●2007年12月2日東京・品川、ミューズの方舟主催「 自作スピーカーコンテスト2007 」に初めて行ってきました。
OFF会程度の、こじんまりとしたイベントかと思いきや、凄い数のギャラリーに驚きました。
ステレオ誌・コンテストより、遥に大人数です。
●左上・茶色のドアより、途中入場した私に、ギャラリーの視線が刺さってきた。お騒がせしました。
●10人の出場選手の中、知り合いである、もっさん事森君は、7番目の音出し。
遅れて参加したのですが、タイミングよく聴く事ができました。
大勢の前でのトークが始まります。やっぱ君は喋りがうまいよね。会場からドッと笑い声が響き、いい雰囲気です。

森君の作品をいきなり聴いた訳だが、ユニットはFOSTEX FF125K。ユニットの特徴か?やけにメリハリある音でした。
癖は少なく感じたが、中・高域の比重なので、低域が少し物足りなくも感じます。ユニットの選択を間違えたかな。
●これはSさんという方の作品で、名前がZ4321。好きなフェアレディZ「 Z432 」から取ったそうで、
4バルブ・3キャブ・ 2ツインカムにちなみ、4ダクト・3キャビネット・2ダブルバスレフ+1ユニットと、凝ったお名前と作りです。
フェアレディZと言えば、特に印象に残るのがレース仕様車。ブラック&オレンジのボディにゼッケンが入ったやつ。
外装もそこまでしてくれれば、さらにインパクトの強いスピーカーになったかもしれませんね。
Sさんは、ステレオ誌コンテストといい、コンテスト関係にとても積極的で、関心しました。

写真を取り忘れるほど、自作有名なI氏やK氏との話に夢中でした。
作品の一つ一つに触れていき、どれも自作らしい味のある作品ばかりでした。
中でも一番気にいったのは、高さ1m位で、こげ茶のバックロード?です。名前は確認しませんでした。
●このコンテストは、課題曲を2曲(楽器のみ)鳴らし、その後自由曲を2曲鳴らします。
残念ながら、最後の3作品しか聴けませんでした。

恐竜みたいな、でっかいバックロード・ユニットはFE126Eを使った作品。
中域に独特の「 つっぱった 」癖があり、ピアノがこもってます。セリーヌ・ディオンの曲では、ボーカルにザラツキが出てました。
全体的に迫力はあるが、低域がボーボーでキレがありません。こういうのが、バックロードらしい音なのかもしれません。
私好みの音ではありませんでしたが、会場の評価は高かったようです。

そして最後に聴いた細長のスピーカー、これもユニットはFE126Eで、バックロードホーンです。
こちらは先ほどのスピーカーとはうって変り、落ち着きのある上品な音で、
中域の癖も控えめでバランスも良く、私好みの音でした。
バックロードホーンと一概にいっても、作り方によっては、様々な音がでるようで、勉強になりました。

最後に。
このコンテストの特徴は、一般視聴者が審査員となり「 採決 」する事。
音質 」 「 アイデア 」 「 ルックス 」 「 総合 という4部門がある。
これは人数が多ければ多いほどおもしろくなり、フェアでもあり、とてもいいと思いました。
作り手にとっても参考になるだろうし、自分の評価にも納得できると思う。なにより参加意欲も沸いてきますね。

弱点に感じたのは、「 鳴らす順番 」。一番最初のものは、印象が薄れ、休憩後や最後のほうが耳がリセットされ、
よく聞こえてしまう場合もある。ここが運命の分かれ道かもしれません。
みなさんの評価中、もっとも票を集めた作品は、約100人中26人でした。
特別偏っているわけでもなく、それぞれの好みに別れた結果、どれもいい作品だったと言えます。
とにかく、短い紹介時間の中で、インパクトも与える事が大事なのかな、そんな感じもしました。

始めての会場に足を運んだコンテストですが、こういう世界もあるんだなと感心させられ、
とても素晴らしいイベントでした。今後ますますの発展を、大いに望む所存です。

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