●↓Reference ONE との違いのみ赤表記。
INFINITY Reference 10 1993年(1996年) \60,000円(ペア)\56,000円(ペア)
メーカー解説:
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式
使用ユニット 高域用:1.9cmドーム型 ・低域用:16.2cmコーン型(15.2cm)
再生周波数帯域 55Hz〜25000Hz
インピーダンス
出力音圧 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 4.5kHz(4kHz)
外形寸法 幅230×高さ360×奥行225mm(187) 約L
重量 5kg
●↑箱の奥行き4cmの違いは微妙だが、ネットワークの違いは感じやすそう。
●今回はインフィニティ・リファレンス10

この機種も似たようなものが
色々あって迷います。
さっそく音を聴きたいところだが、
ご覧のようエッジが×
なのでまずはエッジの貼り替えからおこないます。
●REFERENCE10のプレートが
他のスピーカーとの差別化です。
●10はターミナルも高級になってた。
●ユニットを外します。
WFは六角、TWは+
簡単に外せます。

ONE同様、ユニット部分(箱)は
トリマーで彫り込んである。
●まずは回りのプラカバーを外すのだが、
がっちり接着されてるので、
割らないよう気をつけました。
●カバーが外れたらボロボロのエッジをはがします。
べとべと系なのでわりと大変でした。
●綺麗になりましたね。
●今回はこちらのウレタンエッジを使います。
径が小さいからか?
それほど硬くなかった。

念のため、裏側に液ゴムを塗りました。
これで+5年はもつと思うが、
品質も維持できるメリットがあります。
●貼り替え完成。
コーンの内張りです。
純正同様外貼りにする場合は、
コーンに付いたエッジを綺麗にはがさず
ガイドとして残しておいたほうがいいでしょう。

ただしダンパーやエッジに負荷がかかるので、
迷わず外貼りにしたほうが無難でしょう。
●他の機種同様、
ここにネットワークがありました。
基本に忠実な数値です。
●で、完成!! 艶消し仕上げ。

●エージング無しでさっそく音出し
まずは一言
「 リアルだなァ 」

ソースによっては、高域に少しシャリを感じる時がある。
シャリが強い分中域・声の輪郭はシャープで、
リアリティのある声質を堪能できる。
アメリカ製らしいエッジの効いたメリハリある傾向で、
スッキリした定位の良さは好感もてる。
このあたりはネットワークの影響が強い。
コイルとコンデンサーできちんと12db/octに
セッティングされたネットワークは、
音が団子にならず中域がスッキリしてる。
部品の品位に関らず良いセッティングですね。

そして肝心の低域は、小型密閉のわりには
体感できる音がしっかり出てる。
低域が軽くないので、
全体のバランスも良く感じる。
中々優秀なスピーカーです。

リファレンスONEの音色は忘れてしまったが、
こちらの10のほうがいいような気がするのは、
やはり低域がしっかり出ているせいかもしれません。

背面ターミナルもワンタッチのものより高級感があり、
視覚がいいと音も良く聴こえてくる。
このスピーカーはDS-500のように構えて
聴くのではなく、寝そべりながら肩をはらずに聴ける。
手軽に密閉を楽しみたいのであれば、
うってつけの製品でしょう。
いずれにせよ、日本の音とは一味違う
異国漂う音色でした。
●さて、写真点数が少ないので抱き合わせ。
続けて
 ONKYO D-S9GX のご紹介です。

以前S7GXはやったことがあり、
このS9GXは気になってました。
箱から出してみると、あれれ
「 以外に小さいなァ 」
それが第一印象でした。

調べてみると、サイズはS7とほぼ同じでした。
ではどこが違うのか?
さっそくはじめましょう。
●ユニットを外します。
ネジは全て+
簡単に外せます。
●ユニットを外しました。
吸音材からネットワーク(コンデンサーのみ)
まで
S7GXと同じです。
●で完成! 艶消し仕上げ。

そして音出し
まずは一言
「 悪くはないんだが雑 」

パッと聴いたとき悪くはないが、
じっくり聴きこむと雑味が気になってくる。
これはS7GXと同じでネットワークが原因。

バランスは悪くないのだが、
たまに不快に感しるときがある。
たぶんウーファーがスルーだからでしょう。

中域、良く言えば情報量が多いだが、
悪く言うと団子で雑味が多い。
まとわりつくような不快感がある。

さっきまでインフィニティ・リファレンス10を聴いており、
高域のシャリ具合は同程度なのに、
なぜかこちらは耳につく。

低域はタイトで、ブーミーな箱鳴りはほとんどない。
ポートを絞りすぎてるようなバスレフのフィーリングだが
量感も多少あり、軽すぎないところはいい。

総じてパッと聴いたときの第一印象だが、
S7GXのほうがいいように感じた。
値段が高かろうがユニットが良かろうが、
どんなにコストをかけた作りでも、
ネットワーク ”がダメだと全てが台無し。
逆に安〜いスピーカーでも、ネットワークがいいと
そこそこ鳴ってくれる。
そんな典型的例のスピーカーです。

最後に。
S7GXもそうだが、今回のS9GX、
このままでも使えるが、これは
チューニングベースに最適なスピーカー 」です。
そしてS9GXは、想像以上に高級感あるのが長所。

しっかりしたネットワークを入れてやれば、
まったくの別物、高級スピーカーに変身するでしょう。
それだけ、元々のポテンシャルが高いということです。
インフィニティは解りやすく、
廉価版の値段だが、ネットワークはしっかりしている。
だからS9GXよりも2回りくらい大きなスピーカーに
感じます。
そんなところが「 外国製は凄い! 」なんて
言われると原因なんでしょうね。
車も似てます。
できるけどやらない、それが日本人なのかもしれません。
次回、レアスピーカーの登場(予定)です。お楽しみに♪
●↓S7GXとの違いのみ赤表記してみたがほとんど同じでした。
ONKYO D-S9GX 2004年  円
メーカー解説:
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式
使用ユニット 高域用:2.5cmドーム型 ・低域用:13cmコーン型(12cm)
再生周波数帯域 50Hz〜35000Hz
インピーダンス
出力音圧 85dB/W/m
クロスオーバー周波数 6.5KHz
外形寸法 幅164(158)×高さ281(267)×奥行244mm 約8L
重量 4kg

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