●前回UPしたインフィニティEL。それと同じかと思っていたら、一周り大きかったのがこのインフィ二ティONE。
詳しく書くと
REFERENCE E-L 幅190×高さ295×奥行170mm 重さ3.5kg クロス5.5kHz
REFERENCE ONE 幅230×高さ362×奥行187mm 重さ 5kg クロス 4kHz(これが今回)
こうなる。
パッと見一周り大きいのは歴然だが、浅めの奥行きはほぼ同じなので、使いがっても良好です。
どーんと奥が長いやつは設置し難いですよね。
どちらも同じ密閉方式だが、一周り大きいONEは、必然的に低域を期待してしまう。
infinity REFERENCE ONE 1996年 56,000円(ペア)
メーカー解説:
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式
使用ユニット 高域用:1.9cmドーム型 ・低域用:15.2cmコーン型
再生周波数帯域 55Hz〜25000Hz
インピーダンス
出力音圧 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 4KHz
外形寸法 幅230×高さ362×奥行188mm 約L
重量 5kg
●さてさっそくレビューにはいりましょう。まずは一言
「 おんなじジャン! 」

箱から出してすぐの視聴だが、どうやらエッジが硬い感じがする。
これは前オーナーが補修したらしいのだが、エッジにボンドは止めて欲しい(TT)
完全に本調子はでてないでしょう。

低域の出方や量感は今のところほぼ同じ。
中域は少し明るくなり、エネルギー感が強くやや前にくる。
高域の質は似てるのだが、ONEのツイーターは厚みがあり、透明感・爽やかさでは一歩譲ると言った感じ。
まだメンテ前の状態で、今のところ大きさの有意性は感じられません。
まずはエッジですね、とりあえず内部を検証してみましょう。
●ウーハーは六角、ツイーターは+ネジ。
●ユニットを外しました。
前回のEL同様、綿が詰められてます。
ELは150とか200%といったノリだったが、このONEは
70%といったところ。
こういう作戦なのか?
●吸音材の綿を取り除くと、ネットワークが顔を出します。
ケーブルも相変わらず、わりといいものが使われてます。
●背面ターミナルを外すとネットワークが。
部品はごく普通。TW・WF共に12dB/oct。
●パッと見は普通のソフトドームっぽいのだが、
なにやらスポンジのような素材です。
触ってみるとけっこう硬くてしっかりできてます。
マグネットは普通サイズ。
●ドームUP。
このスポンジが吸音してるのか?
だいぶ厚みのある音で、ダイヤトーンを彷彿させます。

ここの音質が、ELとは決定的に違うところでもあり
キャラクターを構成するのに、大きな影響を与えてます。
●ウーハー。
マグネットはやや小さめ。
それ以外の見た目は、いたって普通ですね。
プラコーンの逆ドームは、見た目的にも
ナチュラル傾向に感じてしまいます。

さてこの写真はウレタンエッジだが、コーン側
凸の段差部分、黄色いのが艶っとしてるのがおわかりでしょうか。
(ちょっと見えづらいですね)
それがボンドであり、けっこうガチガチで
エッジの動きもさまたげてました。
●でエッジを補修(のちに張り替え)
ツイーターは分解・清掃、ネットワークはまだノーマルです。
●ユニットを取り付け
●完成!外装はシックな3部艶仕様。
でも配合はいつも適当なので、半艶くらいになったかな。でも上品に仕上がってます。

さて、軽くエージングをすませ音出ししてみると、低音がきちんと出るじゃないですか。
ただ中・高域のエネルギーが強めなので、全体のバランスは一回り小さいELと、あまり変わらないといったところ。
こちらの方がボーカル向けですね。
やや日本仕様に変更されたのか?という感じもしました。
ONKYOのM55と比べてしまうと、低域が物足りなく感じるが、
中・高域はわりといい塩梅、バランスがいいから不満はあまりでませんでした。

ツイーターの違いとネットワークの違いは中域に表れており、
こちらはスッキリ感がアップ、やや前に出るので臨場感もアップしている。
どっちがいい?
どっちでもいいでしょう(笑
インフィニティ、外国の音!っていうのを味わいたいならELかな。
でもこれもインフィ二ティ、DENONやONKYOとは一味違いますね。
ダイヤトーンのDS-500と聴き比べをしたかったのだが、山積み段ボールの中から
DS-500は出てきてくれませんでした。近々ひっぱりだします。

最後に。
なにがどうとはっきり言えないのだが、なんかいいんですよインフィニティ。
けっこう私のツボなのかもしれません。アメ車好きですし。
このタイプは他にバスレフもあり、微妙な差のものもありそうですね。
大きいトールタイプも含め、まだ何台か所有してるので、おいおいUPしてきます。
今回のインフィニティONE、密閉らしい密閉の音であり、日本人に馴染みやすい音色でもありました。
さて次回は超レア?なスピーカー。まだまだ密閉続きます、お楽しみに♪

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