今回は久々の外国製、超メジャーなBOSE。
外製でフルレンジって言ったら、すぐにBOSEがピンッときますね。

比較的新しい製品だと思っていたが、調べてみるとすでに生産終了。
発売は1995年なので、もぅ15年選手。
101は超メジャーなスピーカーで、現在でも新品購入できる。
だが実は、生産終了していた。現在のラインナップで小型の物は、161と125になる。
生産終了の文字を見ると、なんだか悲しくなりますね。

私がBOSEを知ったのは子供の頃、とんねるずがTVで「 スピーカーは!ボーーーズ! 」と、言ってたのが最初です。
それから何年かが過ぎ、初めて購入したBOSEはモデル201。
渋谷ビックカメラでの購入だが、その他候補に、BOSE101、JBLのCONTROL1、216などがありました。
一応候補は選んだものの、胸の奥底にある憧れから、BOSEにほぼ決めていました。
それで101よりは、大きい201のほうがいいだろう!と単純な動機での購入です。
家に到着し、さっそく天井にブラケットを設置、201を取りつけました。
わくわく音出しの瞬間です。
だが予想は大きく外れ・・・・なんだこれ? ぜんぜん低音でないじゃん! JBLにしとけばよかったよー(TT)、と後悔。
そんな、がっかりした記憶は、今でも鮮明に覚えてました。
前フリはこのへんで。

この121Vは縦置きタイプで、ただの121は横置きタイプ。
BOSE製品はほとんどが、壁や天井に吊るす事を前提に、設計されている。
だからこの121V、数も少ないし、ある意味希少かもしれません。

ユニットはBOSEの定番である、11.5cmフルレンジ。
BOSEのもう一つの印象として、音響迷路が浮かんできます。
この121V、音響迷路は施してあるのか?木箱の鳴り方はどうなのか?
などなど、興味もつきませんが、さっそく始めたいと思います。
BOSE model 121V 1995年 約\50,000
メーカー解説:
方式 バスレフ・エアロフレアポート方式
使用ユニット 11.5cm コーン型フルレンジドライバー
再生周波数帯域 推定 55Hz〜20kHz
インピーダンス
出力音圧 推定88dB/W/m
クロスオーバー周波数 無し。補正回路付き(ネットワーク)
外形寸法 幅190×高さ260×奥行200mm
重量 1台 4.3kg
始めに音出し、まずは一言。
 「 品のある音で、バランスいいですねー 」

高域
繊細で透明、分解能力もある。
刺さるような嫌みもなく、綺麗な音ですね〜。

中域
ここも綺麗ですね〜。凸凹は、かなりニュートラル。
変な癖もないし、いつまでも聞いていたくなるような、落ち着きある音色です。

低域
ユニットサイズ、箱のサイズ同等、と言ったところでしょうか。
低い音は多少感じられるが、綺麗な中・高域に、少々かき消され気味。
ただそれほど、物足りなさは感じません。
ポート周波数はいくつでしょう? けっこう絞り気味の感じがします。
絞っていてもフロントポート。伸びも多少感じられ、キレ具合は中々いい。

全体音
簡単に言うと、クリアー質が強い綺麗系。
ただバランス感は、きちんと取れている。
周波数特性図があるのなら、きっと中域が、凹カーブになってる事でしょう。
小口径という事もあり、ドスドス感の重低音は期待できない。
ただそれを差し引いても、この中・高域の透明感は、特筆できるものがある。
小型フルレンジのお手本ですね、これは。

単品ユニットを購入し、重い腰を上げて作るくらいなら、
これ買ったほうが、よっぽど満足感が得られると思う。それだけの実力者です。

記憶の印象だが、111ADも結構、低域の量感があたっような気がします。
ただ箱がプラなんで、その影響も考えられるが、横に並べ聴き比べてみたいものだ。
この121V、特別悪く感じるところはないので、チューニングの必要はないでしょう。
それでは、内部検証に入ります。
まずは箱を寝かせ、ユニットを外します。と思ったら、* 型タイプ(ヘックスグローブ)
以前、インフィニティをメンテしたさいに購入したドライバーだが、ターミナルカバー部はサイズが合わなかった(^^;
で、作業を一時中断し買いに行く。
5種類ほどあったので「 こんなもんだろっ 」と購入したらサイズ違い(TT)
めんどくせーなんて思いながら、再び購入するはめになりました。

