●ダイヤトーン DS-66EX 3ウェイ・密閉方式 \49,800(1台) ウーハー・スコーカー(ミッド)にカーボン素材を使った仕様。 サイズは一般的な3ウェイより、一回り小さい感じ。JBL4311に近い。移動も楽です。 昔、33〜66は見向きもせず77〜ばかり気になっていた。77との定価2万ほどの差が原因でしょうか? 66買うくらいなら77買いますよね?って感じかな。ちょっと中途半端なイメージでしょうか。 |
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●これエンククロジャーは中々綺麗だが、アルミに錆がすごい。 もぅ20年近く経っているので、しょうがないですね。綺麗なフレームは奇跡? |
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●ユニットを全て外します。スコーカーのみ独立形式。これはただのカップのような感じですが、ガチッとエンクロジャーに固定、仕切られている物もあります。3ウェイにはよくみられるやり方です。 スコーカーの吸音材は綿のような物。ウーハー裏にはフェルトがどっさり、縦に見えるフェルトは斜めに打ちつけられています。バッフル裏・サイド・天板にもフェルトが貼ってあります。 |
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●ネットワーク。2独立になってますね。左はウーハー?ツイーター?配線確認するの忘れてました(汗 高級スピーカーはだいたい独立で、3独立になっている物もあります。 |
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●外したユニット。全て六角ネジです。 | ●ネットを外します。 これは樹脂が多いのでシンナーを使いました。 |
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●とりあえず適当に磨き、錆を落とします。 | ●左オリジナルの光沢に近づける為、番数を少しづつ上げながら磨いていきます。 結構近いでしょ。一度出た光沢を逆に、曇らせていくのは至難の業です。 |
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●これはツイーターユニット。錆で光沢がほとんど無い状態。 まず錆取りで、耐水ペーパー120→240で磨きます。右が磨き終えたほう。 |
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●度合いを見ながら400→800で磨きます。 | ||||
●仕上げはコンパウンド。 | ||||
●磨いた部分をコーティング、中央部も少し磨いて掃除。これで磨き終了(右)。 円の部分が少し黄色いのわかります?これは錆びないようコーティングしてあるからなんです。 フレームにコーティングしてあるユニットもありますが、剥げてたりするんですよね。端から侵食し剥げ→錆になります。 このコーティングだけを綺麗に剥がすのも至難ですねぇ。 |
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●これはスコーカー、同じ工程で仕上げ。右が完了。カーボンコーンが綺麗ですね。磨き部位が少ない為、少し楽。 | ||||
●ウーハー。これは大変です。スコーカーと全く同じコーンだったらカッコいいのに。 | ●全ユニット完了。半光沢ほどでしょうか。ここからさらにルーターで磨くと鏡面になります。手作業はほんと大変っ。親指の皮が剥け痛い。矢印はどんぶりに水、見え難いが真っ黒。手も真っ黒(笑 |
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●さて、一息ついた所でネット(鉄)を取り付けます。 溝が深いのでシリコンを使いました(元もシリコンだと思う) テープで固定、一日おきます。 |
●ネット接着完了。 シンナー使えば又簡単にはがせます。 |
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●全ての接点・端子をケイグで磨きます。 | ●劣化の激しい端子は交換しましょう。 これはウーハー部。 |
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●エンクロジャーに入ります。これは大きな傷もなく綺麗。汚れをシッカリ落とし、黒なので無色のワックスで仕上げます。 | ●ワックス2度塗り→乾燥→乾拭き仕上げ。 | |||
●ターミナルも分解・清掃。エンクロジャー完了。ほどよい艶がしっとり出て黒もこうすると、中々かっこいいでしょ。 大型スピーカーは傷が少ない物が多く、楽でいいですね。移動させないからかな?小型スピーカーは比較的、傷だらけの物が多い。 |
