●前回、思い通りの音が出せずじまいだったMM-141S。
今回はさらに煮詰めたセッティングと、新バッフルをご紹介します。
●ユニットがこなれてきたせいか、低域の量感は上がったものの今度は逆に「ボーボーいってキレがない
そこでマグネットを追加してみることに。
左上のように1個つけると解像度が少し上がり、低域の「キレ」もいい感じに変わる。
ただし左のようやりすぎるとと「オーバーダンピング」で低域が出なくなります。
オーバーダンピングとはコーンがストロークしなくなる症状で、固まったようなエッジと同じような状態。
なので、一概に「強力な磁石をつければいい」というもんでもないようです。
●何ガウスか解らないがけっこう強力です。 ●あと、音道入り口を↑のように少し狭めてやる。すると少しだけ低域のキレが良くなった。
●さて、他のユニットが付けられるよう、バッフルを作りました。10cmにするか悩んだあげく12cm用のバッフルを作りました。 ●自在鉤。裏技で刃の向きをひっくり返せばMAX16cmもいけるが、危険も伴います。
●カットよりも神経を使う穴あけ。
めんどくさいが、がっちり押さえる事が重要です。
●内径は多少誤差が出てもいいので、使いやすい電動ドリルに装着します。ドリルはあるていどトルクがないと、回転がすぐ止まってしまう。
MDFは簡単ですけどね。
●ガッチリ止めると楽勝です。 ●12mmを3枚あわせる構造。
●穴は空気室の中心に合わせました。 ●インナーバッフル。12mmを2枚接着。
●箱のサイズに合わせてカット。 ●24mmでは矢印のように5mmほど出っ張るので
●ルーターで削り調整しました。 ●綺麗に収まりました。このまま12cmユニットギリギリで装着できます。10cmなら余裕ですね。強度を考え3枚にしました。
●全体にペーパーがけし、エッジを丸く。 ●接着して完成。
●開口部は104φ。強度も十分。FE-108EΣも装着できます。
それよりも音道塞がってないか?(汗
●奥行きに限りがあるので、一枚前に出しました。 ●ネジ穴を開けておきます。
●仕上げの塗装に入ります。まずはとのこ。 ●そして箱と同色のパイン色を2度塗り。
●ユニットを装着。FE-127 ●矢印部分、約2mmほどの隙間がありますが。
●デザインです。 ●矢印部分のように、本体に微妙なRが。なのでそこの終端にあわせました。芸が細かいw
●矢印部分にマジックテープ(メス)を取り付け
●完成!8cmと12cm。こうして見るとずいぶん差がありますね。
さて気になるインプレですが、12cmは何て言うか少しだけ余裕が出た感じです。
ただ箱が小さいのか?8cmのほうが「 バランスが良い 」結果でした。
なぜ127したかと言うと、でかい方が低音出るだろ!という単純な発想です。
ですが8cmも12cmも変わりません。フォステクスに低音は無理のようでした。
12cmの場合ボーカルはずいぶん良くなりましたが。

前回より「バックロードとは・・・」という結果ですが、完全に好みの問題かもしれません。
私は好きにはなれない音ですが、ユニットに左右されるのかもしれません。
108E狽ネどを使った本格的なバックロードだと、ぜんぜん違うのかもしれませんね。
今は聴きたいとは思いませんが(^^;

メーカーがバックロードを出さないのは、こういう問題があったせいかもしれません。
悩みどころ満載のMM-141Sでした。

   ・・・     ・・・・・