●YAMAHA NS-20M \35,000(1台、1983年) 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式 使用ユニット 低域用:23cm ピュアスプルースコーン型 高域用:4.7cm Ticセミドーム型 超高域用:3.0cm Ticセミドーム型 再生周波数帯域 50Hz〜40000Hz ・クロスオーバー周波数 2000Hz、10000Hz ・出力音圧レベル 91dB さっそく音出ししてみると「 あれっ? 」なんでこんなに低音出ない? ずいぶん前だがチェックした時、キレのある気持ちのいい低音出たと感じたが・・・なぜ? 印象がぜんぜん違ぅ。もしかしたらアンプのBASSがブーストされてたかも、しれない。 いずれにせよ、しっかりとメンテナンスしてみましょう。 |
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●ずんぐりむっくりのボディですw 私はこぅいぅの好きですが、人気は???ですかね(^^; 以前見たとき「 でけぇウーハーだなぁ〜〜〜 」と感じたが、今回見ても同じように思ったw このウーハー、フロントバッフルを占める割合が大きい!7割弱位だろうか、とにかくインパクトがある。 私が作った「 WV-00 」に似た雰囲気。私は単純に、できる限りコンパクトにしたかっただけだがw これはどうなんだろう?その辺りを開発陣に聴いてみたい。 |
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●ユニットを外します。ネジは全て六角。ユニットを外し、内部を見た瞬間「 ぅおっ!超綺麗!だなぁ 」と思った。 私が初コンタクトだったょうですね。 密閉はバスレフと錆方?が違うのか、青錆びがょく見られる。 内部は超綺麗、ユニットにも侵食はしていない。 だが、片側12本のうち2本だけ少し錆びていました( ̄▽ ̄;)!! 今開けたので、当分は大丈夫でしょう。 密閉スピーカーを所有してる方、たまに空気の入れ替えしてやりましょうね^^ |
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●10Mどうよう、エンクロージュア内部は吸音材でぎっしり。その吸音材を取り出してみるとw(゚o゚)w オオー! ひときはでかいコンデンサーが目に留まります。しかもビッカビカ。 中央の銀色のコンデンサー、MPと表示があるのでメタライズド・ペーパーコンデンサーでしょう。 中域担当です。1000Mと同じかな? 右下の黒いコンデンサーと、一番大きいコイルはウーハー用。 このコンデンサー、10μFで10Mと同じ物。MPと並んでるだけに、やけに差を感じてしまうw これでウーハーの音が良けりゃぃぃんですがね(^^; そのウーハーが右写真。 マグネットは大きく見えます?が小さく薄い。そして、超軽い!w このサイズで持った瞬間、ある意味驚きましたw エッジは布製で、そこそこのしなやかさもあり、問題なさそうなので保護だけしておきます。 |
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●これは、TW。この3wayは、2wayプラス、スーパーTWという構成です。 | ||||
●そしてこれがそのスーパーツイーター。 よく見て!TWもまったく同じですw 大きさが違うだけ。 写真だと、どっちがどっちだか解らなくなるw ある意味、いいのかもしれません。 裏側。フレームサイズに対し、マグネットサイズの比率もほぼ同じ。 そして10MのTWは、これらの中間サイズ。コストがかかってるのか、かかってないのか?解りませんw |
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●ターミナル。下にプッシュ式で、楽にケーブルの取り付けができる。 ちょうどTWの裏辺りに位置してます。とりあえず外す事に。 |
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●で、何をやるかって・・・バスレフ仕様にします。だって低音が・・・(^^; MDFでポートを作りました。小さい工作なので、精度を出すのが以外に大変。 角型でだいたいですが、共振周波数は 55HZ〜60Hz ほどに設定してみました。 これ付けない状態、ターミナルを外して音出しすると、なにか中域がよけい目立つようになってしまう。 |
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●TWの穴から覗いてみたw 右、ポートを接着。 | ||||
●ウーハーの穴から覗くw 矢印部、上は三角で補強用の木材。下はネットワークの受け皿。 ポートの外寸は適当に作ったのだが、ドンピシャ!でした。逆に入って一安心(´▽`) ちなみに、もぅ一個の方は、受け皿が下に3mmズレてました。そんなもんでしょうかw |
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●ポート穴より。TWが見えますね。ここから中・高域が漏れるのイヤなんで、吸音材で調整します。 再度、ターミナルをハンダ付け。 |
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●さて、エンクロージュアの補修に取り掛かります。 矢印は底の角部分、少し欠けてます。 このような欠けは多いですよね。まず右写真のように、マスキングします。 |
