●ダイヤトーンのDS-201 年代が不明だが80年前後辺りでしょうか。当時1台32000円。結構高い? 2ウェイ/3ウェイ・アコースティック・エアー・サスペンション方式。吸音材がぎっしり詰ったやつですね。 前面バッフルのスイッチによってON-OFFすることが出来る2ウェイ/3ウェイ切換え方式が最大の特徴。 3ウェイと言っても通常の3ウェイSPとは違い、2ウェイ+スーパーツイーターと考えたほうがいいでしょう。 ただ、音楽を流しながらスイッチをON-OFFしても、違いがあまり感じられません。それは 再生周波数帯域40Hz〜25000Hz、クロスオーバー周波数1500Hz、10000Hzとありますが ツイーターが1500Hz〜20000Hz位までは出てるでしょう。スーパーツイーターの役割が実質20000〜25000の間ほどになってしまう。あくまでも数字上の話ですが。 それとツイーター外して聴くとよく解るが、飛び防止の為か能率がえらい低い。 なのでアッテネーターのような変化は望めません。ソースにもよる所と思うがONで少しキラッ☆としたかな?って感じ。 変わったギミックで少し期待しすぎたのか・・・。まっ雰囲気を楽しみましょう! SACDやDVDオーディオで聴けばもっと良くわかるかも? |
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●かるく20年以上は経っているので、写真のような錆はありますが、コンディションはまずまず。 このネジの錆だけでも落とせば、がぜん綺麗に見えるんですよね。 |
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●ユニット外していきます。ネジ頭がボルトなので、写真のようなミニ十字レンチを使います。 このレンチはラジコン用。京商のモンスター四駆が走行中、ありえないシャシーが粉々に・・・原因はCRC。それ以来やってないなぁ〜。他の趣味もどんAUPしたい。おっとっと。 |
●端子には全てキャップがつけてあります。 こういう配慮は最高ですね!酸化しにくくなるし。 何十万〜する高級SPやってある?なければ見習いましょう。骨董品で言う所の「粋」な仕事では。 |
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●全ユニット外しました。スイッチは裏側からネジ止めしてある。ガリも無いので外さずそのままに。 | ●吸音材が出てきました。チクチク防止の為、不織布にくるまれています。ギッシリつまってますねぇ〜 押入れにしまってある布団のように、丁寧に詰め込まれていました。 |
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●吸音材をよけていくとネットワークが出てきました。UPの写真、少しボケてますが。ネットワークはターミナルベースの裏側に固定されていたので、そちらから写真撮ってもよかったかな。 | ||||
●スーパーツイーターを磨いていきます。 アルミなので腐食が目立ちますね。軽くペーパーがけすると、ヘアラインが目立ってきます。 |
●目立ってきたヘアラインを目立たなくなるまで、ひたすら磨きます。手作業でのペーパーがけ。 | |||
●ふぅ〜。だいぶいい感じになりました。ここからさらに磨きこんで、ルーターも使うと鏡面になります。が、これは、こんなもんでいいでしょう。全体のバランスが取れるよう、ここまでとしました。 | ||||
●作業時間、はかっていなかったが、けっこう疲れました。ネジも磨いてます。 | ●鉄製のカバーを接着してスーパーツイーター完成。 | |||
●こちらウーハー。古臭いのは嫌いじゃないが、私的には、どうも安っぽく感じてしまう。特にフレームが。 Zシリーズをイメージして塗装してみました。コーンは写真だと解り難いが、黒に近いこげ茶にしています。 |
●ネジ頭も汚れを落としてから、綺麗に塗装しています♪ | |||
●エンクロジャーにうつります。ここ右後ろが一番大きい欠け2cm程度。赤丸部分の木材は別のSPから流用。 全部で3箇所補修します。 |
●深い傷にはこれを使います。あとパテも少々。 | |||
●埋めて成形していきます。 | ●さらに成形後、塗装して色を合わせます。 回りに木目がある時は、木目も塗装で入れます。 |
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●写真だと特にですが、だいぶ目立たなくなりました。 | ●お次は2mmほどの穴。 | |||
●補修前。超拡大写真。 矢印部分、規則正しい黒い点々ありますね。肉眼ではまったくわかりませんが、これもビニール系素材だったのねぇ。薄めの本物つき板かと思ってた。 |
●補修後。 | |||
●3つめは8mmほどの剥がれ。 | ●補修後。 | |||
●最後にウッドワックスで仕上げます。くすみが取れて綺麗になるもんでしょ。 | ||||
●ターミナル。プラ部分はアーマオイル、金属は磨いていきます。磨き前の写真、撮り忘れたが錆だらけでした。 | ||||
●ユニットを取り付けます。ネジ受けに、つめ付きナットがついているのでバカになる心配は無いが、あまり力を入れすぎると木材ごとちぎれそうなので注意。 | ●ウーハー。 | |||
●ツイーター。 | ●スーパーツイーターとスイッチ。 スイッチはボタン部分のみ軽く磨きました。 |
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●完成!あとは、お決まりのエージングして癖を取り、慣らしてやります。 いかがです?渋くなったと思いませんか。実物はもうちっと良く見えるかな。 元々の物も悪くは無いが、これでさらに愛着が沸いてきます。ネットは付けないで楽しみたいですね。 なんと言ってもこの木目、色といい、とにかくかっこいい!本物のつき板かと思ってた。 古いSPって雰囲気もさる事ながら、色・木目がリアルでかっこいい物が多い。 特に色は大事ですよね。これは私好みですが。 |
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●さてインプレとまいりましょう。 この頃のSP、151、201、251、10B、15B、25Bなど基本的に似た傾向ですが、とにかくリアルなボーカル。 どんなモニターSPを横に持ってきても、かなわない位、クッキリ明瞭なボーカル。乾いたサウンド。 この辺りがダイヤの最大の特徴である中域重視と言われた原点なのかなぁ〜なんて思います。 別メーカーで同年代辺りのSP、10台ほど所有していますが、どれにも似ていません。もちろん最近のSPと比べてもどれにも似ていない。しいて言うならモニター系の音色ですかね。 これを聴いた後、他のSPを聴くとこもって聴こえてしまう(笑 この中では201、251は中域のウキも少なく、全体的にまとまっている方かと思います。 ジャズボーカルものなど、ボーカルが強いソースでは耳が痛くなる?ほどツキまくる場合もありますが この年代のダイヤの音を聴いた事無い人は、必聴してみる価値大です。 モニター=ヤマハ というイメージが私はあるが、305のNHKモニターからの流れを組むダイヤこそ、真のモニターだったのかもしれません。 |
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●こちらカタログより抜粋。やはりコーンは黒いのね。現物は茶色しか見た事が無く、焼けた色でした。 |
●これは79年、無線と実験という雑誌の裏表紙。 スピーカーはDS-25BmkUですが、この年代辺りのダイヤSPは、 まさにこの文句どおりの音質でした。 勉強用に集めた古雑誌。沢山あるからUPしようかな?おもしろいかも。 |