●最近、オーバーホールや修理・改造の依頼が多数よせられます。 その中でも多い、エッジの張替え。 今回10セットめになるD-200。張替え作業にあたり、ツボをご紹介したいと思います。 私からエッジを購入した人も、そうでない人も参考にしてください。 |
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●エッジは、毎回作るたびに進化させてます。 右写真、まずカバーを外します。マイナスドラーバーを軽くつっこみ、左右に回転させる。 少しカバーが動きますので、これを4箇所やれば、簡単に外せます。 |
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●次は、コーンに付いたパリパリのゴムエッジをはがします。 ドライヤーをエッジにそって回転させながら、温めます。 一箇所のみ集中してあたためないよう、気をつけてください。 あら不思議、スルっと取れましたね。 外側のガスケットやボンドは、シンナーで浸せば、柔らかくなり簡単に取り除く事ができます。 ですが、ここまで綺麗にやらなくてもかまいません。 指やマイナスドライバーで、はがすだけでもいいです。 紙製ガスケットが多少残っていて、その上から接着しても大丈夫。厚みも問題ありません。 D-200やD-500は普通のコーンと違い、ヘリが図のようになってます。 ですが、それほど神経使う必要はありません。 私はスーパーXを使ってますが、もう少し安いG17ボンドでも大丈夫。 まんべんなく塗ってやりましょう。 |
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●エッジの内側にある折り目(矢印)をコーンに合わせていきます。 1mm位あいていても大丈夫。 ここがけっこう重要。 エッジにストレスがかからないように、凸を維持して接着します。 指で圧着する前に、凸が一部ねじれたりしていなかチェックしてください。 ねじれていれば、均等にズラして直します。 うまくズレないようでしたら、一度下にさげ全部はがし、再チャレンジしてください。 OKでしたら、指ではさみ、強めに圧着します。 |
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●エッジの耳が大きいのでカットします。 右写真のように、エッジとフレームのへりがあたらなければ大丈夫。 |
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●内側を接着、しばらくおいてから、外側を張ります。 写真は片手ですが、両手でコーンを軽く持ち上げ「 フワッ 」とさせます。 ダンパーに問題が無ければ、それでほぼセンターはでます。 エッジの外周がフレームにあたってると、センターが出難いので、必ず「 あたらない 」ようカットします。 |
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●外側にはデビーボンドを使います。これは速乾で、仮止めなどするときは、特に使いやすい。 | ||||
●エッジを引っ張ったり、動かさないように気をつけます。 まず十字に4箇所、写真のようにつまようじなどで持ち上げて、接着します。 D-200は上からカバーを接着するので、ここは両面テープでも大丈夫。 十字に仮止めだけ両面テープで、その周りはボンドを使ってもOK。 両面テープを使う場合、先にフレームに貼っておいたほうが、楽です。 |
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●エッジを仮止め(十字4箇所)状態でカバーを装着。 カバーをおさえながら、軽くコーンを押し、コイルがすれてないかチェックします。 手で押して、すれてないようでしたら、カバーを外し、エッジを接着、そのあとカバーも接着します。 実際音を鳴らしたとき、手で押した時のストローク量ほどは動きません。 低音をフルブースト、飛びそうなくらい大音量にすれば別ですが。 カーバーごとネジでエンクロージュアに止めるので、カバーの接着は、ボンドを大量に付ける必要はありません。 両面テープでも大丈夫。100円ショップなどで売ってる、超強力スポンジテープが便利です。 ボンドを使ってる場合は、ひっくり返して1日ほど置いてから、エンクロージュアに装着してください。 これで完成!です。 |
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●これは一般的にクロスエッジと呼ばれるもの。若干、つやがあります。 左のビクターSX-V1は柔らかいです。ダイヤトーンは、ほぼ100%硬いです。 柔らかいと言っても、なんというか、ビニールシートのような素材なので、ゴムのようなプニプニした感じではありません。 |
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●今回使う自作エッジは、約半年前に作り「 ベランダに放置 」、テストしました。 雨に直接濡れる事はありませんが、直射日光もあたり、室内よりはかなり過酷な条件です。 それより以前作ったものは、少し硬くカピカピになりましたが、今回の物は、驚くほどしなやかさが維持できてました。 たぶんウレタンエッジなら、ボロボロになっているはずです。 布に塗るものは、今まで7〜8回改良してきました。 ベースの液体ゴムは「 プロト 」という油性のものです。 材料は ・液体ゴム(油性) ・スーパーX(強度・接着力をかせぐ為) ・アルコール(酸化防止の為) ・強力なシンナー などを使い、角と凸部を塗り分けてます。筆塗りなので、注意しながらなるべくムラにならないよう気を使ってます。 口径により布の厚みを代えたり、色付けに塗料を混ぜる事もあります。 季節により気温が変わるので、濃度が一番難しい所です。 特徴は、ゴムエッジ同様のしなやかさがあり、剛性も十分にあります。 ダンピングもしっかりしているので、大口径ウーハーにもいけそうです。 破れる心配もないので、たぶん10年は余裕で大丈夫でしょう。 メンテナンスはゴムエッジ同様、アーマオールでも塗っとけばいいですが、使わない時に1〜2年1回で十分です。 あとは色の問題だけですね。 完全艶消しにする場合は、何通りかのやり方があります。 これは若干のつやありで、市販のクロスエッジと見分けがつかない程度の色合いです。 機能性が一番ですが、私は見た目にもこだわりたい(スリット入りなど)ので、おぃおぃ追求していきます。 赤だのオレンジだの、何色にも出来る事も、自作ならではですね。 最後に。 まぁよけいな事ですが、私は液体ゴムなどの素材を何種類も試してます。 なかにはヤフオクで購入した物もあり、 液状ゴム 新方式!私は一級建築士!なんて能書きの物もありますが 中身はただの「 プロトの水性 」、しかも水で薄めてるのに超高い!約40ccで1700円 建築士って・・・関係ないでしょw 水性といっても、髪の毛のブリーチ剤のような、変な匂いがします。なのですぐにわかりました。 「 1リットル8千円のもですが、そんなに必要ないと思うので小分けにして販売してます 」 とか、内容を明らかにすればかっこいい!と思い、納得するけど・・・ オーディオの世界、深く、知れば知るほど、うさんくさいものが沢山でてきますw 内容を明確にせず、わけのわからないようなゴタクや能書きが多い。 バカみたいに高い値段。おまけに特許取得を 大げさ にアピールw 誰もマネしないってw そんなのは、一部の信者にしか受けないでしょうけどねw 昔フリーボトルで、鏡月のビンに大五郎入れて出していた事がありました(^^; でもお客さんって敏感で、タダとはいえ、チョンボすると、すぐにばれちゃうもんなんですよね〜w 私はこれからも「 フルオープン 」でいきたいと思います。 |
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