ユニットを外すと、いきなり蓋のような金属カバーが。 そこにはマグネットもついており、分離型?のキャンセリング方式になっている。
BOSEのユニットは、エッジの裏側が解放されてなく、小さな穴が空いてるだけです。
そんな構造の上このカバー、抜け道はあるのか?と心配になるほどです。
ようやくターミナルカバーも外せました。箱材はMDF。裏にはネットワークが付いてます。
箱の内部は、さきほどのカップ型カバーを固定する為、兼、補強バーが取りつけられている。
それ以外のギミックは無く、ポートも普通でした。 吸音材はフェルトが一周に貼られており、箱鳴りは極力抑える、方向のようです。
で、新たな発見がありました。それはネットワーク!です。

 以前はまともに見もせず、上と下をカットしてるなどと言ってしまったが、実はこれ
中域を凹にする為の”
補正回路 ”でした!
びっくりです!BOSEがこんな事をやっていたとは、驚きました。
 私はネットワークの改造はもちろん、フルレンジでさえ補正回路を作り、常によりよい音を目指してます。
私のやってる事は、ちょっと変わってんのかな? なんて思えた事もありましたが、
いい音を作る為なら、なんでもあり、そんな考えでした。
そんな我流だと思っていた技術を、BOSEがやっていたなんて!
ちょっと認められた気分になり、なんとも嬉しい。BOSEが好きになりました! これからは、BOSE贔屓でいきましょう!(笑
箱の補修に入ります。車の内装にも使われている、バーズアイメープル。そんな高級志向は、BOSEの特徴でもあります。
ただこれは、リアルではなくシート。 だから割れたり、剥がれたりしてる物を、多くみかけます。
 私のこれも、傷が多く、所々欠けていたり、剥がれてました。
剥がれについては、日本の風土まで考えていなかったのか、接着材が弱いものでした。

↑上の左、底の端を少々拝借し、その後突き板を貼り塗装(上真ん中)。
 上の右、ここは上部・後ろの角。切り取ったシートを移植し再塗装した。パッと見、分からないレベルに仕上げました。
本体のグレー部は軽く塗装し、傷を目立たなくします。微妙な色合いで、中々合わせずらかったが、だいぶ綺麗になりました。
底にコルクシートを付け。鏡面部は磨きをかけます。 剥がれそうな所は、熱を加え再接着した。
だいぶ安心できると思うが、最初におこなった後ろの角、熱が高すぎて、すこし濁ってしまう。注意が必要です。
で、完成!!!
新品までとは言えませんが、かなり綺麗になりました。
最後に。
BOSEって101しかり、201や301など、壁掛けスピーカーを連想してしまう。
だからメインにBOSEという考えにはならず、リア用と考えるのが、一般的だと思われる。
 私はそんなイメージだが、BOSEも一応、363や464などのフロアタイプがあります。
そしてこの121Vも、縦置きフロアタイプ。
洒落た外観、小型で防磁なので、寝室にサブ用とか、パソコン用にもいいかもしれません。
そしてなによりも・・・”
ブランド力 ”が決めて。

男「 俺ベンツに乗ってるんだ 」
女「えっベンツ。すご〜〜い!」


なんて会話を耳にした事ありませんか?
ベンツと言ってもピンキリですが、下位クラスでもそれなりの値段、一般的には高級車でしょう。
ただそれよりも、ここでは値段じゃなく”
ブランド力 ”が決めてなんです。

所有する喜び

それが、この121にはある。
そんな差が、自作との差のような気もします。

もちろんブランド力だけで、どうこうなるものではありません。
ユニットの”ポテンシャル ”が高い。箱が”工夫 ”されている。
それら全ての要素が合い交り、はじきだされた結果ではないでしょうか。
 BOSEはまさに、「
創作の賜物 」かもしれません。
長年に渡り、販売し続ける事ができたのは、実力が認めらたという結果。
 フルレンジ好きなら、一度は所有してみたい、そんな価値が十分にあります。
自作に対する考え方も、変わるかもしれません。
・・・いきなりBOSEが好きになり、ちょっと褒めすぎでしょうか(笑

さてさて、踏ん切りの悪い〆方でしたが、
実はこのユニットを使い、”自作箱を作る! ”という続きがあります。次回をお楽しみに♪

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