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●ユニットを取り付けます。六角ネジなので六角レンチを使います。 これの利点は+ドライバーのような滑りは皆無。ただカムので締めすぎ注意!軽く回し、止まった所から+1周位かな。 締めすぎるとバカになります、気をつけましょう。 |
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●完成!エージングして慣らします。大きいのは別に問題ないが、手作業での磨きが大変でした。 ユニットのフレームを鏡面にするか迷ったんですよ。エンクロジャーがピアノブラックなどの光沢ならユニットも鏡面にするとかっこいい!が、このエンクロジャー(黒というのも)なので、できるだけオリジナルに近い感じで仕上げてみました。 ネット無しで聴きたいですね。ネットはいつもソフラン(柔軟材)で洗うので、ほんのりいい香りが♪ |
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●さてインプレです。まずセッティングですが、↑の写真はL・Rが逆です。部屋が狭いのでスピーカーどうしの距離が1m以内なら逆置きが定位抜群になります。今聴いている間隔は50cmほど。 小型2ウェイと違い、大型3ウェイのセッティングはシビア。追い込めば追い込むほど良くなります。 音質ですが、ダイヤ3wayシリーズはどれも似たような傾向の中域重視。中域の厚みはそれほど無く、クリア質。高域はそれほどトンガっていない柔らかめ。低域はタイトで張りがあり、歯切れ良し。 床にじか置きだが、それでも低域の量感は少ない。モニター調ですね。 DS-77HRX、DS-1000HRとの比較で、ほぼ似た傾向なので、どこをどう?が難しい。77によくにているが、この66EXのほうが若干、低域の量感がある。全体のバランスは77が一枚、1000が二枚ほど上手。 1000はすこし中域が柔らかく、高域がキラッ☆としている。 実は初めて買ったスピーカーはDS-77HRX。これが昔標準耳になっていました。その後DS-1000HR購入。 期待したほど激変はしなかったが、そこそこ満足していた。 オンキョウの3wayを聴いた時、なんでこんなに低音出るんだっ!???と思った。 ダイヤが出無すぎだったのねぇ〜〜〜。やっぱズンドコはいいよ。 つか大型スピーカーはまず、低音意識しません?このでかいウーハーならよっぽど深い音出るんだろぅなぁと。 ヤマハNS-1000Mを初めて聴いた時も、良い音?と期待していただけに低音がスカスカでガックし↓ 情報量や分解能、音の広がり等はさすがの3wayですが、低域に深みが無い3wayなら中型2wayのほうがよっぽどいいよ、と思うこともしばしば。前置きが長くなりましたが(汗 でっ!裏技の登場です。裏技といっても超簡単A。↑右写真のようにターミナル外すだけ、ようは密閉を簡易バスレフに変身。 おぉ!ぉぉお〜!まさに激変に値する変化です。 この音圧!この音圧!!! 体にビンAくる、この音圧は大型ウーハーにしか出せない魅力ではないでしょうか。 ジャズ・ウッドベースがビィョ〜ン、、キュッ、、ギュギュ〜ンがガンガンきます!ロックも最高! これよこれこれ、この音最高ですね。これ聴いたらもぅ小型スピーカーには戻れません(笑 低域だけではなく、少しですがほどよい位中域も厚みが増しました。 さらに中域増すには、クロスを〜700を〜1100、もしくはスルーさせればいい。ただそれじゃJBLになってしまうが(笑 77や1000でも試しました。77はまだいいが1000はバランス崩れます。2way密閉型も必ず試しますが、ほとんどバランス崩れる物が多い。この66EXはバランス崩れません!ドンピシャです。即効5cmほどのポート作りたくなったほどです。 よくよくダイヤシリーズ調べてみると、33〜55はバスレフだったのねぇ。しかも66はこのEXとEXV以降はバスレフに変わってる。メーカーさんも気づいたのね。このサイズ、バスレフのほうが絶対いい!って。 ZA〜はポートが前面にきている。これ中域に厚みがありそうでいいんじゃない!? 聴いてみたくなった。ZAは評判もいいしね。 この66改バスレフですが、所有する大型スピーカー、オンキョウ・ソニー・DENON・JBLなど音圧がすごい物と比べても聴き劣りしません。深みに関してはソニーSS-G333ESが一歩抜きに出ています。 ちなみに低音が、おぉ出るねぇ〜って2way・16cm〜23cmウーハー6種類と比較してみました。 2way惨敗です。音圧に関してはまったくかないません。この2way達は結構やると思ったのに。 25cm2wayバスレフってあったかな?27cm(66)ってこんなに違う?と思い知らされました。 目隠しして聴けば、1000よりこれのほうがいい!って人多いんじゃない? 66シリーズの聴き比べ、やりたくなりました。 「 サイズ・幅330×高さ590×奥行324 重さ17kg(1台) 」 文章長くなってしまい、お疲れ様です。 この音圧を維持した、できるだけ小さいスピーカーを自作したくなりました! |
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