●インターコネクト(RCA)ケーブルを作ります。
使う材料はこんな感じ。
線材にはWestern Electric
プラグはノイトリック
ビニールケーブル
シールド材等A
●20AWG・WEのブラックエナメルです。
ダブルシルクのNOS(未使用品という意味)。
ここが今回のRCAを作る上で、最大の特徴になります。
これは古い、いわゆるヴィンテージで
デットストック(未使用のまま保管されていた)線材になります。
4,50年は経っているのか?外装被覆も比較的綺麗です。
WEの実力、聴かせていただきましょう。
●ビニールケーブルにWEを入れていきます。
WEは軽くよってあります。
ギリギリサイズでそろえ、なお内部に網編シールドを入れてあるので、中々入らない。
WEをタコ糸で縛り、引っ張り出すような事をして、ようやく貫通させました。
いきなりの困難・・・。
もう少し径の大きい外被覆のほうがいいみたい。
●内部シールドを引っ張り出すとこんな感じ。
●さらに外装も銀メッキ網編シールドで覆ってやります。
これでダブルシールド。
せっかくシールドするなら、これくらいはしなくちゃね。
ただ径が太いので、網目がわりと広がってしまいました。
●網編シールドを全て被せたものが下。
ここは簡単でした。
●このシールドは通電するので、熱収縮チューブで覆ってやります。
透明タイプの8Φ。
これで機材に接触しても、ノイズを拾わないし安心もできますね。
●見難いですが、ヒートガンで収縮完了。(下)
●ノイトリックのプラグは色分けがないので、
この時点でカラー熱収縮チューブを通しておきます。
濁らない透明のチューブもありませんが、
発色の良い赤い収縮チューブも、中々無いですね。
どうもピンクっぽい物が多いです。
赤のビニールテープが一番発色が良いが、
そのままだとベタベタになるので、上から透明チューブで覆っても、
結局は濁って発色が悪くなる。
写真の物は発色が良く見えますが、透明だった・・・
理想は遠いです。
●ヴィンテージの線材には、ヴィンテージのハンダで決まり!
と言う事で、奮発し
Kester Vintage44(ケスター)のヴィンテージものをロール買いしました。
こういうこだわりも、自作ならではです。
しかっし、このハンダは高い。m換算で500円なり。
●線材をプラグにあわせます。
ノイトリックは値段のわりに、音には定評がありそうで購入してみました。
ただアース側に穴があいていないなど、使い勝手は悪いです。
●ハンダ付け完了。
●プラグのツメをケーブルにかませます。
このツメもなんか安っぽい。うまくかませるのにひと苦労。
●キャップをはめます。
ハンダ付けする前に、先にキャップをケーブルに通しておきます。
忘れると、やり直しになってしまいます。
●プラグに色分けが付いていないので、先ほど通しておいた熱収縮チューブをここで付けます。
このチューブ半透明赤なので、下に赤のビニールテープを巻いて上から収縮。
これでだいぶ、発色が良くなりました。
●太さは約7mm。
●完成!
WEを本体のケーブルに通すのと、アース側のハンダ付けに苦労しましたが、
それ以外はスムーズにできました。

インプレですが、だいぶ前WE線材物を使った事があり、その時どうも・・・でした。
そんな経験がありますが、今回のWEはどうだろ?
正直あまり期待していませんでしたが、音を出した瞬間、
わりといい感じで驚きました。
分解能力も高く、メリハリがある。適度な艶もあり、空気感も抜群。
ただ低域がいまいちです。
多少感心しました。
以前のWEはハズレだったのか?
見た目は近代的なRCAですが、中身はバリバリのヴィンテージ。
一度は試してみたい代物ですかね。
●こちらは外装の被覆を、マイラー配合シールドチューブにしてみました。
電源ケーブルにカーボン入りのシールドチューブを使っていますが、マイラーは初めて使います。
マイラーとは初聞きですが、フィルム的な素材で、クローム色でキラキラしています。
どの程度のシールド効果があるのは解りませんが、見た目は中々です。
外来ノイズのカット、ケ-ブルから発生する迷走電流の吸収、
輻射ノイズの遮断を実現したハイグレ−ドチューブとのこと。
●UP
太さ約8mm。
●上が銀メッキ網編シールドに、透明収縮チューブを覆った物。
下がマイラーチューブ。
マイラーの方は、見た目通電しそうですが、通電しませんのでむき出しのまま使いました。
カーボンの方がツルっとしたさわり心地ですが、マイラ―も見た目ほどは、悪くはありません。
●一番下のRCA、太いですね〜。片チャンネルダブルの自作品。
中身の線材もひと工夫しました。
詳細はのちほどUPします。

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