し塗装が終わる。完全に感想したらペーパーをかけ、仕上げの塗装に入る。
写真じゃ解りずらいが、少し大げさに汚したほうが、あとがはえる。このままだとオールドチックですねーw
●乾燥中にエンクロージュアの作業へと入る。
まずは外装の汚れをしっかり落とし、蜜蝋ワックスで仕上げる。無垢やツキ板、合板にとらわれず、ビニール系シートにも塗る事ができる。
これを塗ると、手触りが気持ちよく、高級感がでる^^
●元々ダクトは3cmと短いため、延長してやる事にした。
素材は紙筒。写真でも解るとおり、かなり分厚い。そして硬い。カッターなどでは切り難く、ノコギリでカットした。
●ネットワークを外し、ケーブルをハンダ付け。私がよく使うOFCは細目のものだが、これは少しだけ太め。
フルレンジ1発なので、バランス重視にしてみた。
●調合したステインで最終仕上げ。これ見てMDF」だと解った人は、よほど鋭い感性の持ち主だろうw
ユニットのネジ穴にそのままネジ止めした。
●完成!塗装の分、時間がかかったがまずまずのできだろう。ネットを付けると普通のスピーカーに見えるw
通常とは、上下逆に設置してみた。
バーチの15mmをメインに、補強もしてある為、強度は問題無い。さすがメーカー製だけの事はある。
この10Bは約18L。16cm辺りがベストと思われるが、もっていないので12cmを装着してみた。
ユニットはフォステクスFE127とFE124、防磁型と非防磁。音色確認の為、しばしこういう組み合わせで使う事がある。

まず音色の違いだが、言われなければ解らないほど、違いが無い(^^;
しいて上げるなら、124の中域が若干クリア。127のほうが少し厚みがあり、低域の量感はどちらも同じ。

このエンクロージュアに装着しての音色だが、BHのMM-141Sと比べると、こちらの方が断然バランスがいい。
次にFE87と比べる。12cmは中・高域にエネルギー感、鮮度がある為、その分低域の迫力に欠ける。
アンプをいじらずストレートで聴く場合は8cmがいい。
12cmは、アンプのBASSを少しブーストしてやるとバランスが取れる。
8cmはブーストすると限界が近づき、ボコボコとバランスが悪くなる。
私は重低音に慣れているので、この12cmではちと物足りない。だがボーカルのクリアー加減や、鮮度にいたっては8cmではどうする事もできないので、12cmをチョイス、アンプで調整して楽しむほうが無難だろうか?
いずれにせよ、この12cmユニットは難しく感じた。吸音材、ダクトなど追い込んでみるのもいいだろう。
このエンクロージュアにフォスの16cmを付けた時、はたしてガッカリしないかどうかも疑問に思ったしだいである。

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