●今回はヨーロッパ製品、イタリア製で
ZINGALI OCM 106 OMNIRAY CONTROL MONITOR
ジンガリOCM-106 オムニレイ コントロール モニター の登場です!
まずはこの巨大なホーンに目を奪われる独特なデザイン。さすがイタリア製。
おもわず指を突っ込みたくなるほど奥行きの長いホーンは、見ただけどんな
音がでるのか聴きたくなるほどです。こちらはホーン部はツィーターで、奥に
ドライバーが装着されている。合わせるのは17cmコーン型ウーハー。
ヨーロッパ製品はプラコーンのウーハーが多いですが、こちらは紙コーン。
このあたりもホーンに合わせた狙いかもしれません。
高級感漂うウッドホーンスピーカーのジンガリOCM-106(以下106)ですが、
今回は全体的なレストアに加え、ヴァリアスクラフトが得意とするスペシャル
カスタムを施します!それではどうぞご覧ください。 U |
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●正面から。とにかくかっこいい!まさに自作にしかできないようなデザインをやってのけるのがイタリア。さすがフェラーリ、ランボのお国柄ですね。サランネットは極薄でウーハー埋め込み型。 |
●フラッシュで撮りました。置くに十字のイコライザーと銀色のドライバーが見えますね。 |
●背面はこんな感じ。わりと大きめのポートが目につきます。ターミナルはバイワイヤ仕様。一般的な部品を使ってるのがやや残念。 |
●横から見るとこんなに奥行きがあります。(約320mm)長いホーンを装着するために必要な長さですね。何材かわかりませんが、ツキ板が使われてるようです。奥行きあるスピーカーを見るとDENONを思い出します。 |
●こちらも高級スピーカー、ダイヤトーンの2wayフラッグシップモデル、DS-A3です(左)。ユニットもキャビネットも似たようなサイズだったので並べてみました。この時期のダイヤトーン、デザインや色使いがもの凄いお洒落ですよね。レストア&チューン待ちです。 |
●さっそくばらして内部検証に入ります。奥行きのあるスピーカーは寝かせるとこんな具合になりますね。なんか懐かしい。 |
●前面のネジは全て六角ボルト。この六角、木ネジではなくボルトなのにやけにきついと思ったら、矢印部、ネジ頭とホーン凹のサイズがほぼ同じで精密に作られていました。 |
●ユニットを外しました。わりと素直に外れてくれました。ぱっと見目についたのがケーブで良い品が使われてます。内部は分厚いスポンジ(白)で覆われてました。朽ちたウレタンエッジがちらばってます。 |
●スポンジをよけてみると側板が見えました。ヨーロッパ製品ではサイドに振動制御の為のスポンジが貼ってあるのをみかけますが、こちらは貼ってありませんでした。 |
●ただこのサイズでこれだけの厚みを持たせているので、貼らなくても十分強度があるのでしょう。サイドも背面もブ厚いです。下側に文字が掘り込まれていました。ものすごく残念なのが、これ金属ではなくMDFでした。けっこう重かったので金属かとも思いましたが塗装でした。そう考えるとSX-V1は凄いコスパですね。 |
●ユニットに入ります。こちらはウーハー。実測16cmなのですが、ネットで調べると170mmと書かれているのが多い。まあほぼ16cmウーハーです。エッジはウレタンで、こちらは交換されてました。紙コーンなのでもう少し丁寧に貼ってほしかったです。 |
●マグネットはわりと大きめで、厚みは一般的サイズ。フレームも一般的なスチールタイプ。圧抜きの穴があいてますね。中にゴミが入らぬよう網が貼ってありました。紙コーンの特徴でもある広がりやすくつっぱり感のある音質でした。 |
●そしてこちらがホーン部分。ホーンは木材が重ねられて成型されてます。こういのを作るのは日本人かイタリア人くらいでしょうかw とにかくかっこいいです。このサイズで広がりも十分に感じられる。癖が無くマイルドでわりと元気な音質でした。 |
●メンテナンスの為に分解しようとしましたが、何か接着やらボルト留めかネジを外してもびくともしませんでした。強引にこじ開けると壊す恐れもあるのでやめときます。+ネジはすべてポジドライブでした。 |
●背面にうつります。まずはターミナル(カバー)を外します。こちらもポジドライブネジ。普通のプラスドライバーでも回せますが、専用品はなめないので安心できます。 |
●外した瞬間、重さが伝わってくるほど巨大なコイルが装着されてました。ネットワークです。12dB/oct+6dB/octのシンプルな構成。部品はグルーで付けられてますが、両方ともコイルが宙ぶらりんでした。巨大なコイルにはよくある症状ですね。 |
●背面板もこんなにブ厚い。もし前後が金属だったら、重さ何キロになるのでしょう。 |
●部品を全て外したら、まずはキャビネットの補修に入ります。このツキ板薄めなので、機械で削るとすぐに下地がでそうです。なので手作業で慎重に進めていきました。 |
●深く削ると下地がでる恐れがあるので、このへんにとどめておきます。補修痕は多少残りましたが、何もしないよりはだいぶ良くなったと思います。 |
●このような傷は埋めて補修。もし全体に傷が多い場合、このタイプはカラーニス等で全塗装し直したほうが綺麗になりますが、大変な作業にもなります。 |
●ホーン部の傷も補修しました。
次はお待ちかね、カスタムに入ります。
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