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●補修用の蝋を溶かして流し込みます。液体なのでよく浸透します。この蝋はすぐに固まり、結構硬いんですよ。 右・マスキングを剥がしました。形になってますね。 |
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●表面を削り塗装します。慣れは必要かと思うが、結構簡単ですょ。 右・線傷が目立ちますね。 |
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●豪快にペーパーをあてますw 右・薄く塗装した後、番数上げて再度ペーパー。 | ||||
●フロントと背面以外、4全面やります。 再度塗装後、液体ワックス→蜜蝋ワックスで仕上げ。 黒は、超〜楽です^^ 塗料は極薄です。厚いと木目が死んでしまうので。 太い線は近づくと見えるが、細い傷は全部消えました。 |
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●ネジ頭が汚いので、塗装、山には右のグリスを、タップリ塗ってやります。 | ||||
●気持ち的にはCRC(クレ556等)を吹きたくなるがwすぐに乾いてしまう。 グリスなら、いつまでも残り、長期間錆びも防げます。そーぅいや、振動にも効果ありそうですね。 フロントバッフルは傷がほとんど無いので、蜜蝋ワックスのみ。傷が無いって楽ですね^^ ユニットを装着し |
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●完成! とりあえず音出しはガマン、バスレフ状態で6時間、じっくりエージング。 密閉状態よりバスレフにすると、ウーハーのストローク量がかなり増えます。 エージング終了。さっそく音出し! ぅおぉぉー!「 怒涛の重低音が 」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出ません(T△T) バスレフにした事で、より低い音が聞こえるようになったが、劇的な変化は望めませんでした。 密閉状態で、エージング前よりは、かなり出るようになったが、それでもあまりドスドスきません。 見た目からイメージするほどの迫力を感じられない・・・。 こんな書き方では、低音がまったく出ない、とイメージされそうですが、それなりに低い音はでます。 ただ、通常音量で腹にビンビンくるような、ドロ〜〜〜ンとした低音が出ないと言う事で・・・好きなので(^^; いったん低音は、おいときましょう!www(^^; この20M、もっとも特徴的なのは、ユニットのレイアウト。3wayのほとんどは、縦に並んで配置されている。 3wayとしてのワイドレンジは感じた。そのワイド感だが、レイアウト通りと言うか、横に広がる。 これには、聞き慣れないというか、すこし驚かされた。そしてもっとも驚いたのが、 リスニングポジションが多少変わろうと、ボーカルがビシッと「 定位 」する。 2wayや、縦配置の3wayでは感じられない、音の出方。 この部屋では無理だが、3メートル以上間隔を空けて、聴いてみたい!とも思った。 そしてこのレイアウト、最後の写真のようなセッティングで使う事もできる。 これだと、一般的3wayのように、縦に音が広がってきた。 ノーマル状態(密閉)の音質は、同メーカーだけに10Mに似てる。 厳密には、10Mより中域の張り出しが大きく、少しだけ低い音も出る。 全体的バランスは、中域マシーンという感じだが、低域のキレ込みはいい。 このスピーカー、あまり鳴らしてなかったのかな?ユニットはほぼ新品!?と感じたほど、 中域よりの音が、エージングにより、かなり改善された。 エージング前は、洞窟音・ボーカルがエコー気味だったが、ウーハーをしっかりストロークさせ、エージングしたおかげで それもだいぶ減少した。バスレフにするとさらに減少し、フラット感が出る。 まだまだ変わりそうな予感もする。 この20M、10M同様少し音量を上げて聴くと、能力が発揮される。また、大音量でもブレが少ないのは優秀だ。 バスレフと密閉。バスレフにした方が、バランス感はイイと思うが、小音量だとあまり変わらない。 20Mの魅力は、やはり3wayの不思議なワイド感ですかね。縦・横、自由にセッティングできる。 嫌味が無い低域、キレ・スピード感は、バスレフには無い密閉だけの魅力だな、と感じます。 ちなみにコメントの10Mとは、ノーマル10Mの事で、 私がチューニングした10Mは、小音量でもバランス良く、低音の量感も感じやすいです(^^; 最後に。 密閉は、やはり密閉設計なのか、バスレフにしても劇的な変化を望めない物が多いようです。 ダイヤトーンのDS-66は激的でしたけどね。 私が密閉で優秀だと感じるDS-15B。これもバスレフにした時、激的な変化はみられなかったが 低音が最高です。全体バランスは高域よりで少しキンキンするが、ヘタなバスレフより、よっぽど量感があり、 また、キレのある低音がでます。 マグネットが大きく・強力で、低音に関しては1000Mより余裕で感じられる事でしょう(^^; それほど、すごいユニットだなっ、と感じ、最後まで自作SPに装着するかどうか悩んでいました。 今回は、ユニットの力にも、おおいに左右される所がある、と実感する事となりました^^ マグネットが、でかくて強力 = いい音 とは限りませんがね。 |