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●今回はONKYO M55、最終チューニングバージョンの紹介です。
M55は数少ない密閉のなかでも、グレードの高い音質を奏でる。
特に密閉ならではの弱点と言える低域は、質・量感ともに不満の無いレベル。
だが中域の響きに違和感を覚えチューニングを始めた訳だが
このM55はツィーターを交換したので、中・高域の解像度はかなり満足できるレベルになった。
そんなスピーカーだが、オーナー様の希望により、更にハイグレード仕様へと変貌を遂げる事となる。
ではその内容をご紹介しましょう。 |
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●これはノーマルのネットワーク。古い写真を引っ張りだしたのだが、なんだか懐かしいなぁ。 |
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●これは1回目のチューニング。 |
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●で2回目のチューニング。 |
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●今回はグレードUPチューンの中でも、フルチューンになる。
コンデンサーはすべて交換するので、いったん元の部品を外していく。 |
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●こちらは大・中・小のターミナル。
色々と購入して質感をチェックするのだが、これらはどれも中〜上レベル。
3つとも同じ共通ヶ所があるのだが、お気づきだろうか。それはネジ回しが上部で、内部にネジ切りがある事。
本体ごと回すタイプに比べ、ケーブルの噛み具合が解りやすいのと、
Yラグの場合、手前なので装着しやすい。
こういう部分は何気なく触れるものだが、
最終的には使い勝手の良い物が、やはりいい部品という印象も強くなる。 |
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●サイズ的にちょうどいいのがこれ。
ノーマルは2mmが限界だが、これは5mmでも余裕。 |
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●ネジが長いのでこんな感じになってしまう。
カットしてもいいのだが、あとで処理します。 |
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●こういう接触部分も処理を施し、右は2mmのOFCをあてがった。このあとハンダ処理をする。
小さい配慮を積み重ねる事で、最後に音は応えてくれる。だからとても大事な作業である。 |
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●コンデンサーはジャンセン。大きいですね〜。
だがコンデンサーを交換する作業の中で、この大きさがネックになる事がほとんど。
右はコイルの影響を受けにくいよう銅泊で巻き、足を処理したもの。 |
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●で、完成!!!
ツィーターのコンデンサーはジャンセンを2個使用。
ウーファーはジャンセン1個と手持ちのフィルムを2個使用。合計5個のコンデンサーを使いました。
ウーファー側の15μFは、あえてコンデンサーを2個(12μFと3.3μF)に分割、並列にするとこがミソで、
その他絶縁や、振動対策にもこだわっている。
ケーブルは以前交換したのでそのままだが、ハンダは銀入りで盛り直した。
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●ネットワークを装着。私特有のチューニングである切り替え式。
簡素だが分かりやすいよう、ロゴを作り貼ってみた。
過去グレードUPチューンは何度もおこなってきたので、変化する用量はなんとなく解っていたのだが、
このM55、予想に反し大きな変貌を遂げる結果となった。
言うまでも無いが、低域はメリハリがつき、中・高域は伸びや透明感が格段にUPした。
とにかく大音量にしても気持ち良く、何時間でも聴いていたくなるような具合である。
M55はアッテネーター付属で、バランスを容易に変えられるわけだが、
そこに2K(ノーマル値)と4Kの切り替え式を加えたので、スピーカーのみで調整できる範囲が大きい。
だからアンプのトーンコントロールは必要なく、ストレートな音源で十分に楽しむ事ができる。
このあたりも音楽を楽しく聴く上での、重要なファクターだと感じている。
最後に。
物作りはなんでもそうだが、とにかく気持ちを込めることで、どんな物でもそれに応えてくれる。
それが使い手に伝われば、最終的に良い品へと変わってくる。
値段じゃみいだせない何かとは心で、最後は喜びに包まれて幸せな気分になれる。
そういうのはやっぱいいもんですよね。
オーナー様を至福の時間で満たされるよう、このM55にはがんばってもらいたいと願います。
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