●2021.8.3毎日暑い日が続いていますね。オリンピックで活躍してる日本選手
の応援で、さらに熱が入りヒートアップしています!さて、今回ご紹介するのは
JBL43シリーズの中でも人気機種、ブルーバッフルが特徴的なMKIIです!
4310に始まったシリーズは現在も続いていますが、その継承され続けた音質
はMKIIが最後とも言われてます。製造がカルフォルニアではなく中国なので
ちょっぴり雑な所は残念ですが、ブルーバッフルがいかにもJBLらしい貫禄ある
姿です。そんなMKIIを、今回はオールアルニコ仕様とスコーカーアルニコ仕様
の2セット製作しました。もちろんどちらもフルレストア・フルチューンで最高音質
です。43シリーズの頂点カスタム、どうぞご覧ください。
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●まずは1セット目。こちらのキャビネットを使い、オールアルニコ仕様に仕上げていきます。80年代オールドJBLの青はもっと薄いですが、MKIIだけ見てると見慣れてくるもんですね。わるくありません。
●全てのパーツを丁寧に外していきます。背面にあるターミナルの取り付け板が外れないよう、ネジ留めになってるなど少しずつ改良されてます。ただポートが振動で外れやすかったりネジがゆるかったり、パーツが斜めや青色に微妙な違いがあるなどの中華点もあります。
●今回取り掛かるのはまずここ、ターミナル。間隔が狭すぎて操作しにくい、大型バナナプラグを装着できないとのご依頼を受けたので改良します。
●外しました。他のモデルと違い、MKIIのターミナルは径も太く良質なパーツが使われてます。社外品に交換する必要はありません。
●まず穴を埋めるため、内部に板を貼り付けました。調整用のプラ筒を外せば、15mmの板厚でも取り付けできます。
●板の接着が乾いたので、表からエポキシパテで穴を埋めました。再度穴あけするので、カチカチに固まる素材なら何でもいいです。
●仕上げにはいります。通常の幅はこんな間隔ですが、これを下のような幅に改良します。左右で約11mmあけました。
●位置が決まったの穴をあけます。一般的なターミナルは8mmとか10mmですが、JBL純正シャフトは微妙な11mmでした。11mmターミナルまれにあります。10mmでごりごりやれば入りますが、11mmを使うのが無難でしょう。 最後に切りかき(矢印)を入れます。
●背面も丁寧に塗装して
●ターミナルを取り付け、位置の改良ができました。すごく使いやすいです。こういうシンプルな改造は簡単そうで以外に難しいです。元穴をしっかり埋めるのがポイントですかね。
●さて次はフロントバッフルを塗装します。世界に一台しかなMKIIを目指し、オーナー様と色味の打ち合わせを何度もおこないました。丁寧にマスキングします。
●塗装の完成。かっこいい!ポートもしっかり塗りました。最初艶消しにしましたが、ちょっと白っぽくなりすぎたので純正と同じ2部艶で仕上げました。オーナー様のお車と同じ色だそうで、すごく粋ですね!一番右が純正青です。
●キャビネットの木目はプレミアム仕上げ、ユニットをオーバーホールして、ネットワークは一から作り直し、全てのパーツが完成です。
●ユニットはウーハーが123Aー1、スコーカーがLE5−2、ツィーターがLE20のオールアルニコ仕様。どれも極上ユニットですが、特に123Aー1は再着磁済み。上から下までしっかりでる最高品質です。
●8mmのナットを使い純銅単線をホールドしました。
●ネットワークを取り付け、吸音材を調整し
●最高のユニットを取り付けます。
●今回世界に一台のMKIIということで、オリジナルのカスタムプレートも候補に挙がりましたが、
●純正のオレンジラベルプレートを使う事にしました。

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